【クルーズ運行再開状況】どのクルーズ船が運行を再開しているの?

2020年10月現在、新型コロナウイルスの感染拡大により、世界中で多くのクルーズ船が運行を中止しています。
感染収束の兆しが見えない中、運行再開時期を延長したり、2020年内の再開を断念したクルーズ会社もあります。
しかしそのような状況の中、運行を再開したクルーズ会社もあるのです。
航路や乗船できる人を限定したり、寄港地での観光も船会社が用意したものに限るなど、クルーズ会社が策定した感染予防のガイドラインに基づき、クルーズを運行しています。
この記事では、どの船がクルーズを再開しているのか、またどの地域を航行しているのかなど2020年10月時点での情報を紹介します。
コスタクルーズ
陽気なイタリアンスタイルでのクルーズが楽しめるカジュアルシップのコスタクルーズ。
多くの日本発着クルーズを行なっているので、日本でもおなじみのクルーズ船ですよね。
コスタクルーズでは、本社があるイタリア国内でのクルーズを9月より再開しています。
クルーズ船 | コスタ デリチョーザ、コスタ ディアデマ |
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再開日 | 2020年9月6日 |
乗船できる人 | イタリアに居住者 |
航路 | イタリア国内の寄港地 |
感染対策 | 乗船前の抗原検査(COVID-19 Swab Testing) 検温スクリーニング 寄港地でのオリジナルショアエクスカーションプログラムによる安全確保 乗客人数の削減によるソーシャルディスタンスの確保 船内設備の新しい楽しみ方 消毒の徹底と医療施設サービスの更新強化など コスタクルーズの感染対策ガイドライン |
公式サイト | コスタクルーズ(英語) コスタクルーズ(日本語) |
10月にはコスタ スメラルダ、12月には現在建造中の新造船コスタ フィレンツェのクルーズ再開を予定しています。
MSCクルーズ
MSCクルーズも日本発着クルーズを行なっているので、日本人にはなじみのあるクルーズ船の一つです。
拠点としているヨーロッパで8月にクルーズを再開しています。
MSCグランディオーサは約18万トンの船で、10万トン以上の大型船として初めての再開となりました。
クルーズ船 | MSCグランディオーサ |
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再開日 | 2020年8月16日 |
乗船できる人 | シェンゲン圏居移住者のみ |
航路 | 西地中海クルーズ(ジェノバ、チビタベッキア、ナポリ、パレルモ、バレッタ) |
感染対策 | 乗船前スクリーニング 船内での消毒・清掃管理の強化 ソーシャルディスタンスの確保 パブリックエリアでのマスクの着用 接触、接近確認テクノロジーの採用など MSCクルーズの感染対策ガイドライン |
公式サイト | MSCクルーズ(英語) MSCクルーズ(日本語) |
MSCグランディオーサに続き、MSCマニフィカの再開が8月29日から予定されていましたが、10月19日に延期になりました。
また、当初は東地中海7泊クルーズの予定でしたが、10泊の西地中海・東地中海クルーズに変更になりました。
ポナン
フランスのクルーズ会社のポナンは、7月よりフランス国内クルーズを皮切りに運行を再開しています。
クルーズ船 | ル・ブーゲンヴィル ル・ジャックカルティエ ル・シャンプラン ル・デュモンデュヴィル ル・ベロ ロストラル ル リリアル ル ボレアル |
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再開日 | 2020年7月11日 |
航路 | フランス、アイスランド、北極クルーズ |
感染対策 | 乗船前の乗客自身による検査の実施 検温の実施 廊下通過時のマスク着用 2メートルのソーシャルディスタンス ビュッフェの廃止など ポナンの感染対策ガイドライン |
公式サイト | ポナン |
ポール・ゴーギャン・クルーズ
仏領ポリネシア、フィジー等南太平洋へのクルーズを行なっているポール・ゴーギャン・クルーズ。
唯一の所有船ル・ポールゴーギャンでのクルーズを再開しています。
クルーズ船 | ル・ポールゴーギャン |
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再開日 | 2020年7月18日 |
航路 | タヒチクルーズ |
感染対策 | 乗船前の乗客自身による検査の実施 検温の実施 廊下通過時のマスク着用 2メートルのソーシャルディスタンス ビュッフェの廃止など ポール・ゴーギャン・クルーズの感染対策ガイドライン |
公式サイト | ポール・ゴーギャン・クルーズ |
ドリームクルーズ(ゲンティンクルーズライン)
2016年にアジア初のプレミアム客船として就航したドリームクルーズ。
香港とシンガポールを拠点とした東南アジアクルーズを行なっています。
7月26日に3泊のショートクルーズで運行を再開しています。
クルーズ船 | エクスプローラー・ドリーム |
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再開日 | 2020年7月26日 |
航路 | 台湾クルーズ |
感染対策 | 船内は殺菌・消毒作業を実施 医療専門家の指導のもと、陽性患者が発生した場合のシミュレーションも事前に実施 船内もレストランで乗客が密集しないようコントロール ゲンティンクルーズラインの感染対策ガイドライン |
公式サイト | ドリームクルーズ |
ハパグロイド・クルーズ
ドイツ・ハンブルグに本社をおくハパグロイド・クルーズ。
小型クルーズ船2隻と探検船3隻を保有し、北極や南極などの極地でも優雅なクルーズを楽しめるラグジュアリークルーズ会社です。
7月末よりドイツ、オーストリア、スイス3か国に在住者に限ってのクルーズを再開しています。
クルーズ船 | オイローパ2 ハンセアティック・ インスピレーション |
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再開日 | 2020年7月31日 |
乗船できる人 | ドイツ、オーストリア、スイス3か国に在住者のみ |
航路 | ハンブルク発着ショートクルーズ |
感染対策 | 乗船時の健康アンケート 乗客定員を40%削減 レストランのテー部数削減により乗客との間隔を1.5m以上確保 ビュッフェの廃止 サージカルマスクを含むケアセットの提供など ハパグロイド・クルーズの感染対策ガイドライン |
公式サイト | ハパグロイド・クルーズ |
その他のクルーズ再開予定
日本船の飛鳥Ⅱは、11月2日からのクルーズ再開を皮切りに、2021年1月までのクルーズスケジュールを発表しています。
主に横浜、名古屋、神戸を発着地とした1泊から3泊のコースで、乗客数を半分にして運行する予定です。
また年間を通して日本発着クルーズを行なっていたダイヤモンド・プリンセスは、12月16日からクルーズを再開することを発表しています。
詳しくは次の記事をご覧ください。
2021年10月以降は日本から離れるダイヤモンド・プリンセスのスケジュール
【2021年ダイヤモンド・プリンセス日本発着クルーズスケジューズ【最新版】
また、その他のクルーズ会社の運行再開時期は下記の記事でまとめて紹介しています。
クルーズ会社はいつまで運行を中止しているの?
新型コロナウイルス影響による各クルーズ船の中止期間・運行再開の時期