<この記事では、このような疑問にお答えします>
- 長崎には観光スポットがたくさんあるので、どこに行ったら良いのかわからない
- 時間が限られているので、半日程度で効率よく長崎の市内観光ができるおすすめコースを知りたい
今回お届けするのは、長崎市内観光のおすすめコースを紹介する旅行ブログです。
効率的に観光するために事前に計画をたてたいけど、長崎市内には数多くの見所があるのでどこに行けば良いのか、またどう回れば良いのか悩みますよね。
今回は長崎を初めて観光するという旦那のために、長崎では外せない定番の観光スポットを巡ることにしました。
ただ、長崎へはクルーズで寄港したため、観光できる時間は多くありませんでした。
でも時間がなくても大丈夫!
長崎市内には主要な観光スポットが集中していますので、徒歩と路面電車を使えば半日で多くの観光名所を楽しむことができるのです。
この旅行ブログでは、長崎観光が初めての方向けに、私たちが実際に行った観光スポットを半日(5時間)で回れるおすすめコースとしてご紹介しています。
それでは、長崎市内のオススメ観光スポットをまわりましょう!
長崎の観光地はもちろん、気になるグルメ、イベント、お土産など旅行に役立つ情報が載っている 日本旅行の 長崎旅行完全ガイド は長崎観光に役立ちますよ。
長崎観光の前に見てみてくださいね。
長崎旅行完全ガイドを見る
「長崎市内のオススメ観光スポットを巡る旅」の概要
半日(5時間)で巡る長崎市内観光プラン
今回は日本発着クルーズの途中で長崎に寄港しました。
(その時の旅行記は「2019ウエステルダムで行く日本発着クルーズ旅行記」)
ですので、旅のスタートは長崎港松が枝国際観光埠頭です。
長崎観光旅行コース
長崎港松が枝国際観光埠頭で下船→長崎観光へ出発!
長崎市内を走る路面電車に乗るために松が枝国際観光埠頭から徒歩で移動。
松が枝国際観光埠頭からは約5分。
江戸時代に築造された扇型の人工島の出島。
当時の建物が復元され、見学することができます。
横浜・神戸と並び日本三大中華街のひとつの長崎新地中華街。
中華料理店や中国菓子、中国雑貨など約40店舗が軒を連ねています。
出島から徒歩5分の場所にある居酒屋さんのランチ。
コスパ抜群のお寿司15貫セットは圧巻です。
斜めに動くエレベーター「グラバースカイロード」に乗ってグラバー園へ。
私たちが行った時は、残念ながら旧グラバー住宅は大規模改修工事中でした。
ユネスコの世界文化遺産に登録された大浦天主堂。
外観を見るだけ。。。
豚バラ肉の角煮を白い生地で挟んだ長崎角煮まんじゅう。
店内でちょっと休憩。
外国人居留地時代の異国情緒あふれる雰囲気を感じることができるオランダ坂。
オランダ坂の途中にある洋館。
無料で内部を見学できます。
港に戻ってきました。お疲れ様でした!
下記が行った場所の地図です。
長崎市内観光にかかった費用
長崎路面電車の運賃(大人普通券:130円 × 2回 × 2人) | 520円 |
ランチ(700円 × 2人) | 1,400円 |
グラバー園 入場料(610円 × 2人) | 1,220円 |
総計(2人分) | 3,140円 |
*グラバー園の入場料は、2019年10月から620円になっています。
次に私たちが行った観光スポットを詳しくご紹介します。
おすすめ長崎市内観光コース 〜長崎旅行ブログ〜
便利な場所にある「長崎港松が枝国際観光埠頭」
2020年に開港450年を迎えた長崎港。
鎖国時代、日本唯一の海外への玄関口としての役割を担っていた長崎港ですが、現在においても多くの外国籍クルーズ船が寄港する港として有名です。
船が停泊している松が枝国際観光埠頭から見た長崎港の東側の景色です。
グラバー邸も見えますね。
長崎港は、市内中心部へも徒歩圏内にあり、グラバー園・新地中華街・平和公園など主要な観光スポットへのアクセスも良い場所にあります。
今日は路面電車と徒歩で長崎市内を観光します。
まずは路面電車に乗るために松が枝国際観光埠頭から一番近い停留場「大浦海岸通」へ向かいます。
歩いて約5分で停留所に到着。
大浦海岸通から路面電車に乗り、2つ目の「新地中華街」で乗り換え、「赤迫」行きの電車に乗り、次の停留所「出島」で降ります。
新地中華街停留所で電車を乗り継ぐ場合、運転士に乗継ぎすることを伝えると、「のりつぎ券」をもらうことができます。
そして乗り継いだ先の電車で「のりつぎ券」を利用することで運賃を支払う必要がなくなるのです。
のりつぎ券は「新地中華街」または「市民会館」で乗換えた場合のみ利用できますが、便利なのでぜひ覚えておいてくださいね。(ただし2回目の乗車が30分を超えた場合などには適用されません
ちなみに路面電車の料金は1回¥130、一日乗車券は¥500 です。
私たちは一日乗車券が必要なほど路面電車に乗る予定ではなかったので、その都度料金を支払うことにしました。
一日乗車券の販売所
- 観光案内所(095-823-3631)
- 沿線ホテルフロント
- 長崎路面電車の営業所(099-298-5111)
- JR九州みどりの窓口など
- 車内では一日乗車券は販売していません。
- スマートフォンに専用アプリをダウンロードすることにより、スマートフォンで「一日乗車券」または「24時間乗車券」を購入し、画面を提示することで乗車することができる「モバイル乗車券」もあります。
- 交通系ICカードが使えます。
- 初めて長崎路面電車に乗る場合には、基本情報 を事前に確認しておくと安心!
江戸時代の雰囲気が感じられる「出島(出島和蘭商館跡)」
出島の停留所を降りると、目の前が出島です。
「出島和蘭商館跡」として国の史跡に指定されている出島は、江戸時代に築造された扇型の人工島です。
日本で唯一西洋に開かれていたポルトガルやオランダとの貿易の窓口の役割を担っていました。
現在、出島内では当時の建物が復元され、見学することができます。
中島川に沿って出島が広がっています。
出島に入るには入場料(¥520)が必要です。
でも私たちは外から眺めるだけ。。すみません!
19世紀、出島には住居や料理部屋、蔵、番所などの建物が49棟ありましたが、1996年から当時の姿に戻すための復元事業が進んでいます。
出島に沿って歩いているとモダンな建物が見えてきました。
当時、長崎に在留する外国人と日本人の親交の場所として使われていた旧長崎内外クラブです。
現在はレストランになっています。
こちらは15分の1の模型に再現したミニ出島。
ここは出島に入らなくても外から見ることができます。
長崎中華を食べるなら「長崎新地中華街」
次は出島和欄商館跡からは徒歩で5分くらいの場所にある新地中華街へ移動します。
長崎新地中華街には、東西、南北あわせて約250mの十字路に沿って、中華料理店や中国菓子、中国雑貨など約40店舗が軒を連ねています。
新地中華街には、四方に東西南北を示す方角に位置して門が建てられているそうです。
上記の写真は北門。
通りの上には、アーチ型の中国イルミネーションが飾られていました。
5色の電飾を使い、竜や天女など中国の伝統的な図柄を描いているそうです。
夜に見たら、きれいでしょうね。
時刻は10時半過ぎのため、多くのお店はまだ開店前でした。
ランチには早い時間ですから、仕方ないですね。
長崎といえば ちゃんぽん!
当初、長崎でのランチはこの会楽園でちゃんぽんと皿うどんを食べようと思っていたのでした。
でも急遽変更することに。
中華街の先には、ランタンフェスティバルのメインイベント会場となる湊公園があります。
ランタンフェスティバルは、中国の旧正月(春節)を祝う行事として始まり、今では長崎の風物詩となっているそうです。
長崎新地中華街は15分もあれば全体を見て回れるほどです。
確かに店舗数を見ても、長崎新地中華街(約40店)に対して、横浜中華街(600店強)、神戸南京町(100店強)と横浜中華街や神戸南京町に比べるとぐっと規模は小さくなります。
さて少し早いですが、ランチにしましょうか。
新鮮で美味しいお寿司ランチ!「隠れ居酒屋 魚たつ」
ランチに選んだのは、長崎在住の方から教えてもらった隠れ居酒屋「魚たつ」です。
長崎ではちゃんぽんを食べる予定だと話したところ、
『ちゃんぽんはチェーン店の「リ○ガー○ット」が安くて美味しい!』
などとショッキングことを言われ、「リ○ガー○ット」なら地元にもあるので、教えていただいた「魚たつ」に変更したのです。
ただ、開店の30分前には行かないとお目当てのものは売り切れてしまうというので、張り切ってやってきました。
「隠れ居酒屋」ですが、昼間はランチを提供しています。
ランチは11時30分オープンです。
私たちが行った11時には既にお客さんが待っていました。
まだ30分もあるのに〜。
やはり人気の店なのですね。
30分前に並ばなくては食べれないというのが、「人気No1 お寿司15貫セット」です。
一日10食限定ですが、何と700円!
開店までの30分の間に、続々とお客さんがやってきました。
観光客と思える人もいましたが、多くはランチをとりにきたサラリーマンなど地元の方々のようです。
開店時には既に10人以上は待っていましたので、この15貫セットを食べるためには早くから並ばないといけませんね。
ちなみに魚たつの隣のお店も美味しいと聞きました。
この「しいたけ肉そば」が美味しいのだとか。
次回に来ることがあったら、ぜひ食べてみたいです。^^
30分前に並んだ甲斐があり、限定10食のお寿司15貫セットをいただくことができました。
いや〜、15貫が一列に並ぶと圧巻ですね。
カメラに納まりきれよ〜。
地元の魚を使っているのでしょうか、見たこともないネタもありました。
調べてみると、三方を海で囲まれている長崎県は、対馬海流に乗って多くの魚が回遊し、また東シナ海にはプランクトンが豊富という絶好の環境が整っているそうです。
そのため長崎県は漁獲量が日本で2位、獲れる魚の種類は1位という魚が豊富な土地なのです。
ただ鮨飯が少し甘く感じたのですが、長崎が唯一海外との貿易を行っていた頃、貿易船のバランスをとるための重し代わりに大量に砂糖を詰め込んでいたため、長崎では古くから多めに砂糖を使うのだそうです。
〒850-0861 長崎県長崎市江戸町1-8
長崎駅から市電「出島」または「大波止」下車 徒歩3分 (ルートをみる)
平日:11:30~14:00/17:30~24:00(LO 23:30~)/土祝:11:30~14:00/17:00~24:00(LO 23:30~)/定休日:日曜
幕末の貿易商の暮らしを知る「グラバー園」
長崎の魚を堪能した後はグラバー園へ向かいます。
魚たつから3分ほど歩いた場所にある路面電車「大波止」停留所から路面電車に乗ります。
大波止停留所の前には「文明堂総本店」の堂々たるお店があります。
ちなみに長崎に砂糖が海外からもたらされた頃、砂糖とともに、甘い味付けの南蛮料理やカステラ、金平糖、ぼうろなどの南蛮菓子も日本にもたらされたそうです。
路面電車に乗り、朝と同じように「新地中華街」で「石橋」行きに乗換え、終点の「石橋」まで行きます。
「新地中華街」から「石橋」までの乗車時間は約12分。
また昼間はだいたい5分間隔で運行していますので、そんなに待つことはありません。
石橋停留場から徒歩数分で「グラバースカイロード」に到着。
グラバースカイロードは、日本で初めて「道路」として位置づけられた斜めに動くエレベーターです。
グラバー園へのアクセス方法の一つではありますが、近隣に住む方にとっては生活のための交通手段でもあります。
ちなみにグラバースカイロードを使わず、並行する階段でグラバー園に行くこともできます。
ただ、その階段は223段、平均斜度16度。
その名も「相生地獄坂」!
体力に自信のある方は、ぜひどうぞ!
エレベーター内の表示も斜めになっています。
グラバー園へのアクセス方法はいくつかありますが、高台にあるため少しでも楽しようとこのグラバースカイロードに乗ったわけです。^^
グラバースカイロードの利用は無料です。
最上階の5階でエレベーターを降りるとちょっとした広場があります。
でもここはまだグラバー園ではありません。
さらにグラバースカイロードから垂直エレベーターを乗継ぎます。(ルートをみる)
グラバー園の第二ゲートに到着。
坂の多い長崎。
グラバー園内も起伏があるのですが、第二ゲートは園内でも一番高い場所になるので、あとは下りながら散策ができるのです。
体力のない私たちにはピッタリのコース!
入園料大人¥610を払って中へ入り、園内にある案内に従って進みます。(入園料は当時の金額)
グラバー園では、外国人の居住が認められていた居留地に建てられたトーマス・グラバーやウィリアム・オルト、ロバート・ウォーカーなどの貿易商たちの邸宅の他に、他の場所から移築した建物などを見学することができます。
「旧グラバー住宅」は2015年7月に「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の一つとして世界遺産に登録されています。
第二ゲートのすぐ脇には旧三菱第二ドックハウスがあります。
1896年(明治29年)に建造された三菱造船所第二ドックの傍らに建築され、1972年(昭和47年)にこの場所に移築復元されたものです。
外国の修繕船がドック入りした時の船員達の宿舎として使われていました。
さらに進むと長崎地方裁判所官舎。
原爆の被害から免れ、洋風の官庁建築として唯一残る貴重な建物です。
1979年(昭和54年)にこの場所に移築し復元され、現在はレトロ写真館として利用されています。
こちらはウォーカー商会を設立したロバート・ニール・ウォーカーJrの旧邸内の応接室。
ロバート・ウォーカーJrは、イギリス出身の船長ロバート・N・ウォーカーの次男で、1915年(大正4年)にこの建物を購入し、1958年(昭和33年)に亡くなるまで居住していたそうです。
次は旧グラバー住宅です。
ところが、現在「旧グラバー住宅」では保存修理工事を行っており、内部を見学することはできませんでした。
工事前の旧グラバー住宅。
文久3(1863)年に建てられ、現存する日本最古の木造洋風建築です。
このように工事中の内部を見学することができるようになっています。
約50年ぶりの大規模改修工事で、完成は2021年3月です。
高台にあるグラバー園から桜越しに長崎港を見ることができます。
グラバー園には日本初の西洋料理店「自由亭」、日本最古級のアスファルト道路や、テニス(実際にはクリケット)発祥の地など、日本初と言われているものもあります。
なお、グラバー園では無料の園内ガイドツアーも行われています。
本当は専門家の話を聞きながら見学したかったのですが、残念ながらガイドツアーは土・日・祝日のみの催行でした。
代わりに事前に下記の記事を読んでから行きました。
最後に立ち寄ったのはグラバー園の中にある長崎伝統芸能館です。
長崎伝統芸能館には、長崎のお祭り「長崎くんち」に奉納される龍踊りの白龍、青龍、各町の奉納踊りを先導する「傘鉾(かさぼこ)」とよばれる飾りなどが展示されています。
長崎くんちは、毎年10月7日からの3日間に行われる長崎の氏神「諏訪神社」の秋季大祭です。
また長崎伝統芸能館にはショップも併設されていますので、ちょっとしたお土産も購入できます。
今日は平日ということもあり、園内は混雑しておらず、ゆっくりと見学することができました。
国内最古のキリスト教建築物「大浦天主堂」
次に向かったのは大浦天主堂です。
グラバー通りを下ってすぐの場所にあります。
2018年にユネスコの世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産のひとつである大浦天主堂ですが、中に入るためには拝観料が必要になります。
そのため(?)、多くの人は建物の前で記念写真を撮るだけ。
そういう私たちも大浦天主堂の中には入らず、次の場所へ。
Goggleストリートビューで内部を見ることができます。
とろける角煮が美味しい「岩崎本舗 グラバー園店」
グラバー通りをさらに下った場所にある「岩崎本舗グラバー園店」です。
長崎角煮まんじゅう は、長崎の卓袱料理のなかの一品、東坡肉(とんぽうろう)から誕生したそうです。
豚バラ肉の角煮を白い生地で挟んだもので、店内で食べることもできます。
小腹が空いてきたので、休憩がてら角煮まんじゅうをいただきます。
今はWebから購入することもできるようですが、やはりその場で食べるのが一番!
異国情緒あふれる「オランダ坂」
次は「日本の道100選」にも制定されているオランダ坂を目指します。
岩崎本舗からは徒歩で10分弱くらいです。(ルートをみる)
オランダ坂の周辺には、日本で最初の女学校である活水学院や洋風住宅があり、外国人居留地時代の異国情緒あふれる雰囲気を感じることができます。
それにしても学生たちはこの道を毎日通学しているのですね。大変だ。。。
レトロな洋風住宅「東山手甲十三番館」
オランダ坂の途中にある洋風住宅の東山手甲十三番館です。
中は無料で見学でき、カフェも併設されていました。
ここも平日のためか、観光客も少なく、ゆっくりと見学することができました。
これで長崎市内観光は終了です。
東山手甲十三番館から長崎港松が枝国際観光埠頭までは徒歩で約10分です。
なお、JR長崎駅に戻る場合には次の方法でどうぞ。
- 「メディカルセンター」から長崎市電に乗車し、「新地中華街」で乗り換えて「長崎駅前」で下車する(約20分)
- 徒歩で長崎駅に向かう(約25分)
半日(5時間)で長崎市内のオススメ観光スポットを巡るコース
以下が今回の長崎市内観光で巡った観光スポットです。
長崎は主要な観光スポットが集中していますので、徒歩と路面電車を使えば半日でも多くの観光名所を楽しむことができます。
さらに意外に知られていない長崎の美味しい魚をリーズナブルにいただくこともできました。
次は夜の長崎も巡ってみたいですね。
長崎旅行のお役立ち情報
長崎旅行を計画する時に役に立つ情報です。
ぜひ参考にしてくださいね。(外部のサイトに移動します)