1859年の開港以降、西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでレトロな雰囲気を今も多く残っている街「函館」。
幕末の歴史を感じることができる五稜郭や、日本三大夜景の函館山、異国情緒あふれるエリアなど観光スポットも豊富にあります。
でも観光できる時間が限られている時に、多くある観光スポットの中からどこへ行けば良いのか、どう巡れば効率的に観光できるのか考えてしまいますよね。
そこでこの記事では函館を効率よく観光したい方向けに、実際に私たちが巡ったコースをもとに3時間でまわれる函館観光モデルコースをご紹介します。
函館ならではのモダンでレトロな雰囲気が味わえる観光地をピックアップしていますので、函館観光のプランを立てる際に役立ててくださいね。
それでは3時間で巡る函館観光へどうぞ。
3時間で巡る函館観光モデルコースの観光スポットと所用時間
訪れる観光スポットと所用時間は以下の通りです。
函館観光のスタートは函館駅から。
函館市電(13分)+ 徒歩(6分)
「函館駅前」から市電に乗車し、「十字街」で下車。そこから徒歩で金森赤レンガ倉庫へ。
美しいレンガの外観と歴史的な建築物が魅力。海産物を使ったグルメや、ファッション、雑貨、地元の特産品のショップが並ぶ。
徒歩(5分)
かつてCMにも使われた美しい坂道。坂の上からは函館湾の絶景が一望できる。
徒歩(5分)
風情のある石畳の道を歩きます
明治時代に建築された洋館で国の重要文化財。鮮やかな青と黄色の外観が特徴的。2階からは函館の街並みを一望できる。
函館の街並みと函館湾の絶景を楽しめるビュースポット。
1859年に建てられ、1934年まで領事館として使用されていた木造2階建ての洋館。開港の歴史や文化を展示パネルで紹介。領事館執務室や家族居室など当時のアイテムを見ることができる。
徒歩(5分)+ 函館市電(20分)
函館市電「末広町」まで徒歩で移動。市電に乗車し「函館駅前」で下車。
函館観光はこれで終了。
お疲れさまでした!
3時間で巡る函館観光モデルコースの概要
3時間で巡る函館観光モデルコースの交通手段
- 函館市電
- 徒歩
今回の函館観光モデルコースでは、函館の主要エリアをカバーする路面電車「函館市電」を利用します。
3時間で巡る函館観光モデルコースに必要な費用
函館市電 乗車料金(大人1名) | 420円 |
函館市旧イギリス領事館・旧函館区公会堂 2館共通入館券(大人1名) | 500円 |
合計(大人1人分) | 920円 |
函館市電は1回乗車するごとに、距離に応じた料金が必要になります。
今回は「函館駅前」から「十字街」までの210円、「末広町」から「函館駅前」の210円となります。
また函館市旧イギリス領事館、旧函館区公会堂はそれぞれに入館料300円がかかりますが、2館共通入館券を購入すれば100円お得になります。
函館市電には1日乗り放題の「1日乗車券(600円)」もありますが、今回は2回しか乗車しないので、1日乗車券は購入しません。
「3時間で巡る函館観光モデルコース」の各観光スポットの紹介
ここからはモデルコースで立ち寄る各観光スポットを紹介します。
函館駅
函館観光のスタートは函館駅です。
函館土産が買えるお店や食事どころなどが入っています。
時間があればちょっとのぞいてみても良いですね。
函館市電の「函館駅前」停留所は、駅前広場を抜けた先にあります。( ルートを地図で見てみる)
金森赤レンガ倉庫
函館市電に乗車し、3つ目の「十字街」で下車。
停留所から金森赤レンガ倉庫までは徒歩で約6分ほどです。( ルートを地図で見てみる)
停留所の近くには案内板も出ています。
「赤レンガ倉庫群」方面に向かって進みます。
ちなみに停留所のある十字街交差点には不思議な形をした黄色い塔がたっています。
これは「操車塔」と言い、以前にポイントの切り替えと電車信号表示を行なっていたそうです。
制御室の直径は1.9mで、この中に人が入って作業していたわけですね。
う〜ん、狭くて大変!
金森赤レンガ倉庫に到着!
金森赤レンガ倉庫は、明治時代に倉庫として建てられた赤レンガ倉庫を再利用した商業施設です 。
現在はショッピングモールやレストラン、イベントスペースなどとして使われています。
函館の人気観光名所の一つで、この日も多くの人が訪れていました。
金森赤レンガ倉庫は以下の4つの建物から構成されています。
- Bayはこだて(運河を囲むようにショップやレストランなどが立ち並ぶエリア)
- 金森洋物館(「金森洋物館」の名前は創業者が開業した「金森洋品店」から。雑貨店やカフェが入っている)
- 函館ヒストリープラザ(建築当時の高い天井とヒノキ柱が見られる建物。ビアホールもはいっている)
- 金森ホール(コンサートやイベントなどが開催されるホール)
古いレンガの建物の中に、いろいろなお店が入っていて、見ているだけでも楽しいですよ。
金森赤レンガ倉庫といえば、倉庫が立ち並ぶ上記のような写真が有名ですよね!
海沿いにある「七財橋」から撮ることができます。( 地図で場所を見てみる)
人も多いし、車も通る道ですので、マナーを守って撮影しましょうね!
函館湾に面した海辺にある金森赤レンガ倉庫。
函館湾を約15分かけて一周するクルージングも体験できます。
八幡坂
金森赤レンガ倉庫の次は八幡坂です。
函館には、市電が走っている道から函館山に向かって何本もの坂道が並んでいます。
その中でも有名なのがこの八幡坂です。
坂の長さは約270m。
なかなかの急な坂です・・・。
なお坂の両側には階段と手すりが設けられています。
これなら安心して上り下りができますね。
八幡坂の頂上から見た風景です。
海に向かってまっすぐな道!
頑張って坂道を上ると、素晴らしい眺望が待っています。
真正面に青函連絡船記念館摩周丸が見えますね。
またこの日は函館港に停泊していたクルーズ船のダイヤモンドプリンセス号も。
撮影スポットとしても有名で、多くの人がこの頂上から写真を撮っていました。
八幡坂も車が通るので、邪魔にならないよう、また気をつけて写真撮影を行いましょうね。
八幡坂の先には函館山がそびえています。
日本三大夜景の一つと言われている函館山ですが、
今回は観光時間が3時間と短いので、函館山はパスです。。
八幡坂の途中からはカトリック元町教会の鐘楼を見ることができます。
旧函館区公会堂
八幡坂を上りきったら函館山に向かって右手方面(西方面)に進みます。
ここも石畳の道で、両側には風情のある建物が並んでいます。
歴的建造物に指定されている建物もありますよ。
無人販売所もありました!
石畳の道を5分ほど歩くと、ブルーグレーと黄色が鮮やかな建物が見えてきます。
これが「旧函館区公会堂」です。
1910年に建てられた洋風建築で、当時は集会所や商業会議所として利用され、現在は国の重要文化財に指定されています。
ステンドグラスやシャンデリアなど当時の面影を残す貴重な調度品が展示されています。
木造の2階建てで、1階には大食堂、球戯室、会議所などの他に、皇室の方々が宿泊、休憩された部屋もあります。
そして2階には高さ約6m・130坪の大広間が。
当時はこの大広間で舞踏会でも開かれていたのでしょうか。
そして、ぜひ大広間からつながるバルコニーに出てみてくださいね。
ここからも函館湾を一望できますよ!
旧函館区公会堂ではドレスやタキシード、袴など明治時代をイメージした衣裳を借りることもできます。
ドレスを着て、さきほどの2階のバルコニーから写真を撮ったら素敵でしょうね!
元町公園
次は元町公園へ。
階段奥には先ほど訪れた旧函館区公会堂が見えますね。
園内にある旧北海道庁函館支庁庁舎。
明治42年(1909年)に建てられたコロニアル様式の美しい外観が特徴の洋風建築物です。
当時は北海道庁函館支庁庁舎として利用されていましたが、現在は地区の再整備事業として活用されています。
元町公園も高台にあるので、函館湾と函館市街をのぞむことができます。
公園内にもベンチもあり、ちょっとした休憩にも良いですよ。
旧イギリス領事館
次は元町公園のすぐ脇にある旧イギリス領事館へ。
1859年に建築されましたが、1907年に火事にあい、1913年に再建。
イギリス領事館として利用されていたのは1934年までで、現在は博物館として一般公開されています。
開港当時の歴史をパネルで紹介していたり、
ぜひ樽の中を覗いてみてください!
ダンスをする人や、当時の風景を見ることができます。
領事執務室や家族居室など当時の様子を再現した展示や当時の家具・調度品が残されています。
椅子に座って優雅にお茶する姿を撮影できるよう、三脚も用意されていますよ。
優雅な椅子に座って真っ赤なローブをまとい、女王に扮して(?)写真撮影ができるスーペースもあります。
またエリザベス女王が実際に使っていたというティアラのレプリカも着用できますよ。
気分は英国女王!
旧イギリス領事館の中庭には、50種類以上のバラが植えられています。
なお建物に入るには入館料が必要ですが、中庭は入館しなくても見ることができます。
バラの見頃は6月下旬~8月上旬が開花の見ごろ。
私たちが行ったのは9月だったので、残念ながら見ることができませんでした。
旧イギリス領事館から市電の停留所に向かいます。
今回は停留所「末広町」に近い、「日和坂」を下ります。
日和坂からも函館湾をのぞむことができます。
「末広町」停留所から函館市電に乗車し、「函館駅前」まで戻ります。
これで3時間で巡る函館市内観光は終了です。
お疲れさまでした!
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