長崎市内には観光名所や旧跡など多くの観光スポットがあります。
でも数多くある中からどこに行けば良いのか、どのように回れば効率的なのか悩みますよね。
そこで長崎市内を効率的に観光したいという方向けに、この記事では3時間でまわれる長崎のオススメ定番観光スポットをモデルコースとしてご紹介します。
長崎旅行の到着日や帰る日など少し時間が空いてしまった時などにもピッタリ。
ぜひ長崎旅行の計画をたてる際に参考にしてくださいね。
それでは3時間で巡る長崎観光へどうぞ!
長崎の観光地はもちろん、気になるグルメ、イベント、お土産など旅行に役立つ情報が載っている 日本旅行の 長崎旅行完全ガイド は長崎観光の事前準備に役立ちますよ。
長崎観光の前に見てみてくださいね。
長崎旅行完全ガイドを見る
市電と徒歩を使い3時間で巡る長崎市内観光の概要
3時間で巡る長崎市内観光モデルコース
訪れる観光スポットと所用時間は以下の通りです。
長崎観光スタート!
長崎路面電車(5分)
「長崎駅前」停留所から長崎電軌1系統(崇福寺行)に乗車。「出島」で下車
江戸時代に唯一外国に開かれていたエリア
当時の建物が復元され、見学することができます
徒歩(5分)
横浜・神戸と共に日本三大中華街の一つ
中華料理店や中国菓子、中国雑貨など約40店舗が軒を連ねています
長崎路面電車(8分)+ 徒歩(5分)
「新地中華街」停留所から長崎電軌5系統(石橋行)に乗車。終点「石橋」で下車
斜めに動くエレベーター「グラバースカイロード」に乗ってグラバー園へ
グラバー邸をはじめ、移築・復元した明治期の洋館を見学できます
徒歩(5分)
斜めに動くエレベーター「グラバースカイロード」に乗ってグラバー園へ
グラバー邸をはじめ、移築・復元した明治期の洋館を見学できます
徒歩(5分)
現存する国内最古のキリスト教建築物
ユネスコの世界文化遺産に登録されています
徒歩(10分)
旧居留地時代につくられた石畳の坂道
外国人居留地時代の異国情緒あふれる雰囲気を感じることができます
徒歩(5分)+ 長崎路面電車(20分)
徒歩で「大浦海岸通り」停留所へ。長崎電軌5系統(蛍茶屋行)に乗車。「新地中華街」で下車し、長崎電軌1系統(赤迫行)に乗車。「長崎駅前」で下車
長崎3時間観光は終了
お疲れさまでした!
地図で見るとこんな感じです。↓
3時間で巡る長崎市内観光モデルコースに必要な費用
長崎路面電車(電車1日乗車券:大人1名) | 600円 |
出島 入場料(大人1名) | 520円 |
グラバー園 入場料(大人1名) | 620円 |
総計(大人1人分) | 1,740円 |
長崎市内を走る路面電車の料金は1回¥140です。
今回は、路面電車の全線が1日乗り放題の「一日乗車券(¥600)」を利用します。
長崎の路面電車について
長崎市内の主要な観光スポットを網羅する路面電車。効率よく観光したい時の強い味方です。
以下に今回のモデルコースで利用する長崎の路面電車を簡単に紹介します。
運賃
区分 | 運賃 |
---|---|
大人(普通運賃・中学生以上) | 140円 |
小児(普通運賃・小学生) | 70円 |
均一料金で乗車区間に関係なく1回の乗車ごとに ¥140(普通・大人料金)となります。
もし5回以上乗車する場合には、下記に紹介する「一日乗車券(¥600)」の方がお得になります。
なおSUICAなどの全国相互利用交通系ICカードを利用できます。
一日乗車券
タイプ | 名称 | 料金 | 有効期間 |
---|---|---|---|
紙製 | 一日乗車券(大人) | 600円 | 利用日当日のみ有効 |
モバイル | 一日乗車券(大人) | 600円 | 利用日当日のみ有効 |
24時間乗車券(大人) | 700円 | 利用開始から24時間有効 |
一日乗車券には以下の2種類があります。
- 紙製の一日乗車券
- モバイル一日乗車券(一日乗車券・24時間乗車券)
さらにモバイル一日乗車券には、利用日当日のみ有効な「一日乗車券」と、利用開始から24時間有効な「24時間乗車券」があります。
モバイル乗車券は、スマートフォンに専用アプリをダウンロードすることにより、スマートフォンで「一日乗車券」または「24時間乗車券」を購入し、画面を提示することで乗車可能となります。
詳しくはこちらをご覧ください。
紙製の一日乗車券は以下の場所で購入できます。(車内では購入できません)
- 長崎市観光案内所
- 沿線ホテルフロント
- JR九州管内みどりの窓口など
その他多くの場所で紙製の一日乗車券を購入できます。詳しくはこちらをご覧ください。
長崎路面電車の運行状況はこちらで確認できます。
なお初めて長崎路面電車に乗る場合には、基本情報 を事前に確認しておくと安心ですよ!
3時間で巡る長崎市内観光モデルコースで行く観光スポット
ここからは各観光スポットをご紹介します。
出島

出島は鎖国政策をとっていた江戸時代に海を埋め立てて築造された人工島です。
もともとはポルトガル人を1箇所に集めるために造られた出島ですが、のちにオランダ商館が出島に移転した後はオランダ人の居住地となりました。

当時の出島は周囲を海に囲まれており、長崎市内と出島を結んでいたのがこの表門橋でした。
表門橋は平成2年に復元されています。

出島にはオランダ商館長住居や商館の従業員の部屋、物資を保管するための倉庫などの建物がありました。
しかし明治時代に行われた港湾改良工事により出島は埋め立てられてしまいました。
1996年から始まった復元事業により、現在は当時の町並みや生活の様子を見学できるようになっています。

明治時代に建てられた旧長崎内外クラブ。
長崎に在留する外国人と日本人の親交の場所として使われていました。
現在、1階はレストランになっています。

同じく明治時代に建てられた旧出島神学校。
日本に現存する最古のキリスト教(プロテスタント)の神学校です。
現在の旧出島神学校は料金所や出島売店・休憩室などとして使われています。

旧出島神学校の近くにある出島の1/15サイズのミニチュアです。
復元された建物などを見学するためには入場料が必要になりますが、このミニ出島は出島の中に入らず、外の道路から見ることができます。
〒850-0862 長崎県長崎市出島町6-1
長崎駅から市電「出島」下車
520円(大人)
8:00~21:00 (最終入場20:40)
長崎新地中華街

横浜、神戸と並ぶ日本の三大中華街の一つの長崎新地中華街。
東西南北合わせて約250メートルの十字路からなり、東西南北のすべての入り口には色鮮やかな中華門が立っています。
上記の写真は北門で、門の裏側には門を守る神の玄武(亀と蛇)が彫られています。

通りにはアーチ型のイルミネーションが飾られています。
竜や天女など中国の伝統的な図柄を5色の電球をちりばめて描いたものだそうです。
夜に見たらステキでしょうね。

通りには中華料理店や中国菓子、中国雑貨など約40店舗が軒を並べています。
もちろん長崎を代表する料理「ちゃんぽん」や「皿うどん」なども食べることができる料理店も多くあります。
グラバースカイロード

グラバー園へのアクセスにはいくつかの方法がありますが、今回はこのグラバースカイロードを利用します。
長崎市電の「石橋」駅から徒歩で3分くらいの場所にあります。
住宅街を通っていくので、少しわかりづらいかも?
下記地図を参考にしてくださいね。

グラバースカイロードは、日本で初めて道路として位置付けられた斜めに動くエレベーターです。
エレベーター内にある階数表示も斜めになっています。^^

グラバースカイロードで5階まで上がると、眼下に長崎の市街地が広がっています。
でもここがグラバー園ではありません。
さらにグラバースカイロードから垂直エレベーターを乗継ぎます。(ルートをみる)
グラバー園

グラバースカイロードを利用すると、グラバー園の第二ゲートに到着します。
坂の多い長崎にあるグラバー園内には起伏があります。
この第二ゲートは園内でも一番高い場所にあるので、坂を上ることなく下りながら散策ができるのです。
体力に自信のない方にはおすすめのコースです!

グラバー園では、スコットランドの貿易商人トーマス・グラバーの邸宅をはじめ、9棟の洋風建築を見ることができます。
旧グラバー住宅は2015年に登録された世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の一つとなっています。
また9棟の内、旧グラバー住宅など3棟は国指定重要文化財に指定されています。

こちらは長崎地方裁判所官舎。
原爆の被害から免れ、洋風の官庁建築として唯一残る貴重な建物です。
1979年(昭和54年)にこの場所に移築し復元され、現在はレトロ写真館として利用されています。

私たちが見学した時には「旧グラバー住宅」は約50年ぶりの大規模改修工事を行っており、内部を見学することはできませんでした。
2021年12月に工事が完了し、現在は内部の一般公開も行われています。

上記写真は工事前の旧グラバー住宅。
文久3(1863)年に建てられ、現存する日本最古の木造洋風建築です。

話題にもなったグラバー園内にあるハートストーン。
見つけると幸せが訪れる?
ぜひ見つけてみてくださいね。

出口の近くには長崎伝統芸能館があります。
長崎伝統芸能館では、長崎のお祭り「長崎くんち」の時に奉納される龍踊りの白龍、青龍や、各町の奉納踊りを先導する「傘鉾(かさぼこ)」などを間近に見ることができます。
またスクリーンではお祭りの様子が上映されているので、「長崎くんち」がどのようなものか体感できます。
長崎伝統芸能館にはショップも併設されています。
大浦天主堂

グラバー園を出て、グラバー通りを下ったすぐの場所にある大浦天主堂。
日本に現存する最古の教会で、2018年にユネスコの世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産のひとつです。
また大浦天主堂は国宝にも指定されています。
中に入るためには拝観料が必要になります。
そのため(?)、多くの人は建物の前で記念写真を撮るだけのようです。
Goggleストリートビューで内部を見ることができます。
オランダ坂

最後に紹介するのは「日本の道100選」にも制定されているオランダ坂です。
大浦天主堂から徒歩で10分くらいの場所にあります。

オランダ坂の周辺には、日本で最初の女学校である活水学院や洋風住宅があり、外国人居留地時代の異国情緒あふれる雰囲気を感じることができます。

左側に見える洋館は東山手甲十三番館で、この風景はオランダ坂の定番スポット。
この坂をさらに上っていくと、現在は資料館となっている東山手十二番館に出ます。
東山手甲十三番館は、無料で内部を見学でき、カフェも併設されています。
歩き疲れた時の休憩にぜひどうぞ。
3時間で巡る長崎市内観光モデルコースにおすすめのカフェ
今回は3時間で巡るモデルコースなのでランチなど時間がかかるアクティビティは考慮していません。
代わりに途中でちょっと立ち寄れるカフェなどの休憩スポットを紹介します。
自由亭喫茶室(グラバー園内)

グラバー園内にある「自由亭喫茶室」は、日本人シェフによる初の西洋料理店「自由亭」跡に設けられたカフェです。
明治時代のレトロな雰囲気が漂う店内からは、長崎港を一望でき、絶景を楽しめます。
おすすめのダッチコーヒーは、24時間かけて一滴ずつ抽出された濃厚な味わいが特徴。
また、長崎の市の花である紫陽花をイメージした色とりどりのゼリーが入った「紫陽花ゼリーソーダ」も人気のメニューです。
旧グラバー住宅のすぐそばにあり、休憩に立ち寄るのにもおすすめです。
東山手甲十三番館

オランダ坂の途中にある東山手甲十三番館内には、カフェが併設されています。
明治中期に建てられた歴史ある洋館のレトロな雰囲気の中でゆっくりとティータイムを楽しめます。
おすすめは長崎名物のカステラを使った「長崎カステラセット」。お手頃価格でカステラとコーヒーをいただけます。
岩崎本舗 グラバー園店

厳選した豚肉の角煮を、ふんわりとしたまんじゅう生地で包んだ長崎の名物料理「角煮まんじゅう」で有名な岩崎本舗。
独自の醤油で味付けした角煮はバラ肉を使っていますが、丁寧に油抜きしているのでくどさはありません。とろけるような味わいの角煮と、ほんのり甘い生地が絶妙な美味しさです。
長崎市内には岩崎本舗の直営店は6店舗あります。
その中のグラバー園店は「グラバー園」から「大浦天主堂」へ続く坂の途中にあるので、観光のルートに組み込みやすいですよ。
カフェではありませんが、グラバー園店はイートインコーナーもあり、店内で角煮まんじゅうをいただくこともできます。
ちょっとした休憩にどうぞ。
もちろんテイクアウトもOKです。

我が家の大好物です。
長崎出張の際には必ずお土産で買っていました。
観光タクシーや観光バスで巡ることも可能


観光地・長崎では多くのタクシー会社が長崎市内観光を行なっています。
上記でご紹介したように主要な観光スポットは集中しているので市電と徒歩でまわることもできますが、限られた時間内により多くの観光スポットを訪れたいという場合などには観光タクシーが有効です。
長崎は坂道が多いことでも有名な場所。
体力に自信がないという方にも観光タクシーはオススメです。
また長崎市内の観光地をバスで巡る観光バスもあります。
旅先の慣れない土地での移動は大変なもの。
もちろん観光タクシーも良いのですが、費用を抑えたいという時には観光バスがオススメです。
ただし長崎市内の観光名所を巡るプランでも所要時間は約5時間ですので、時間に余裕のある方向けです。
長崎観光にオススメの3時間で巡る長崎観光モデルコース


せっかくの長崎旅行、時間は有効に使いたいですよね。
定番の観光地を市電と徒歩で巡るも良いし、ちょっと体力に自信がない場合には観光バスを、穴場の観光地に行ってみたい時には観光タクシーを利用するのも良し。
ぜひ長崎旅行を計画する際に参考にしてくださいね!
長崎おすすめのガイドブックは
長崎旅行のお役立ち情報
長崎旅行を計画する時に役に立つ情報です。
ぜひ参考にしてくださいね。(外部のサイトに移動します)