この記事では、青森駅周辺の半日観光を計画している方に向けて、徒歩で回れるモデルコースとおすすめスポットを紹介します。この記事を読めば、短い時間でも効率よく青森の魅力を体験できるルートがわかります。
「青森に到着したけれど、限られた時間で効率よく観光したい」「青森駅周辺を半日で観光したいけど、どこに行けばいいか迷っている」――そんな方に役立つ内容です。
このプランは、すべて徒歩で巡れる手軽さが魅力。約5時間で市場グルメからねぶた文化、港の景観まで、青森らしい見どころをしっかり体験できます。
各スポットの所要時間や費用もまとめているので、旅の計画を立てる際の参考にしてくださいね。
「青森駅周辺を徒歩で楽しむ半日観光モデルコース」の概要

青森駅周辺を徒歩で楽しむ半日観光モデルコース
訪れる観光スポットと所用時間は以下の通りです。
5時間ほどで巡るプランとなっています。
青森駅周辺観光のスタートは青森駅から。
市場内を巡って新鮮な海鮮を自由に選んで作る「のっけ丼」が有名。
徒歩(約10分)
青森ねぶた祭の迫力あるねぶたを間近で見学できる。囃子や踊りを体験できるプログラムも人気。
徒歩(約5分)
青函連絡船の歴史を展示する博物館船。実際に使われていた操舵室や車両甲板を見学できる。
徒歩(約3分)
りんごのシードル試飲やガレット、アップルパイが人気な食と工芸が楽しめる複合施設。お土産購入やランチに最適。
徒歩(約5分)
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸と青い海公園を結ぶ海上にかかる全長約25mの木製遊歩道。
徒歩(約3分)
展望台や郷土料理、工芸体験で青森の魅力を満喫できる観光物産館。展望台、3Dシアターも併設されている。
徒歩(約8分)
地図で見るとこんな感じです。↓
青森駅周辺を徒歩で楽しむ半日観光モデルコースに必要な費用
ねぶたの家 ワ・ラッセ 入場料 | 620円 |
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 観覧料 | 510円 |
アスパム展望台 観覧料 | 500円 |
総計(大人1人分) | 1,630円 |
モデルコースで訪れる「ねぶたの家 ワ・ラッセ」「青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸」「アスパム展望台 」は入館料・展望料が必要になりまです。
今回の移動はすべて徒歩のため、交通費はかかりません。
「青森駅周辺を徒歩で楽しむ半日観光モデルコース」の観光スポットの紹介
ここからはモデルコースで紹介した観光スポットを紹介します。
青森魚菜センター(古川市場)

青森駅から徒歩約7分の場所にある「青森魚菜センター(古川市場)」。
鮮魚、惣菜、精肉など約20店が軒を連ねており、特に新鮮な魚介類や地元の食材を使った「のっけ丼」で有名な市場です。
のっけ丼とは?自分好みの海鮮丼を作る楽しみ


青森魚菜センターの名物は、好きな具材を選んでオリジナルの海鮮丼を作る「のっけ丼」。
市場内で食券を購入し、各店舗を巡りながら好きな具材を選んでご飯の上にのせていくスタイルで、マグロやホタテ、イクラといった青森ならではの海の幸など新鮮なネタを自分の好みに合わせて組み合わせられるのが魅力です。(仕入れ状況により異なる場合があります)。
魚介だけでなく、厚焼き玉子や漬物、焼き魚など多彩な選択肢もあり、好みに応じてアレンジ可能です。
のっけ丼の楽しみ方

簡単なシステムなので、初めてでも気軽にのっけ丼を楽しめます。
以下は基本の流れです。
- 食事券を購入
まずは市場内の案内所で食事券を購入します。
料金は12枚券2,200円または 1枚券190円(税込、2025年時点)。
*価格は変更される場合があるため、現地で確認してください。 - ご飯を受け取る
赤い看板があるお店で食事券と引き換えにご飯を受け取ります。
並盛り(食事券1枚)、大盛り(食事券2枚)です。 - 市場を巡り具材を選ぶ
ご飯の丼を持って市場を散策し、好みの具材を選びます。
各店舗には「食事券1枚」「食事券2枚」など必要な枚数が表示されており、店員に食事券を渡すと具材を丼にのせてくれます。 - 休憩スペースで食べる
丼が完成したら、市場内の休憩スペースで食事。醤油やわさび、お茶などが用意されています。
休憩スペースは市場内に複数箇所あります。

まずは市場全体を見て周り、どんな具材や店舗があるかを把握するのがおすすめ!
ねぶたの家 ワ・ラッセ


JR青森駅から海側へ徒歩1分、赤い外観が印象的な建物が「ねぶたの家 ワ・ラッセ」。
「青森ねぶた祭」を一年を通じて体験できる場所です。
迫力の大型ねぶた展示




館内のメイン「ねぶたホール」には、祭りで実際に運行された大型ねぶたが常時4~5台展示されています。
高さ5メートルを超えるねぶたを間近で見られるのは、この施設ならでは。
細やかな造形や色彩の美しさをじっくり観察でき、祭り期間中とは違った視点で楽しめます。
ねぶたの歴史と制作の裏側


2階の「ねぶたミュージアム」には、300年以上の歴史を持つ青森ねぶた祭の成り立ちや、市民とともに歩んできた変遷を知ることができます。
ねぶた師の制作工程や使用される素材、歴代作品の変化などをわかりやすく解説しており、祭りの背景を学ぶことでねぶたへの理解も深まります。
体験プログラムで祭りを身近に
展示を見るだけでなく、囃子や踊りを体験できるプログラムも行われています。
太鼓や笛、手振り鉦の演奏体験のほか、「ハネト」と呼ばれる踊りも体験可能。1日3〜4回に開催されており、事前予約は不要ですが、時間は公式サイトで確認しておくのがおすすめです。



間近で見られる実物のねぶたの迫力は圧巻です!
実際のねぶた祭りを見てみたくなります。
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸


JR青森駅から徒歩約5分、青森港に係留されているのが「青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸」です。
かつて青森と函館を結び、本州と北海道をつなぐ重要な交通手段だった青函連絡船。その実物を活用した博物館で、船内全体が展示施設になっています。
車両甲板 ― 船に線路がある特別な空間


見学のハイライトは、船内に鉄道車両を積み込むための「車両甲板」。
青函連絡船は人だけでなく貨物や郵便も鉄道車両ごと運んでおり、その仕組みを実際に目で確かめられます。
現在は国鉄時代のディーゼル機関車や貨物車両が展示されており、船内に線路が敷かれた独特の光景は、この施設ならではのものです。
エンジンルーム ― 船を支えた動力を間近に




船の下層にはエンジンルームが公開されており、当時稼働していた巨大なディーゼルエンジンを見ることができます。
階上から全体を見下ろしたり、近くまで降りて機械の構造を観察できるため、船舶の動力を身近に感じられる展示です。
船旅の記憶を残す客室と操舵室




上層階には、昭和の船旅を再現した客室が保存されています。
普通船室のリクライニングシートや、ゆったりとしたグリーン船室など、当時の雰囲気をそのまま体感できます。
最上階の操舵室(ブリッジ)では、計器や舵輪が当時のまま残されており、船長席から青森港やベイブリッジを一望できます。
青函ワールド ― 港町青森の記憶




館内には昭和30年代の青森駅周辺を再現したジオラマ展示「青函ワールド」もあります。
連絡船が生活や物流に果たしていた役割と、その時代の雰囲気を体感できます。



鉄道車掌そのままを船に搭載していたとは驚きです!
A-FACTORY


六連の三角屋根が特徴的な建物の「A-FACTORY(エーファクトリー)」は、青森の食や特産品を体験できる複合施設です。
1階にはフードマルシェやシードル工房、飲食店、2階にシードルテイスティングラウンジやレストランがあり、コンパクトながら多彩な楽しみ方ができます。
青森駅周辺の観光ルートに組み込みやすく、休憩や食事に立ち寄るのに便利です。
A-FACTORYの主な見どころ


- フードマルシェ
りんごジュースやアップルパイ、ホタテ加工品など青森ならではの商品が揃い、パッケージもおしゃれでお土産選びに最適です。
津軽びいどろやこぎん刺し雑貨など工芸品も扱っており、食品以外のお土産も見つけられます。 - シードル工房・テイスティング体験
ガラス張りの工房ではシードルづくりの工程を見学可能。
2階のTasting Barではカードを購入して数種類のシードルを飲み比べすることができます。また気に入った銘柄は1階で購入できます。
ノンアルコールのアップルソーダもあるため、アルコールが苦手でも楽しめますよ。 - 地元食材のグルメ
館内の飲食店では、青森県産りんごを使ったアップルパイをはじめ、そば粉を使ったガレットや、ジェラート、ハンバーガー、オムライスなどをいただくことができます。
観光の合間のランチや軽食にぴったり!
青森駅周辺で人気のアップルパイを食べ歩きしたい方は、下記の記事をご覧ください
【実食レポ】青森でアップルパイ食べ歩き!駅周辺から人気店までおすすめスポット完全ガイド
青森ラブリッジ


青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸と青い海公園を結ぶ歩行者専用の海上遊歩道。
木製の遊歩道は足に優しく、幅も広いため、安心して歩けます。青森ベイブリッジや陸奥湾の景色を楽しみながら散策できます。
晴れた日には八甲田丸や湾の奥に見える下北半島の山々も望めます。潮風を感じながら歩くのは気持ちよいですよ。
アスパム(青森県観光物産館)


青森港に面して三角形の外観が目を引く15階建ての建物は「アスパム(青森観光物産館)」です。
1階のお土産コーナーや飲食店、2階の体験ゾーン、13階の展望台、14階のバーなど、多彩な施設が揃い、青森の食文化や伝統をコンパクトに体験できます。
アスパムの特徴・見どころ


- 豊富な特産品が揃う
焼きたてアップルパイを始め、地酒・スイーツ・工芸品・水産加工品など、定番からユニークな商品まで幅広いお土産が並んでいます。 - 展望台からの絶景
13階の展望台は、青森市街、陸奥湾、八甲田山、津軽・下北・夏泊半島を一望できるスポット。
天気が良ければ北海道も見えることがあり、夜はベイブリッジのライトアップが美しいと評判です。 - 360°3Dデジタル映像シアター
2階の「青い森ホール」では、360度パノラマの3Dデジタル映像で青森の四季や、迫力あるねぶた祭を体験できます。
【おまけ】青森駅にある青森りんごジュースだけの自動販売機


青森駅内には青森リンゴジュースだけ販売しているacureブランドの自動販売機があります。
acureのリンゴジュースはJR東日本管轄内の駅構内で見かけますが、ここはすべて青森リンゴジュース!
さすが青森だけありますね!
リンゴジュースも1種類だけではなく、私たちが訪れた時には、「ふじ」「ジョナゴールド」「つがる」「りんご」の4種類がありました。すべて青森県産りんご100%ということですが、それぞれ味が違っているということ。
飲み比べするのも良いですね!
青森リンゴジュースの自販機は、2階の改札口近く、JR東日本旅行センターの入り口付近にあります。
青森旅行のお役立ち情報
青森旅行を計画する時に役に立つ情報です。
ぜひ参考にしてくださいね。(外部のサイトに移動します)
「青森駅周辺を徒歩で楽しむ半日観光モデルコース」のまとめ


青森駅周辺の観光半日プランで訪れたのは、
ぜひこの記事を参考に素敵な時間を青森で過ごしてくださいね。