【迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)見学レポート】見どころや予約方法を紹介

迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)の主庭

外国からの賓客をもてなす場である迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)。
明治42年(1909年)に当時の建築・美術界の総力を結集して東宮御所として建設され、日本では唯一のネオ・バロック様式による宮殿建築物です。

そんな貴重な建物を実際に見学できるよう平成28年(2016年)から迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)では一般公開が行われています。

見学できる施設と見どころは以下の通りです。

  • 本館:テレビでも目にする重厚な造りの宮殿建造物
  • 庭園:本館の前に広がる「前庭」、本館の裏(南側)にある「主庭」
  • 和風別館 遊心亭:賓客に和のおもてなしを提供するための施設

この記事では私たちが見学した本館と庭園(主庭・前庭)の見どころなどをご紹介します。

目次

迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)の見どころ

赤坂迎賓館マップ

赤坂迎賓館に入場した際にもらったマップです。

本館を中心に、前側に前庭、裏側に主庭、本館の脇に和風別館が配置されています。

入り口はマップの下側にある「西門入り口」、そこから「①受付」でセキュリティチェックを受け、入場料を支払います。
出口はマップ左側の「正門出口」です。

迎賓館赤坂離宮 本館の見どころ

迎賓館赤坂離宮 本館と前庭

外観は写真撮影可能(内部は不可)

1909年(明治42年)に当時の皇太子(後の大正天皇)の住まいとして建てられ、昭和49年からは諸外国の賓客をもてなすための施設となった迎賓館赤坂離宮 本館。

かつては紀州徳川家の江戸中屋敷があった場所で、広さは約120,000平方メートル、東京ドーム2.5個分に相当します。
東京のど真ん中にこんな広大な敷地内があるなんて驚きです!

地上二階、地下一階建ての本館は左右対称となっており、建物の両翼が前方に張り出し、まるで翼を広げたような姿になっています。
安定感のあり、美しいデザインですよね。

迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)本館の鉄扉

建物中央部分にある正面玄関の鉄扉。
賓客は、この扉を通って本館に入るわけですね。

本館内部は見学できますが、もちろん私たちはこの扉から入ることはできません・・・。

迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)本館の鉄扉に配されている菊の御紋

扉の上には皇室の御紋章である菊の御紋が配されています。

迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)本館屋根の冑を纏った武士像

本館屋根の左右には青銅製の甲冑を纏った武士像が置かれています。
左側は口をあけ、右は口を閉じており、まるで阿吽の仁王像のよう。
屋根から睨みをきかせているわけですね。

西欧の建築を取り入れて建設された赤坂迎賓館ですが、このように和風の意匠も見ることができます。

迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)本館屋根の天球儀と4羽の霊鳥

阿吽の甲冑から少し離れた場所には星がちりばめられた天球儀と4羽の霊鳥が飾られています。

迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)本館壁のレリーフ

壁に施されたレリーフも緻密で美しい。

迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)本館見学のための入り口

本館を見学する場合には、建物の西側に回ったところにある専用の入り口から入ります。

なおロシアのエカテリーナ宮殿のように建物内部は土足禁止で靴にカバーをしなくてはいけないのかと思いましたが、靴のまま見学できました。

迎賓館赤坂離宮 主庭の見どころ

迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)主庭と花壇

主庭は写真撮影可能

本館の裏側(南側)には主庭が広がっています。

迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)主庭の噴水

主庭の中央ある噴水は創建当時からのもので、国宝に指定されています。

迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)主庭の噴水
迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)主庭の噴水を囲んでいる4体のグリフォン

噴水塔の周囲には鷲の上半身とライオンの下半身を持つ伝説の生き物グリフォンや亀が配置されています。

迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)主庭にあるゴルバチョフ大統領が植樹したフユボダイジュ

また主庭には、賓客による記念植樹もあります。

上記写真は1991年に来日したゴルバチョフ大統領が植樹したフユボダイジュ。
他にも迎賓館での最初の国賓であったフォード大統領によるハナミズキ、イギリスのエリザベス女王によるイングリッシュオークが植えられています。

迎賓館赤坂離宮 前庭の見どころ

迎賓館赤坂離宮 本館と前庭

前庭は写真撮影可能

本館の北側に広がっている前庭。

ここにはテーブルもあり、キッチンカーが提供している紅茶やコーヒー・ジュースなどの飲み物や軽食などを購入していただくことができます。

また人数限定のアフタヌーンティーを楽しむことも可能です。

赤坂迎賓館のアフタヌーンティーのセットと飲み物

本館をバックにいただくアフタヌーンティー。
まるで外国にいるような優雅な雰囲気を味わえます!

赤坂迎賓館のアフタヌーンティーの感想や概要、予約方法などは下記の記事をご覧ください
【迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)アフタヌーンティーレポート】メニューや料金、予約方法を紹介

迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)前庭に出ていたショップ

また中門の近くには売店もあり、赤坂迎賓館のロゴ入りグッズや関連書籍などを購入することができます。

迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)の中門から正門出口につづく通路

帰りは中門を通り、正門出口から出ます。

中門から正門出口につづく通路の左右には松が植えられています。
迎賓施設へ改修した際に千葉県の九十九里浜から移植したそうです。

迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)前庭の東西にある衛舎

前庭の東西にある衛舎。
この建物も国宝に指定されています。

その他の施設

迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)の第一事務棟内の休憩所

主庭に向かう途中にある渡り廊下の先にある第一事務棟。
ここには休憩室やトイレ、自動販売機があります。

前庭や主庭にもベンチなどがありますが、ここは屋内なので暑さ・寒さに関係なくゆっくりと休憩することができますよ。
正面に見えるスクリーンでは、赤坂迎賓館の紹介ビデオが流れていました。

迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)第一事務棟内にある赤坂迎賓館模型

事務棟入り口には赤坂迎賓館の模型も展示されています。
普段は見ることができない上空からの迎賓館を見ることができますよ。

迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)見学の内容・料金・所用時間

迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)の主な施設は本館・庭園・和風別館ですが、見学できる内容(コース)が決められています。
見学できるコースは以下の4つです。

  • 本館と庭園(主庭及び前庭)
  • 和風別館と本館・庭園
  • 和風別館と庭園
  • 庭園のみ

それぞれのコースの概要は以下の通りです。

スクロールできます
見学できるコース入場料・料金(一般の場合)見学ツアー(*1)の有無所用時間の目安事前予約(*2)内容
本館・庭園(主庭及び前庭)1,500円無し1時間から1時間30分程度不要本館と庭園(主庭・前庭)を自由に見学
和風別館・本館・庭園2,000円和風別件のみ有り2時間から2時間30分程度必要和風別館は専門のガイドが案内。
本館と庭園(主庭・前庭)はガイドサービスは無し
和風別館・庭園1,500円和風別件のみ有り1時間から1時間30分程度必要和風別館は専門のガイドが案内。
庭園(主庭・前庭)はガイドサービスは無し
庭園300円無し30分から45分程度不要庭園(主庭・前庭)を自由に見学
1)見学ツアーとは、専門のガイドが付き添って案内するツアーです。
2)個人の場合

私たちはまず前庭でのアフタヌーンティーを予約し、当日はアフタヌーンティーの前後に本館と庭園を見学しました。
ですので購入したのは「本館・庭園(主庭及び前庭)1,500円」です。

本館内は見学順路が決まっていますが、本館や庭園をまわる順序は特に決められていないので、先に庭園を見てから本館に行っても良いし、本館を見学してから最後に庭園を見るのもOKです。
ただし一旦迎賓館外に出てしまったら、再入場はできません。

赤坂迎賓館のアフタヌーンティーの感想や概要、予約方法などは下記の記事をご覧ください
【迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)アフタヌーンティーレポート】メニューや料金、予約方法を紹介

迎賓館赤坂離宮(赤坂迎賓館)の混雑具合について

私たちが行ったのは平日の正午頃です。
まず空港と同じようなセキュリティを受けるのですが、行列もなく、5分程度でセキュリティを通過できました。

また庭園も本館内も人が少なく、ゆっくりと見学することができました。

混雑状況によって入場を制限する場合があるそうですが、「本館・庭園(主庭及び前庭)」や「庭園」は事前に予約がなくても入れるのは良いですね。

見学できる日は限定されていますので、訪れる際には事前に確認してくださいね。
参観日などについては、下記の公式ホームページをご覧ください。

【迎賓館赤坂離宮 公式ホームページ】
https://www.geihinkan.go.jp/akasaka/

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