2022年5月に再開した羽田空港にある日本航空(JAL)の「JAL工場見学〜SKY MUSEUM(スカイミュージアム)〜」に参加してきましたので、その様子を感想と共にお届けします。
同行者(旦那)は大の飛行機好きですが、乗るのは好きだけど工場見学はあまり気乗りしない私・・・。
そんなテンション低めな状態でしたが、実際に行ってみると飛行機の知識がない私でも充分楽しめました!
特に格納庫で間近に見る機体に感動!
さらに航空機の離発着を至近距離で見ることもできて圧巻です。
またスタッフはJALの元機長さんや客室乗務員ということで、プロの方から直接お話しを聞くこともでき、飛行機マニアの旦那も大満足でした。
この記事では「JAL工場見学〜SKY MUSEUM〜」での見学内容を写真と共にご紹介します。
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JAL工場見学〜SKY MUSEUM〜のコース
JAL工場見学(SKY MUSEUM)では、以下の内容を体験できます。
- 航空機の仕組みや格納庫について学ぶ(航空教室)
- JALスタッフの仕事や、JALの歴史などを知ることができる(スカイミュージアム:展示エリア)
- 整備中の飛行機を間近で見学(格納庫)
私たちが見学した時の流れは以下の通りです。
展示エリアを自由に見学します
飛行機の仕組みや、格納庫見学する際の注意点、見るポイントの説明
展示エリアの自由見学のほかに、スカイミュージアムやアーカイブゾーンのツアーもあります
M1とM2格納庫を見学します
14時30分からスタートし、終了したのは16時20分。
あっという間の1時間50分でした。
スカイミュージアム(展示エリア)見学
1階で受付した後、エレベーターで3階に移動します。
そこは3階分吹き抜けの大きな空間「スカイランウェイ」。
パイロットや客室乗務員などの仕事を紹介するコーナーです。
でもまず気になるのは一番奥に見える飛行機の機首!
機首の中はもちろんコックピットです。
JTA737のフライトシミュレーションとして使われていたもので、実際に座ることもできるし、一部のスイッチは動かすこともできましたよ。
コックピットの後ろには、プレミアムエコノミーと
ビジネスクラスのシートも展示されています。
もちろん座ったり、シートを倒したりすることもできます。
スカイランウェイの両側は運航乗務員、客室乗務員、グランドハンンドリング、グランドスタッフ、整備士の仕事を紹介するコーナーとなっています。
仕事道具なども展示されていますよ。
整備士さんのコーナーには、荷物が入ったコンテナなどを運ぶトーイング・トラクターのミニチュア版が。
整備士さんの手作りだそうですが、本物そっくりですよね!
さらに後ろに載っているミニチュアコンテナは、国内に1個しかない黄色いコンテナ。
JALが国内線旅客便で使っている約7000個の貨物用コンテナの中で、ただ一つ黄色に塗装されたもので、見かけると幸せになると言われているとか。
スカイミュージアムでお目にかかれるとはラッキー!
スカイランウェイの隣はJALや空の歴史に関する展示「アーカイブズゾーン」。
まずは客室乗務員の制服が年代順に展示されています。
現在の制服は2020年に新しくなった第11代目。
この時に初めてパンツスタイルが導入されたそうです。
今では考えられない超ミニスカートワンピースも懐かしいですね。
歴代航空機のミニチュア模型の展示もあります。
展示されている12機の模型はすべて同一の縮尺で作られているそうです。
2021年に行われた東京2020オリンピック・パラリンピック聖火リレーで使用されたトーチや、ギリシャから聖火が運ばれたランタンも展示されていました。
そういえばこのランタンを運んだのはJALとANAの共同運行した特別輸送機でしたね。
スカイミュージアムには、元パイロットや客室乗務員の方などがスタッフとして常駐しているので、お話しを聞くこともできますよ。
滑走路を思わせるような廊下を進むと
ショップがあります。
ここスカイミュージアムでしか買えないものもありますよ。
格納庫見学
スカイミュージアム見学・航空教室の後はいよいよ格納庫へ移動します。
スカイミュージアムの裏手のドアの先を進むと
巨大な空間が目の前に現れます!
人間と比べると格納庫がいかに大きいかわかりますよね。
まずは最大4機の機体を格納できるM1と呼ばれる格納庫から見学します。
M1格納庫では、1週間から1ヶ月程度の長い整備を行うそうです。
この時整備されていたのは写真の1機のみでしたので、早々に次のM2格納庫へ移動します。
日常的なメンテナンスが行われれるM2格納庫。
まずは見学デッキから眺めます。
それにしても天井が高く、柱もなく、とても広い空間ですね。
次に見学デッキから降りて間近から飛行機を見学します。
航空教室での説明にもあったのですが、主翼にもいろいろな形があるそうで、写真のように先端が立っているのは燃費を改善させるためだそうです。
あの立った部分だけで2mから3m近くあるとか。
飛行機に触れることはできませんが、かなり近くまで寄ることはできます。
機体を真正面から見ることなんて初めて!
ちょっと可愛い!
こんな姿を見れるのも工場見学ツアーならではですね。
格納庫で見学できる機材は当日の整備スケジュール次第です。
この日入庫していたのは以下の通り。
格納庫の外でも整備を受けている飛行機がありました。
格納庫の前は滑走路。
しばらく飛行機の着陸を見学します。
3分ほどの間隔で次から次へとやってきます。
滑走路に接地した瞬間の煙も見えます。
羽田空港の展望デッキからも近い距離で離発着を見ることができますが、ここからの眺めは今までで一番の至近距離です。
しかも柵など遮るものがありませんから!
格納庫では写真のようにヘルメットをかぶります。(人生初?のヘルメット)
さすがヘルメットの色も赤ですね。
なお格納庫見学の際には4人から6人程度のグループに分かれ、それぞれにスタッフが付き、説明をしてくれます。
私たちのグループは元機長の方でした。
元機長の他、元客室乗務員女性、元整備士、元空港スタッフなど案内するスタッフによって説明内容も異なるようなので、また別の方の案内で格納庫見学してみたいですね。
格納庫を見学した後は、そのまま玄関まで案内され、工場見学は終了です。
スカイミュージアムから始まり、あっという間の1時間50分でした。
飛行機にあまり詳しくない私でもとても楽しめましたよ。
JAL工場見学〜SKY MUSEUM〜のツアー概要と注意点
JAL工場見学〜SKY MUSEUM〜は、航空機や格納庫について学ぶ航空教室と、スカイミュージアム(展示エリア)の見学、格納庫の見学がコースになったツアーです。
概要は以下の通りです。
開催日 | 月曜日・火曜日・木曜日・土曜日・日曜日 (定休日は水曜日・金曜日) |
開催時間 | 10:30 〜 12:20 14:30 〜 16:20 |
料金 | 無料 |
開催場所 | JALメインテナンスセンター1 〒144-0041 東京都大田区羽田空港3-5-1 |
予約開始日 | 見学希望日1か月前の同一日09:30から |
予約方法 | インターネットのみ 予約は こちら から |
公式Webサイト | JAL工場見学〜SKY MUSEUM〜 |
工場見学にあたっての注意点は、
- 受付開始時間前に敷地内に入ることはできませんでした。
時間になるとスタッフの方が声をかけてくれるので、それまで敷地外で待っていました。 - 格納庫に移動してしまうと、スカイミュージアムに戻ることはできません。
もしショップでお土産などを購入したい場合には、格納庫見学の前にどうぞ。 - 格納庫にはトイレもありませんので、トイレも格納庫見学前に済ませておきましょう。
JAL工場見学〜SKY MUSEUM〜のアクセス
JAL工場見学が開催されるJALメインテナンスセンター1(「JAL M1ビル」)へは電車を使っていきます。
最寄駅は東京モノレール「新整備場駅」です。
※東京モノレールには「整備場」という駅もあるので、間違えないように。
新整備場駅の改札は1箇所です。
改札を出て、左手に伸びる通路を進みます。
こちらが新整備場駅の地上の出入り口です。
駅を出たら、そのまま進み、正面の道を右折した場所にJALメインテナンスセンター1(「JAL M1ビル」)の入り口があります。
受付時間になるまで、入り口の外で待っていましょう!
なお私たちの工場見学時は、受付開始時間後、わずか2分30秒ほどで満席になってしまったそうです。
その後も受付開始後すぐに満席になる日が続いており、しばらくは予約をとるのも難しいかもしれませんが、機会があればぜひ行ってみてくださいね。
巨大な格納庫や間近で見ることができる飛行機は圧巻です!
飛行機に詳しくなくても楽しめますよ。