半世紀ぶりの保存修理工事中のグラバー邸
2019年4月11日(木)クルーズ12日目(その3)
ホーランドアメリカのウェステルダムでのクルーズ12日目は、韓国から日本に戻り、長崎に寄港しています。
長崎ランチは、地元在住のご夫妻お勧めのお寿司を食べた私たち。
ランチの後は市電に乗ってグラバー園に向かいます。
グラバースカイロードから垂直エレベーターを乗継ぎ、グラバー園の第二ゲートに到着。
第二ゲートはグラバー園の中でも一番高い場所になるので、あとは園内を下りながら散策ができます。
体力のない私たちにはピッタリのコース!
入園料大人¥610を払って中へ。
園内にある案内に従って進みます。
ここは第二ゲートのすぐ脇にある旧三菱第二ドックハウス。
1896年(明治29年)に建造された三菱造船所第二ドックの傍らに建築され、1972年(昭和47年)にこの場所に移築復元されたものです。
外国の修繕船がドック入りした時の船員達の宿舎として使われていました。
こちらは長崎地方裁判所官舎。
原爆の被害から免れ、洋風の官庁建築として唯一残る貴重な建物です。
1979年(昭和54年)にこの場所に移築し復元され、現在はレトロ写真館として利用されています。
ウォーカー商会を設立したロバート・ニール・ウォーカーJrの旧邸内の応接室。
ロバート・ウォーカーJrは、イギリス出身の船長ロバート・N・ウォーカーの次男で、1915年(大正4年)にこの建物を購入し、1958年(昭和33年)に亡くなるまで居住していたそうです。
次は旧グラバー邸です。
ところが、現在グラバー邸では保存修理工事を行っており、内部を見学することはできませんでした。
工事前の旧グラバー住宅。
文久3(1863)年に建てられ、現存する日本最古の木造洋風建築です。
このように工事中の内部を見学することができるようになっています。
約50年ぶりの大規模改修工事で、完成は2021年3月です。
高台にあるグラバー園から桜越しにウェステルダムを見ることができました。
残念ながら、桜はもう散り始めていましたが、桜を見たいと言っていたゲストやクルーは少しは堪能できたのでは?
日本初の西洋料理店「自由亭」、日本最古級のアスファルト道路や、テニス(実際にはクリケット)発祥の地など、グラバー園には日本初と言われているものもあります。
今日は平日ということもあり、園内は混雑しておらず、ゆっくりと見学することができました。
最後に立ち寄ったのは長崎伝統芸能館です。
長崎伝統芸能館には、長崎のお祭り「長崎くんち」に奉納される龍踊りの白龍、青龍、各町の奉納踊りを先導する「傘鉾(かさぼこ)」とよばれる飾りなどが展示されています。
グラバー園では無料の園内ガイドツアーも行われています。
本当は専門家の話を聞きながら見学したかったのですが、残念ながらガイドツアーは土・日・祝日のみの催行でした。
グラバー園を後にし、次に向かったのは、
大浦天主堂です。
グラバー通りを下ってすぐの場所にあります。
2018年にユネスコの世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産のひとつである大浦天主堂ですが、中に入るためには拝観料が必要になります。
そのため(?)、多くの人は建物の前で記念写真を撮るだけ。
そういう私たちも大浦天主堂の中には入らず、次の場所へ。
グラバー通りをさらに下った場所にある「 岩崎本舗グラバー園店」です。
懐かしの角煮まんじゅう
長崎に出張することが多かった旦那がお土産に買ってきてくれたのが「長崎角煮まんじゅう」。
豚バラ肉の角煮を白い生地で挟んだもので、店内で食べることもできます。
今はWebから購入することもできるようですが、やはりその場で食べるのが一番。
長崎角煮まんじゅう は、長崎の卓袱料理のなかの一品、東坡肉(とんぽうろう)から誕生したそうです。そういえば、旦那は卓袱料理も食べたことがあると言っていたな〜。
懐かしの角煮まんじゅうを堪能した後は、もう少し長崎を散策します。