日本の港から出港し、再び日本の港に帰ってくる日本発着クルーズ。
最近のクルーズ旅行人気に加え、テレビでも紹介されたこともあり、外国船による日本発着クルーズが増えてきましたよね。
コロナ禍以降も魅力的なクルーズが続々と運航予定ですが、 「たくさんあって、どれを選べばいいかわからない…」 と悩んでいませんか?
私たちは、以前は日本発着クルーズにまったく興味がなく、飛行機が好きということもあり、海外発着クルーズばかりに行っていました。
しかし、年々、長時間のフライトがつらくなり、初めて日本発着クルーズを体験したところ、これがとっても楽!そして意外に楽しい!
翌年にも同じく日本発着クルーズに乗船しました。
この記事では、最新の運航情報をもとに、おすすめのクルーズ船を徹底比較!
人気の寄港地や季節ごとのルートはもちろん、目的別の選び方から費用、乗船のコツまで全ての疑問に答える「完全ガイド」です。
この記事を読めば、ぴったりのクルーズ旅行が必ず見つかりますよ!
日本発着クルーズとは?その特徴とメリット・デメリット

日本発着クルーズとは、日本の港から乗船し、同じく日本の港で下船するクルーズ旅行のことです。
飛鳥II、にっぽん丸など日本のクルーズ船が有名ですが、外国船籍の船も日本発着するクルーズを行っています。
まずは日本発着クルーズの特徴や人気の理由を具体的にご紹介します。
日本発着クルーズとは?
「日本発着クルーズ」とは、日本の港を出発し、同じ港または別の日本の港に帰着する船旅を指します。横浜、神戸、東京といった主要港を出発し、外国船の場合は近隣の海外(韓国・台湾など)にも寄港するため、飛行機を使わずに海外旅行気分を味わえるのが特徴です。
ちなみに、同じく日本を巡るクルーズの中には「国内クルーズ」と呼ばれるものもあります。こちらは外国港に立ち寄らず、北海道・九州・沖縄など日本国内だけを周遊するルートが中心です。

つまり日本発着クルーズは日本の港を起点にする船旅の総称で、国内だけでなく海外にも寄港するものも指し、国内クルーズはその中でも「日本国内だけを巡る船旅」というわけですね。
「日本発着クルーズなのに、どうして韓国や台湾に寄港するのだろう?」と思いませんでしたか?
これは「カボタージュ(Cabotage)」と呼ばれる国際ルールが関係しています。
カボタージュとは、「ある国の港から別の同国の港へ人や物を運ぶ活動は、基本的にその国籍の船に限られる」という法律で、日本をはじめ世界中で採用されています。
日本では、船舶法により外国船籍の船が日本国内だけを巡航するクルーズは認められておらず、少なくとも一回は外国の港に寄港する必要があるのです。
例えば、外国船によるこんなルートは合法です:
横浜港 → 鹿児島港 → 釜山港(韓国) → 横浜港
こうすることで、クルーズは「国際輸送」となり、日本独自のカボタージュ規制をクリアできるのです。
だからこそ、私たちはパスポート一つで乗船し、異国の街を訪れる非日常を手軽に味わえるのです。
*日本船籍である飛鳥Ⅱやにっぽん丸はカポタージュの対象となりません。
外国客船と日本客船の違い
上記の通り、日本発着クルーズには外国船籍と日本船籍の客船の両方が運行しており、その違いは以下の通りです。
外国客船は大型船が多く、カジュアルで国際色豊かな雰囲気が魅力。
比較的リーズナブルな料金設定や、豊富なエンターテインメント、バラエティ豊かな食事が特徴です。
外国客船の例:
- ダイヤモンド・プリンセス
- MSCベリッシマ
- セレブリティミレニアム
- クイーン・エリザベス
一方、日本客船はサービスや料理にきめ細やかな日本流のおもてなしが行き届き、落ち着いた雰囲気で過ごせます。
その分、料金はやや高めになる傾向がありますが、安心感や質を重視する旅行者に支持されています。
日本客船の例:
- 飛鳥Ⅱ
- 飛鳥Ⅲ
- にっぽん丸
今、日本発着クルーズが人気の理由
近年、日本人のクルーズ参加者は前年比約14%増の22万人超となり、日本発着クルーズの占める割合も上昇しています。(*1)
この背景には、横浜や神戸など主要港から直接乗船できる「移動の手軽さ」や、船内で過ごす「非日常の時間」を手軽に体験できる点があります。
また、旅行中の宿泊・食事・移動をすべてまとめて楽しめる「オールインクルーシブ」の仕組みは、費用や計画の手間を軽減し、「初めてのクルーズ」として選ばれる理由と言われています。
(*1)「2024 年の我が国のクルーズ等の動向(国土交通省)より
日本発着クルーズが選ばれる5つの理由・メリット
では日本発着クルーズが選ばれる理由・メリットを見ていきましょう。
① 移動が圧倒的に楽(飛行機移動が不要)
日本の主要港から出航するため、飛行機移動などが不要な場合が多い。そのため飛行機代がかからない。
また海外発着のように前後泊の必要も少ない。港まで行けばそのまま乗船でき、移動の負担が大幅に軽減される。
② 荷物制限がほぼなく、パッキングが一度で済む
航空便のような厳しい重量制限がなく、大きなスーツケースを持って乗船可能。
乗船後は客室に荷物を置き、下船日まで荷造りし直す必要がない。
③ 多くの船で日本語対応があり、言葉の心配が少ない
外国客船でも、日本発着の場合は日本語スタッフや日本語メニュー、船内新聞、船内放送などが用意されているこがも多い。
④ 船から眺める日本の季節ごとの景観(桜・新緑・紅葉など)
航路によっては、桜が咲く春、新緑の初夏、紅葉の秋など、日本ならではの美しい景色を船上から楽しる。
寄港地観光で四季折々の魅力を味わえる。
⑤ エクスカーションが不要
日本国内の寄港地の場合、エクスカーションに申し込まずに自力で観光しやすい。
⑥外国船の場合、一歩船内に入れば海外の雰囲気を味わうことができる



ダイヤモンド・プリンセスの船内放送は、英語と日本語で行われていました。これは大変助かりました!
日本発着クルーズのデメリット
メリットを紹介しまいしたが、ちょっとイマイチだなと思う点もあります。
①外国船の場合、日本人クルーや日本人コーディネーターが乗船しているクルーズもあるが、船内は英語が必要となる場面も多々ある。
②外国船の場合、必ず日本以外の国に寄港するため、パスポートが必要。またその国に上陸して買い物等をする場合には、その国の通貨も用意しなくてはいけない(もちろんクレジットカードでの対応も可能だが)
③日本人ゲストが多い!
外国船の場合、日本発着クルーズといえども船内では英語が必要となる場面が多々ありました。
ダイヤモンド・プリンセスのように外国船でも日本語での船内放送や、レストランでの日本語メニューなどが用意されていることもありますが、多くは日本語がわからない外国人クルーです。
トイレが詰まったり、タオルを多めに欲しい、荷物が客室に届かないなど、意外に英語を使うことがあります。
そして、やはり海外発着クルーズに比べると日本人乗客は多いです。(当たり前のことですが・・・)
せっかく外国船に乗船したのだから、「船内でも海外の雰囲気を味わいたい!」「日本語は聞きたくない!」という方には、日本発着クルーズはおすすめではないかもしれませんね。
どんな場所へ行ける?主な日本のクルーズ寄港地と特徴


海に囲まれた日本にはクルーズ船が寄港できる多くの港があります。
さらに港ごとに特色があり、歴史情緒あふれる街並み、美しい自然景観、ご当地グルメなど、その土地ならではの楽しみが待っています。
ここでは、日本の代表的な寄港地をエリア別に紹介し、それぞれの特徴や見どころをまとめます。
日本のクルーズ寄港地マップ
日本発着クルーズでは、北は北海道から南は沖縄まで、日本全国の魅力的な港を訪れます。
まずは下の地図で、どんな場所に寄港するのか、代表的な港の位置関係をイメージしてみてください。



海から日本各地を訪れることができるのもクルーズの楽しさの一つ!
いつもと違った景色を見ることができますよ。


港は特定の地域に固まっているのではなく、日本全国の観光地にバランス良く点在しているのが特徴です。
そのため、選ぶ航路によって全く異なる景色や文化、グルメを楽しむことができます。



横浜 → 長崎 → 釜山 → 小樽 → 函館 → 横浜というクルーズに乗船したことがあります。9日間で日本一周したわけですね!
エリア別・人気の寄港地一覧
次に日本全国を4つのエリアに分け、それぞれの代表的な港とその見どころを紹介します。
次の旅行先の候補を見つけてみてくださいね。
北海道・東北エリア:函館、小樽、青森
このエリアでは、新鮮な海産物やノスタルジックな街並みが旅情を誘います。
- 函館:夜景が大変美しく、港から街へ歩くだけでロマンチックな風景に出会えます。朝食は函館朝市で
- 小樽:運河沿いの趣ある建物群に歴史を感じる街歩きが楽しめます。海鮮グルメも有名
- 青森:郷土料理や伝統文化が色濃く残る街。夏の「ねぶた祭り」クルーズも人気
関東・中部エリア:横浜、清水、名古屋
都市と自然の魅力がほどよく融合するエリアです。
- 横浜:大型港としての利便性が高く、みなとみらいの景色や、異国情緒あふれる中華街も魅力
- 清水:富士山を間近で望むことができる絶景クルーズが期待できる
- 名古屋:名古屋城など歴史スポットへのアクセスがよい。名古屋グルメも楽しめる
西日本エリア:神戸、広島、長崎、鹿児島
多彩な歴史や文化、美食を味わえる地域です。
- 神戸:異国情緒あふれる港町で、明治以降の洋風建築や港の風景が見どころ
- 広島:平和記念公園や原爆ドーム、宮島の厳島神社が有名。歴史と自然が調和した街
- 長崎:グラバー園や大浦天主堂など、歴史的な西洋建築が彩る長崎の街並みで異国情緒たっぷり
- 鹿児島:桜島を望む雄大な自然と、食文化・温泉などのリゾート要素も併せ持つ
南西諸島エリア:那覇、石垣島、宮古島
日本のリゾートが凝縮された南国の寄港地です。
- 那覇:首里城や国際通りなど歴史と都市観光を楽しめる
- 石垣島・宮古島:エメラルドグリーンの海や白い砂浜、沖縄独自の文化が楽しめる。リラックスした旅にぴったり
日本発着クルーズで訪れる主な海外の寄港地
・釜山、済州島(韓国)
日本から近くアクセスしやすい釜山は、美味しい屋台料理や伝統市場、韓国らしい活気とグローバルな雰囲気の両方を楽しめます。
済州島は自然豊かな景観とともに、ゆったりした島の雰囲気とグルメが魅力です。韓国のクルーズ寄港地として、食や文化を気軽に楽しめるルートとして人気です。
・基隆(台湾)
台北にも近く、クルーズ乗船者にとって非常に便利な基隆。映画『千と千尋の神隠し』を思わせる九份のレトロな街並みへも気軽に足を延ばせます。
200店舗ほどの屋台が並ぶ基隆廟口夜市はクルーズ港からも近く、新鮮な海鮮や鼎辺挫(ディンビエンジュオ)などのローカルグルメが楽しめます。



釜山や基隆での寄港地観光には翻訳アプリが必須。
我が家はAI翻訳機の「ポケトーク
人気航路と季節ごとのおすすめルート


日本発着クルーズには、季節ごとに楽しみたいテーマやルートがあります。
訪れる時期に合わせた魅力ある航路を選ぶことで、旅の満足度もぐっと高まるはずです。
春(3月~5月):西日本や韓国を巡る「桜めぐりクルーズ」
桜や春の訪れを感じられる航路が人気。
桜の開花に合わせたクルーズは、海外からのゲストも多く、早くに満船になることがあります。
東北や北海道など北の地域ではまだ肌寒いこともある一方、沖縄や台湾などは汗ばむ日もあるので、南北にわたるクルーズでは体調に気を付ける必要があります。
夏(6月~9月):涼しい北海道や、ねぶた祭に合わせた「夏祭りクルーズ」
暑さを避けて北海道へ向かう航路や、東北の三大祭りの開催時期に合わせたクルーズも好評です。
涼しい船内で快適に過ごし、寄港地では函館の美しい夜景や小樽のレトロな街並みを満喫することができます。
秋(10月~11月):紅葉とグルメを味わうクルーズ
秋は紅葉の季節。全国を巡るロングルートでは、紅葉景色や季節の美食を堪能できます。
静かで美しい自然とともに、その土地ならではの彩りや味覚を楽しむクルーズが人気。
また、この時期は秋の長雨や台風の影響も考えられます。天候によっては寄港地が急遽変更になる可能性もあるため、その点も念頭に置いて計画すると安心です。
冬(12月~2月):温暖な沖縄・台湾などを巡る「リゾートクルーズ」
寒さを避けたい冬には、南西諸島や台湾を巡るクルーズがおすすめ。
温暖な気候の中で、青い海や白い砂浜、そしてのんびりとした南国文化に触れることができます。一度にリラックスと観光を両方叶える贅沢な冬の旅のスタイルです。



私たちが好きなクルーズは3月下旬から4月にかけて。タイミングが良ければ桜を見ることができます。
なお観光地は混雑するので、ゴールデンウィークは避けた方がよいかも。
日本発着クルーズおすすめ体験談|セレブリティミレニアム乗船記


ここからは私たちが実際に乗船した日本発着クルーズの様子を紹介します。
乗船したのはプレミアム客船「セレブリティミレニアム」


セレブリティミレニアムはコロナ禍以前から日本発着クルーズを行っており、日本ではお馴染みの外国船の一つです。
名前の通り、「ミレニアム」つまり2000年に就航した約9万トンの船。
すでに25年以上経っているわけですが、2019年に大改修が行われているので、客室やパブリックスペースなどでも古さを感じることはありませんでした。
食事は一日の楽しみの中心


朝はビュッフェでお粥やシリアル、フルーツなど。前夜のディナーでガッツリ食べてしまうことが多いので、朝食は軽めのもをチョイスしていました。
もちろん定番の好みの具を入れて焼いてもらうオムレツや、エッグベネディクトなどしっかり食べたい時でも満足できる豊富な選択肢が揃っています。
ランチは海を見ながらデッキサイドにあるハンバーガーやピザを。
ビュッフェでは「Taste of Italy」「Taste of USA」「Latin Buffet」などのテーマに沿った料理が日替わりで登場していました。
そしてデザートやアイスも食べ放題!アイスは無料なのにフレーバーが常に5種類以上は用意されていました。
夜はメインダイニングでのコース料理をいただきます。
相席になることはありませんでしたが、隣のテーブルとの間隔がとても近いため自然と会話するようになり、とても楽しいディナータイムとなりました。これもクルーズならでは!



お隣のテーブルはアメリカ・ニュージャージー州から来たご夫婦。
初来日でしたが、セレブリティクルーズに100回以上も乗船しているとのこと!
スタイリッシュで居心地が良い客室


私たちが利用したのは海側に丸窓がついている「海側客室」です。
特徴はなんと言ってもモダンで落ち着いたインテリア。
収納も十分あり、またフラットスクリーンテレビ、冷蔵庫、セーフティボックス、シャワーブース、無料のバスアメニティ、ヘアドライヤーなどが完備されており、クルーズライフを快適に過ごすことができました。



セレブリティミレニアムの客室については、次の記事で詳しく紹介しています。
「今日は何する?」が口癖になる船上生活


日中は船首にある見晴らしの良い展望ラウンジで読書をしたり、トリビアや折り紙教室などのアクティビティに参加したり、疲れたら屋内プールデッキでアイスを食べたり。
忙しく過ごすことも、何もせずにのんびり過ごすことも、その日の気分で自由に選べる。これこそがクルーズならではの贅沢な時間の使い方です。
夜にはショーや映画上映もあり、毎日「今日は何をしようか」と迷うほどの選択肢があります。
日本発着クルーズでも船内は海外
古くから日本発着クルーズを行っているセレブリティミレニアムですが、船内に一歩入るとそこは完全に「海外」!
そう、船内での案内や放送などはすべて英語です。
若干の日本人クルーに加え、ゲストサービスには日本語がわかるクルーがいましたが、船内新聞や案内放送はすべて英語。客室係りやメインダイニングのクルーも日本語はわからず、船内生活において英語は必須でした。



英語必須といっても難しい会話をするわけではないので、簡単な英語でOK!
ただしトラブルがあった時に英語で説明するのはちょっと大変でした・・・。
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その他の日本発着クルーズ乗船記






【目的・予算別】失敗しない!ぴったりのクルーズの選び方


「数あるクルーズの中から、自分にぴったりの船旅を見つけるのは大変!」
そう感じるかもしれません。
しかしいくつかのポイントに沿って考えていけば、理想のクルーズは簡単に見つかります。
ここでは「誰と行く?」「日程は?」「予算は?」「初めてでも安心?」という4つの軸で、自分に最適なクルーズの選び方を徹底ガイドします。
誰と行く?目的別おすすめクルーズ
誰と旅をするかによって、クルーズの楽しみ方や最適な船は大きく変わります。ここでは代表的な目的別に、おすすめのクルーズタイプをご紹介します。
カップル・夫婦におすすめ
ロマンチックな雰囲気を楽しみたいなら、食事が美味しく、スパや静かなバーが充実している船を選びましょう。
落ち着いた空間でサービスに定評のあるセレブリティクルーズや、伝統的なクルーズ体験ができるプリンセスクルーズがおすすめです。
子連れファミリーにおすすめ
子供向けのプールやウォータースライダー、キッズクラブ(託児機能付きのことも)が充実している船がおすすめです。
子供が船内施設に夢中になっている間、大人はゆっくり過ごせます。陽気でカジュアルな雰囲気のMSCベリッシマやコスタクルーズは特に人気があります。
親孝行や3世代旅行向け
幅広い年代が一緒に楽しむには、日本語サービスが手厚い船が安心です。
展望大浴場など、シニア世代が喜ぶ施設があるダイヤモンド・プリンセスは定番の人気を誇ります。
最高級のおもてなしを求めるなら、日本船の飛鳥Ⅱやにっぽん丸もオススメ。
友人グループでの旅行
賑やかに楽しみたいなら、エンターテイメントやイベントが豊富な船がぴったり。
船内が明るい雰囲気で、料金も比較的リーズナブルなカジュアル船(MSCベリッシマなど)なら、気兼ねなく満喫できるでしょう。
どれくらいの休みが必要?日程・日数で選ぶ
クルーズ旅行は、数日間の短いものから、10日以上の長いものまでさまざまです。
自身のスケジュールに合わせて選びましょう。
週末+αで気軽に参加!【3~5泊のショートクルーズ】
「まずはお試しで乗ってみたい」「長い休みは取れない」という方に。
金曜の夜に出発して週末を船上で過ごし、月曜の朝に帰港するようなプランもあります。
韓国の釜山や済州島など、近場の海外に寄港するルートが人気です。
夏休みなどにぴったり!【6~8泊の定番クルーズ】
クルーズの魅力をしっかり味わえる最も一般的な日数です。
複数の寄港地を巡り、船内生活も寄港地観光もバランスよく楽しめます。
夏休みや連休を利用した旅行に最適です。
のんびり船旅を満喫!【9泊以上のロングクルーズ】
日本一周や、九州・沖縄と台湾を巡る航路など、時間をかけてゆったりと旅をしたい方向けです。
船上で何もしない贅沢な時間を過ごしたり、寄港地でも慌ただしくなく観光したりと、優雅な船旅を満喫できます。
いくらかかる?予算で選ぶクルーズの種類
クルーズ船は、ホテルのようにランク分けがされています。
一般的に「カジュアル」「プレミアム」「ラグジュアリー」の3つに分類され、料金やサービスが異なります。
(価格は時期・航路により変動します)
カジュアルクラス(1泊あたり1万円~)
最もリーズナブルで、大型船が多いのが特徴。
プールやショーなどエンタメ施設が充実しており、ファミリーやグループで賑やかに楽しむのに最適です。服装も比較的自由な船が多く、気軽に利用できます。
【代表的な船会社】 MSCクルーズ、コスタ・クルーズ
プレミアムクラス(1泊あたり2万円~)
カジュアルクラスよりワンランク上の、落ち着いた雰囲気と質の高いサービスが魅力です。食事のクオリティも高く、ゆったりと過ごしたいカップルや大人世代に人気があります。
客室やシーズンによって大きく変動しますが、コストと満足度のバランスが良く、初めてのクルーズにも人気です。
【代表的な船会社】 プリンセス・クルーズ、セレブリティクルーズ
ラグジュアリー船(1泊あたり5万円~)
最高級の設備と、きめ細やかな「おもてなし」が特徴。クルーズ代金に船内でのドリンク代やチップが含まれている「オールインクルーシブ」制を採用している船も多くあります。記念日や特別な旅行におすすめです。
【代表的な船会社】 飛鳥Ⅱ、にっぽん丸、シルバーシー・クルーズ
初めてでも安心できる船は?
海外のクルーズ船に初めて乗る際、多くの方が不安に感じるのが「言葉の壁」です。
プリンセス・クルーズが運航する「ダイヤモンド・プリンセス」は、日本市場向けに日本語サービスを充実させており、「初めての外国船クルーズならこの船」と言われるほど定番の安心感があります。
- 日本人スタッフが多数乗船している
- 船内アナウンスや船内新聞、レストランのメニューが日本語に対応
- 船内に展望大浴場がある
これらの点から、特に言葉に不安がある方や、海外旅行に不慣れなシニア世代と一緒の旅行でも、安心して楽しむことができますよ!



ダイヤモンド・プリンセスの大浴場「泉の湯」は寄港地観光で疲れた身体を癒すのにピッタリ!私たちは毎日通っていました。
【2026年最新】日本発着クルーズのスケジュールと料金


次に2026年に予定されている主な日本発着クルーズを紹介します。
船名 | 2026年主な日程 | 料金目安(1泊) | 主な寄港地 | 特徴・おすすめな人 | 料金・空き状況 |
---|---|---|---|---|---|
MSCベリッシマ | 1月・4月・5月 | 1.2万円~ | 東京、神戸、函館、釜山など | 最新鋭の設備とエンタメ。ファミリーに | |
ダイヤモンド・プリンセス | 2月~11月 | 1.5万円~ | 横浜、長崎、那覇、釜山など | 大浴場あり、日本語充実。3世代旅行に | |
セレブリティミレニアム | 3月~10月 | 2.1万円~ | 大阪、清水、広島、釜山など | 上質な船旅と大人向けサービス | |
飛鳥Ⅱ | 1月~7月 | 3.5万円~ | 種子島、稚内、留萌、伊豆諸島など | 日本船最高峰のサービス。記念日旅行に | |
にっぽん丸 | 1月・4月・5月 | 4.5万円~ | 佐世保、佐渡、宮古、御坊など | 美食の船と言われ食事に定評あり |
クルーズの魅力を最大限に!船内での過ごし方と楽しむコツ


クルーズは移動そのものが旅の一部。寄港地観光はもちろん、船内での時間をどう過ごすかで旅の満足度は大きく変わります。
ここでは、客室選びから服装、健康管理まで、より快適に楽しむためのポイントをご紹介します。
客室(キャビン)タイプの賢い選び方
クルーズの客室は大きく分けて、内側・海側・バルコニー・スイートの4タイプがあります。
特徴や違いは以下の通りです。
- 内側客室:窓がない分、料金はリーズナブル。寝るだけと割り切る方や、費用を抑えて長期旅行をしたい方に向いています。
- 海側客室:窓から海が見えるため、開放感があります。朝日や寄港地の風景を楽しみたい方におすすめ。
- バルコニー客室:専用バルコニー付きで、潮風を感じながらプライベートな時間を満喫できます。長時間の航海や景色の美しい航路では特に人気。
- スイート客室:広い室内、優先乗船や専用ラウンジなど、特別なサービスが受けられます。記念日や特別な旅行に最適です。
結局総額はいくら?クルーズ料金に含まれるもの・含まれないもの
クルーズ代金には、宿泊費・基本的な食事・多くの船内施設利用が含まれています。例えばビュッフェやメインダイニング、プール、ジム、劇場でのショーなどは追加料金なしで楽しめます。
一方で、別途料金が発生するものもあります。代表的なのは以下の通りです。
- アルコール飲料や一部のソフトドリンク
- 有料レストラン(寿司バー、ステーキハウスなど)
- 寄港地観光ツアー
- スパやエステなどの有料サービス
- 船会社によってはチップ(サービスチャージ)
事前にパッケージプランやドリンクプランを追加購入しておくと、船内での支出管理がしやすくなります。
クルーズ料金についてさらに詳しく知りたい方は次の記事をどうぞ
クルーズ旅行の費用を徹底解説|初心者向け料金ガイド・内訳から節約術まで
服装はどうする?フォーマルナイトも怖くないドレスコード講座
船内では基本的にカジュアルな服装で過ごせますが、ディナーやイベント時にはドレスコードが設定されている場合があります。
- 昼間:Tシャツや短パン、サンダルなどリゾートカジュアルでOK(ただしレストランによってはNGの場合あり)。
- 夜間(スマートカジュアル):男性は襟付きシャツとスラックス、女性はワンピースやブラウス+スカートなど。
- フォーマルナイト:男性はスーツやタキシード、女性はカクテルドレスや着物などがおすすめ。
最近は必須ではなく「推奨」とする船も増えていますが、写真撮影や特別ディナーの雰囲気を楽しむためにも、一度はチャレンジしてみる価値があります。
船酔いや健康管理について
最新の大型クルーズ船は安定装置(スタビライザー)が充実しており、揺れはかなり軽減されています。それでも不安がある場合は、船の中央・低層階に位置する客室を選ぶと酔いにくくなります。
また、ほとんどの船には医務室があり、軽い体調不良やケガにも対応可能です。ただし薬は数に限りがあるため、普段使っている酔い止めや常備薬は持参しておきましょう。
船旅でも安心!船酔い対策まとめ
【クルーズでの船酔い対策】船酔いしない予防方法や原因を解説
天候・台風による航路変更への備え
クルーズは天候や海況によって、寄港地の変更やスキップが発生することがあります。特に台風シーズン(夏〜秋)は変更の可能性が高まります。
万一寄港地が変更になっても、船内ではショーやイベント、料理などのプログラムが追加され、退屈することはほとんどありません。予定変更も一つの旅の醍醐味として、柔軟に楽しむ心構えが大切です。
クルーズの魅力を100%味わうためのポイント
クルーズはつまらない?クルーズ旅行の楽しみ方や魅力を徹底解剖!
(まとめ)次の休暇は日本発着クルーズへ


日本発着クルーズは、港までのアクセスのしやすさと、寄港地ごとの多彩な魅力、そして船内で過ごす非日常的な時間が一度に楽しめる旅のスタイルです。外国船・日本船それぞれに個性があり、食事やサービス、雰囲気も船によって大きく異なります。
自分にぴったりのクルーズを見つけるためのステップは、
- 行き先・時期を決める
春の桜巡りにするか、夏の涼しい北海道へ行くか。季節に応じた航路を決めれば、旅行のイメージがぐっと具体的にまとまります。 - 同行者と目的を考える
家族旅行ならキッズ対応が充実した船、夫婦なら食事やサービスが優れた船、3世代旅行なら日本語サポートに強い日本船など、目的や同行者に合った選択が快適さを左右します。 - 予算と快適性のバランスを取る
カジュアル船なら1泊1万円台から、プレミアムやラグジュアリー船ならもう少し余裕を持って。望む体験とのバランスを考えて選びましょう。
つまり、自分に合ったクルーズを選ぶポイントは、行きたい寄港地・同行者・日程・予算を整理すること。
これだけで選択肢はぐっと絞られ、理想の船旅が見えてきます。
ぜひ自分らしい日本発着クルーズを計画してみてくださいね。
Bon Voyage!
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