この記事は、私たちが経験したスカンジナビア航空(Scandinavian Airlines System:SAS)のプレミアムエコノミークラス : Premium Economy (SAS Plus : SASプラス) のシートやアメニティ、機内食などの様子を詳しくお伝えする搭乗記です。
スカンジナビア航空(SAS)はスウェーデン、ノルウェー、デンマークのスカンジナビアの3国が共同運営するスターアライアンスメンバーの航空会社です。
日本からはデンマークの首都コペンハーゲンへの直行便を運航しています。
私たちは、「北欧フィヨルドとスコットランド周遊クルーズ」 へ行く際、成田と船が出港するコペンハーゲン間をスカンジナビア航空(SAS)のプレミアムエコノミークラス : Premium Economy (SAS Plus : SASプラス) を利用しました。
SASの長距離路線に搭乗するのは初めてです。
貯めているマイルの関係でなるべく全日空(ANA)を利用するようにしている私たちですが、ANAはコペンハーゲンまでの直行便がなく、また料金もSASの方が手頃だったため、今回はSASをチョイスしたのでした。
この記事では、スカンジナビア航空(SAS)のプレミアムエコノミークラス (SAS Plus : SASプラス) の搭乗記をご紹介します。
ANAの搭乗記は次の記事で詳しく紹介しています。
ANAファーストクラス 搭乗記|ANAファーストクラスのシートや機内食を紹介
ANAビジネスクラス搭乗記|ANAビジネスクラスのシートや機内食を紹介
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スカンジナビア航空 プレミアムエコノミークラス (SAS Plus : SASプラス)のサービス内容
スカンジナビア航空 (SAS) の米国/アジア路線には、以下の3つのクラスが設定されており、クラスによって受けられる食事内容などのサービス、シートなどが異なっています。
- SAS Go
- SAS Plus
- SAS Business
今回の旅行で利用したSAS Plus (SASプラス) は、いわゆるプレミアムエコノミークラスと言われるエコノミークラスとビジネスクラスの中間にあたるクラスです。
プレミアムエコノミーのSAS プラスの主なサービスは
- 3品コースメニュー
- 座席配置が 2-3-2
- より幅広で足元が広い座席
- 2インチのHDスクリーンで楽しめるエンターテインメントシステム
- 電源コンセントとUSBポート
- 無料の座席指定
またヨーロッパとスカンジナビア内のフライトでのSAS プラス では以下のサービスも受けることができます。
- ファストトラック
- SASラウンジ
- 優先搭乗
今までにプレミアムエコノミークラスには乗ったことがなかったので、どのくらい快適なのかとても楽しみです。
成田でのチェックイン
7:05am
成田国際空港第1旅客ターミナルに到着。
早速4F出発ロビーへ。
まずは、スカンジナビア航空 (SAS) のチェックインカウンターを探します。
というのもSASを利用するのは初めてなのです。^^
SASのカウンターは、第1ターミナル 南ウイング 4階 Eカウンターです。
8:10am チェックイン開始。
まずは自動チェックイン機で、搭乗券とバッゲージ・タグをプリントし、 その後カウンターに向いバッゲージを預けます。
カウンターでの手続きは ANA のスタッフが担当してくれるようです。
今回は乗継もないのでチェックインもいたってスムーズ。
わずか5分程度で搭乗手続きが完了!
今日はスカンジナビア航空 SAS プラス というプレミアムエコノミークラスを利用しますが、残念ながらANAのラウンジは利用できません。
SASもANAと同じスターアライアンスなんだから 利用させてくれても良いような気もしますが、仕方ないですね?!
ただ、チェックイン時に成田トラベラウンジ(Narita Travelounge)の無料利用チケットをいただきました。
成田トラベラウンジについては次の記事で紹介しています。
Narita Travelounge(成田トラベラウンジ) 体験記
スカンジナビア航空 プレミアムエコノミークラスの座席とアメニティ
10:30am ラウンジを後にし、本日の搭乗口31番に向かいます。
搭乗口前にはたくさんの人が既に待っていました。
10:45am 搭乗開始。
いつの通り(?)右側のボーディング・ブリッジを渡り L2 Door から搭乗。
本日搭乗する SK984の機体はAIRBUS 340-300で、C(ビジネス : SAS Business), PY(エコノミープラス:SAS Plus), Y(エコノミー : SAS Go)の3クラス運用です。
本日の座席です。
シートの配列は 2-3-2 で、私たちは窓際の2席を予約。
二人旅なので2列というのは嬉しいですね。
またSAS プラスクラスの中では最後列になるため、後方の座席との間隔が広く、後ろの人を気にすることがなく快適に過ごすことができました。
なお、SAS プラスのエリアにはトイレはなく、エコノミークラスの中間と後方にあるトイレを利用することになります。
ですので、食後などは列を作っていることもありますので、ご注意を。
エコノミークラスと比較すると、足元には若干の余裕があります。(シートピッチは96.5cm)
ですが、身長180cmの旦那にはやはりつらかったようです。
身長160cmの私もきつくて膝をかかえて寝ていました。(シートの上で、体育座りみたいな感じ)
シートにはアメニティと水が置いてありました。
アメニティはハブラシ、歯みがき粉、耳栓、アイマスクが Shoe bag と書かれた袋に入っていました。
Shoe bag ですが、スリッパは用意されていません。
ハブラシはクルーズ中に使おうと思ったのですが、私の口には合わず、結局日本から持っていたものを使うことに。
そしてエコノミーと違い、枕とブランケット(というより薄手の掛け布団)も用意されていました。
前席のヘッドレスト裏にパーソナルモニターが設置されています。
でも、なんか様子がおかしい?!
モニター画面には厚紙が貼れているのです。
しばらくすると CAさんが乗客に iPad を配り始めました。
え、?!
パーソナルモニターの様子がおかしいと思ったら、どうやら不具合で利用できないかわりに SAS プラス の乗客だけに iPad が配られたのです。
その iPad で機内エンターテインメントを見るというわけです。
でも残念ながら、その中には見たいプログラムはありませんでした。
旦那にとっての機内での楽しみである Route Map も見られないということで、退屈なフライトとなってしまいました。
ドリンクサービスです。
プレミアムエコノミーのSAS プラス ではアルコールが無料ということで、旦那は喜んでいました。笑
ただ180mlくらいの小さなボトルなので、コップに2杯分くらいしかないとか。
そんなわけで、何回もお願いするのが恥ずかしい(?)のか、いっぺんに2本ずつもらっていました。
(2本もらうのもどうかと思いますが)
ちなみに今回のフライトでは2人の日本人 CA が乗務していましたが、その他は恐らくデンマーク人(?) 。
そう言う訳で、搭乗していきなり英語を使わなければなりませんでした。
プレミアムエコノミークラス (SAS Plus : SASプラス)の機内食
ドリンクサービスに続いて、食事がサーブされます。
今日のお昼(First Meal)は、ビーフ(Beef) または 魚 (Fish)から選びます。
メインディッシュ以外は、サラダ、パン、デザート(クランベリーケーキ)などなど。
そうそう、メイン料理の後ろに写っているドリンク用のコップはガラス製です。
中央部分がシェイプされていてスタイリッシュな感じです。これも北欧デザイン?
旦那は魚をチョイス。
淡白な白身魚にクリーミーなソースがかかっています。
私はビーフです。
日本で作っているだけあって味はそれほど悪くないです。
機内食をおうちでも楽しむことができます!お取り寄せ方法は次の記事をご覧ください
機内食をお取り寄せしておうちで旅行気分!ANAやJALのオススメ機内食
1食目から約5時間後、軽食タイム(Light Meal Service) がありました。
サンドウィッチ と おにぎり のどちらかを選ぶことができましたので、私たちは各自違うものをいただきました。
旦那は無料アルコールを堪能していました。
軽食から約3時間後、コペンハーゲン到着前の2食目が始まりました。
1食目と違い、選択肢はなく、バジルパスタ1種類のみでした。
バジルがきつくなく、苦手な私でも食べることができました。
さらにフルーツと、森永のチョコレート付き。
コペンハーゲン到着
CET 3:23pm
SK984 は、コペンハーゲン国際空港(カストラップ:Copenhagen Kastrup INT’L Airport, CPH)RWY04R に着陸、Terminal-C #C129 に到着。
う~ん、2年振りのコペンハーゲン、 こんなに早く戻って来るとは思わなかった?!
飛行機を降り、入国審査場へ。
Terminal-Cには日本語の案内表示があります。
それだけ日本からの観光客が多いということですね。
そしていよいよ入国審査。
アメリカ/カナダは入国審査の際、家族なら一緒に入国審査を受けられるが、ここでは勝手が解らない?!
まずは私が入国審査ブースに向います。
渡航目的や滞在日数を聞かれましたが、英語が上手く通じず、なかなかわかってもらえない。。。汗
そして次は旦那。
ブースに向かいパスポートを出すと、入国審査官が 『( 彼女と一緒? )』 と聞かれ、『 Yes. 』 と答えると何も聞かずパスポートにスタンプを押してくれました。
ずるいぞ〜。
入国審査を終え、バッゲージ・クレイムへ。
成田で預けた2個のバッゲージも無事に到着。 申告する物は何もないのでそのまま出口へ。
旦那は早速タバコを吸いにどこかへ消えてきました。笑
復路のスカンジナビア航空(SAS)のプレミアムエコノミークラスの機内食
コペンハーゲンから日本への復路時にもスカンジナビア航空(SAS)のプレミアムエコノミークラス (SAS Plus : SASプラス) を利用しましたので、帰国便の食事もご紹介します。
ドリンクサービス後の1食目のメインは、魚とチキンが用意されていました。
上記の写真は魚料理です。
ニンジンとアスパラガスのソテー付き。
こちらはチキン料理。
パスタと炒めた野菜が添えられています。
メイン料理の他に、パンやサラダ、デザートもついています。
到着前にサーブされる2食目は、往路と同じように選択肢はなく、1種類のみです。
オムレツにハム、ポテト、それにパンとシンプルなメニューです。
もちろん帰りの便でもお酒はもちろん飲み放題でした。^^
スカンジナビア航空 (SAS)の荷物について
今回スカンジナビア航空のプレミアムエコノミークラスに搭乗するにあたり、機内への持ち込み手荷物、受託手荷物のサイズや重さ、個数など制限について事前に調べました。
というのも、クルーズの場合、とても荷物が多くなってしまうからです。
半年前に行ったカリブ海クルーズの時には、特大スーツケースが2個、小さいスーツケースが1個、キャリーバッグが1個。
さらに今回は、そのカリブ海よりも日数が多いのです。^^;
受託手荷物 (預け手荷物)
スカンジナビア航空の受託手荷物ルールは以下の通りです。
SAS Go | SAS Plus | SAS Business | |
---|---|---|---|
個数 | 1個 | 2個 | 2個 |
重量 | 23kg | 23kg | 32kg |
サイズ | 最大寸法は158cm(縦+横+高さの合計) |
プレミエコノミーのSAS Plusは、1人2個まで預けることができるので、2人で4個までOKということ!
ただし、コペンハーゲンでは電車に乗ることを考えており、旦那が持てる個数を考え、なんとかスーツケースを2個にしたいと思っていたのでした。
その場合、荷物を詰め込みすぎて重量オーバーにならないように気をつけないと。
なんとか23kg以内のスーツケース2個におさめることができました。^^
機内持ち込み手荷物
スカンジナビア航空の機内持ち込み手荷物ルールは以下の通りです。
SAS Go | SAS Plus | SAS Business | |
---|---|---|---|
個数 | 1個+身の回りの品1個 | 1個+身の回りの品1個 または 2個+身の回りの品1個(*) |
2個+身の回りの品1個 |
重量 | 8kg | 8kg | 8kg |
サイズ | 55㎝ x 40cm x 23cm(高さx幅x奥行き) | ||
身の回り品のサイズ | 40cm x 30cm x 15cm(高さx幅x奥行き) |
(*)アジアおよび米国発着便
詳しくはスカンジナビア航空のwebサイトでご確認ください。
私はトートバッグを1個、旦那はリュックサックとキャリーバッグで、個数、重量・サイズともに規定の範囲内。
これで安心して飛行機に乗れます!
スカンジナビア航空 プレミアムエコノミークラス (SAS Plus : SASプラス)に搭乗して
SASのプレミアムエコノミー:Premium Economy(SAS Plus : SASプラス)は足下が多少広くなっているとはいえ、やはり10時間以上のロングフライトでは少しきつかったです。
特に身長180cmの旦那にはつらかったと思います。
往路はSAS プラスクラスの中では最後列の座席を予約できたため、後ろの人を気にすることがなく、その点は快適に過ごすことができました。
ただ、復路は前から2番目の座席だったため、前後共に人がいる状態。
もしSAS プラスに搭乗するのであれば、このクラスの最前列か最後列が良いかなと思います。
なお、SASのプレミアムエコノミーでは帰国時にコペンハーゲンでSASのラウンジを利用することができます。
SASのラウンジは広くて、さすが北欧!といったオシャレでスタイリッシュな空間です。
コペンハーゲンのSASラウンジについては次の記事で詳しく解説しています。
SAS LOUNGES(スカンジナビア航空 ラウンジ)体験レポート
またSASのプレミアムエコノミーの特典として、コペンハーゲンではファストトラックというより早くスムーズに保安検査を通過できるよう設けられた専用ラインも利用できます。
北欧旅行の際、コストを抑えつつ、ある程度の快適さも確保したい!という時にスカンジナビア航空のプレミアムエコノミークラス(SAS Plus : SASプラス)は選択肢の一つにしても良いのではないでしょうか。