多くのクルーズ船の場合、基本的にダイニングルームをはじめとするパブリックエリアは全面禁煙です。
ですが、愛煙家の方もクルーズを楽しめることができるように、船内に喫煙できるエリア(喫煙場所)が設けられています。
我が家の旦那はミドルスモーカー(「ヘビー」というと怒られるので^^;)ですので、日に何回も喫煙所に通っています。
頻繁に通っていると顔なじみもできるようで、そこでタバコを吸いながら会話をしたりと楽しい時間を過ごしているそうです。(ただ、外人ばかりの会話に入っていくのは、なかなか難しいものもあるようですが)
私がクルーズ中に体調が悪くなった時、タバコ仲間の方から栄養ドリンクやのど飴を頂いたこともあったり、日本語を勉強しているというアメリカ人青年から話しかけられたこともあるそうです。
これもクルーズならではかもしれませんね。
この記事ではタバコ大好き旦那が実際に乗船したクルーズ船での喫煙ルールや喫煙場所、またその他のクルーズ船での喫煙事情をご紹介します。
ホーランドアメリカライン(Holland America Line)の喫煙ルール
ホーランドアメリカライン全クルーズ船の喫煙ルール
ホーランドアメリカラインの主な喫煙ルールは、
- シャワールームや他の室内を含めてキャビン(部屋)での喫煙は不可
- ベランダでの喫煙も不可
- 船内にある喫煙所での喫煙は可能
- 電子タバコは室内で喫煙可能
- (ただしベランダは不可、喫煙ができる場所以外のパブリックエリアも不可)
- 違反した場合にはクリーニングフィーとして$250/日、また下船を勧告される場合もあり
このルールは2017年1月から適用となりました。(2019年2月現在)
そう、それまではベランダで喫煙ができたのでした。
そして、なんと私たちは記念すべきベランダ喫煙最後の日に乗船していたのでした。^^
ホーランドアメリカラインのクルーズ船での喫煙できるエリア
以下のエリアでの喫煙が可能な喫煙場所となっています。
Sea View(シービュー バー)の一部 | 全船 |
SunBar (サン バー) | Koningsdam(コーニングスダム) と Nieuw Statendam(ニュースタテンダム) |
Sports Deck(スポーツデッキ)の一部 | Maasdam(マーズダム), Veendam(ビーンダム), Volendam(フォーレンダム), Zaandam(ザーンダム), Rotterdam(ロッテルダム), Amsterdam(アムステルダム) |
Oak Room(オークルーム) | Noordam(ノールダム) |
なお、カジノでもプレイヤーは喫煙できるそうですが、完全に禁煙としている船もあるようです。
また上記の喫煙が可能な場所でも燃料補給中は喫煙が禁止となっていました。
*ルールや喫煙場所は変更になることがありますので、ご自身でも確認してくださいね。
ザイデルダム(Zuiderdam)の船尾にあるシービュー バーです。
プールを挟んで両側にテーブルが並んでいますが、タバコが吸えるのは片側のみです。
これはユーロダム(Eurodam)の シービュー バーです。
テーブルに灰皿が設置されていますね。
喫煙が可能な場所には、このように吸い殻入れが置いてあります。
給油中にはこのような看板が出て喫煙不可となります。
しばらくガマンしてくださいね。
ディズニークルーズライン(Disney Cruise Line)の喫煙ルール
ディズニークルーズライン全クルーズ船の喫煙ルール
ディズニークルーズラインの場合も、喫煙できるエリアが決まっています。(電子タバコも同様です)
なお、客室やベランダで喫煙した場合には、リカバリーフィーとして$250/日が請求されます。
ディズニーマジック/ディズニーワンダーの喫煙できるエリア
デッキ 4 | スターボードサイド(右舷)のデッキエリア |
デッキ 9 | ポートサイド(左舷)の前方付近 |
喫煙場所にはテーブルに灰皿があります。
ディズニードリーム/ディズニーファンタジーの喫煙できるエリア
デッキ 4 | ポートサイド(左舷)の後方プロムナードデッキ |
デッキ 12 | ポートサイド(左舷)の後方にあるメリディアン・バーのデッキエリア |
デッキ 13 | ポートサイド(左舷)の前方、カレントバー付近 |
デッキ13の喫煙エリアです。
屋根がないので日差しが強い時はツライかも。
その他のクルーズ船の喫煙ルール
ホーランドアメリカライン、ディズニークルーズライン以外のクルーズ船での喫煙事情をまとめてみました。
プリンセス・クルーズ
- パブリックエリアの指定された場所で喫煙可能
- 客室とバルコニー、ショーラウンジ、劇場、ダイニングルーム等のパブリックエリアは全面禁煙
- シガーバーとナイトクラブなどに喫煙スペースがあり
コスタネオロマンチカ(コスタクルーズ)
- バー・ラウンジ、レストラン、廊下、ホール、エレベーター、階段では全面禁煙
- バルコニー付き客室のバルコニー、シガーラウンジ、プールデッキの一部などに喫煙エリアがあり
セレブリティクルーズ
- バルコニーを含む全ての客室、カジノ、ラウンジ、その他の屋内施設は全面禁煙
- 船内に喫煙エリアあり
- 葉巻とパイプ煙草は屋外の一部指定箇所、シガーバーで喫煙可能
- 指定以外の場所での喫煙には清掃料金が発生する
MSCクルーズ
- 客室内、バルコニー、その他の喫煙可能場所や灰皿が設置されていない場所では全面禁煙(電子タバコを含む)
- 指定場所にて喫煙可能
- 違反した場合、高額な清掃費用の請求や下船勧告もあり
キュナードライン
- 客室内は全面禁煙
- オープンデッキの指定されたエリアのみ喫煙可能
- 葉巻はチャーチルズ・シガー・ラウンジとオープンデッキの指定されたエリアのみで喫煙可能
- 電子タバコも客室内では禁煙、指定されたエリアのみで喫煙可能
ノルウェージャン クルーズライン
- シガーラウンジとカジノを除いては、屋内の共用エリアは全客船で全面禁煙
- 屋外に指定の喫煙場所あり
- 船によってその他の細かい喫煙ルールが定められています。
ノルウェージャン クルーズラインの喫煙ルールについてはこちら
クルーズ船でタバコは吸えます、でもルールに従うこと
以前はホーランドアメリカラインやディズニークルーズラインでも、客室ベランダでの喫煙が認められていました。
しかし、2006年にジャマイカ・モンテゴベイ北西沖を航行していたクルーズ船から発生した火災により、乗客が1名死亡、13人が治療を受けたそうです。
この時の着火源はバルコニーに投げ捨てられた煙草の吸い殻とみられています。
また、タバコの吸い殻を海に投げ捨てた場合、海風に吹き戻され、デッキや船内に入ってくることにより火災を引き起こす原因にもなります。
吸い殻などを海に投げ捨てないでください。
なお喫煙ルールや喫煙場所は変更になることもありますので、事前に最新情報を確認してくださいね。
喫煙ルールを守り、周囲に迷惑をかけずに楽しいクルーズ旅行にしたいですね。