クルーズ旅行に興味はあるけど、
「何から調べればいいのかわからない」
「費用や服装、なんだか敷居が高そう…」
「初めてでも楽しめるのか?」
そんな風に感じていませんか?
実はクルーズ旅行は、想像以上にカジュアルで、コストパフォーマンスも高い、魅力的な旅のスタイルなんです。
この記事では、クルーズ初心者が抱くすべての疑問や不安(費用、服装、選び方、船酔いなど)に徹底的にお答えします。
読み終えた頃には、「いつか行ってみたい」がもっと具体的な旅のイメージに変わっているはず。船旅が、あなたの新しい旅の選択肢になっていることを約束します!
3分でわかる!クルーズ旅行の基本と魅力

クルーズ旅行と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?
「豪華な客船で世界をめぐる、優雅な船旅」
「ドレスアップした人たちが集う、映画のような世界」
華やかで非日常的な印象から、自分たちには縁がないと思っている方も少なくないかもしれません。
でも今のクルーズ旅行は、もっと身近で気軽に参加できる旅のスタイルへと進化しているのです!

我が家もクルーズに行くまでは「敷居が高い!」と思って敬遠していましたが、今は「もっと早く知っていればよかった」と思っています。
一度体験してみると、その快適さやコストパフォーマンスの良さに驚き、今では次の休暇も「クルーズでどこへ行こうか?」が家族の定番の会話になりました。
まずは、よくある「3つの誤解」から見直してみましょう。
誤解①:費用がとても高いのでは?
「クルーズは高級な旅」というイメージが根強いですが、実は手が届く価格帯のプランも多数あります。
もちろん豪華な世界一周クルーズなどは確かに高額ですが、カジュアルクラスの船であれば、1泊1万円台から参加できるプランもあるのです。
参考までに観光庁が発表した2024年の旅行調査によると、平均的な旅行費用は以下のとおりです。(出典:観光庁「旅行・観光消費動向調査 2024年(確報)」)
国内旅行
┗ 平均費用:77,768円(平均宿泊数:1.68泊)
┗ 1泊あたり:約46,000円
海外旅行
┗ 平均費用:318,452円(平均宿泊数:5.33泊)
┗ 1泊あたり:約59,700円
これに対してクルーズは、宿泊・移動・食事・エンタメ込みで1泊1万円台からというケースもあり、コストパフォーマンスの高さは一目瞭然ですよね。



最近はホテルや旅館の宿泊代も上がってきているので、なおさらクルーズのコスパの良さが際立ちます。
誤解②:ドレスコードが厳しいのでは?
タキシードやロングドレスが必要なのでは、と不安に思う方もいますが、最近のクルーズはとても柔軟です。
日中の船内では、Tシャツやジーンズ、サンダルで過ごす方も多く、普段のカジュアルな服装と変わりません。
一部の船では「フォーマルナイト」が設けられていることもありますが、パーティー用のワンピースやジャケットがあれば十分対応可能です。
むしろ、非日常のおしゃれを楽しめる場として人気があります。
ただし、ドレスコードが厳格なクルーズ会社もあり、タキシードやイブニングドレスの着用が求められる場合もあるため、乗船前に確認しておくと安心です。



プレミアム船の「セレブリティミレニアム」では「フォーマル」から「イブニング・シック」という名称に代わり、「フォーマルほどドレスアップする必要はないけど、スマートカジュアルよりはちょっとオシャレしましょう」という感じになりました。
誤解③:年配の人が楽しむ旅では?
クルーズ旅行=シニア層向け、という印象も根強いですが、これも大きな誤解です。
近年の大型客船は「海に浮かぶテーマパーク」と呼ばれるほど設備が充実しており、子どもから大人まで幅広い世代が楽しめるアクティビティが豊富に用意されています。
ウォータースライダーやロッククライミング、サーフィン用プールなどのアクティブ施設に加え、年齢別の「キッズクラブ」も完備。
家族旅行でも、子供は専任スタッフのもとで遊び、大人は静かなバーやスパでくつろぐ…そんな時間の過ごし方も可能です。



ディズニークルーズラインも子供用の施設が充実していました。
一方、ホーランドアメリカラインの船に初めて乗船した時、子供はほぼ見かけなかったので驚きでした!
クルーズの具体的な楽しみ方については、次の記事で詳しく解説しています
クルーズはつまらない?クルーズ旅行の楽しみ方や魅力を徹底解剖!
クルーズが「最高の旅」である5つの理由


誤解が解けたところで、クルーズ旅行が多くの人に選ばれている理由を紹介します。
理由①:起きたら次の街へ。移動がとにかく快適
都市から都市への移動は、旅の中でも意外と使います。
特に重い荷物を持って空港や駅を移動するのは、思った以上に負担になります。
でもクルーズなら寝ている間に目的地へ移動してくれるので、朝起きた瞬間にはもう別の街や国に到着しているというスマートな旅が実現します。
理由②:財布を気にしない自由。「オールインクルーシブ」の安心感
旅先での外食やエンタメは、思った以上に出費がかさむもの。
その点、多くのクルーズ船ではオールインクルーシブが採用されており、船内でのほとんどの食事やイベントを追加料金なしで楽しめます。
朝はビュッフェ、昼は軽食、夜はコースディナーと、バリエーションも豊富。
金額を気にせず、思う存分楽しめるのもクルーズならではの魅力です。



クルーズを知ると、普通の旅行で食事などその都度お金を出すのがなんだかとても面倒で、もったいなく感じてしまうから不思議。
旅先で「このディナー、いくらかな?」とお財布を気にすることから解放されるのが、どれだけストレスフリーで快適なことか!
もう元の体には戻れないですね(笑)。
理由③:毎日がイベント。暇な時間がない船内生活
「船の上で何日も過ごすのは退屈なのでは?」という心配も実際に乗ってみればすぐに消えるはず。
船内では毎日、多彩なイベントが開催されています。
ミュージカルショー、マジック、映画上映、ダンス教室、カジノ、クイズ大会など、まるでリゾートホテルとテーマパークが融合したような体験が待っています。
日々の「船内新聞」にはイベントスケジュールがびっしり。選ぶのが大変なくらい充実しています。
クルーズの具体的な楽しみ方については次の記事で詳しく解説しています
クルーズはつまらない?クルーズ旅行の楽しみ方や魅力を徹底解剖!
理由④:洋上でしか見られない、360°の絶景
クルーズならではの醍醐味は、なんといっても海の上でしか味わえない風景。
朝日が水平線から昇る瞬間、夕日が静かに沈んでいく時間、そして夜には満天の星空。視界をさえぎるものが何もない、海の真ん中での体験は、言葉にならない感動をもたらしてくれます。
時には、イルカが船と並んで泳ぐ姿を見られることも。
日常では出会えない自然の美しさに心が癒されること間違いなしです。



険しい山々に囲まれた狭いフィヨルドを航行したノルウェークルーズ、また氷河のかけら漂う中を航行したアラスカクルーズなど、忘れられない思い出ばかりです。
理由⑤:荷造りは一度だけ。寄港地観光もストレスフリー
複数都市をめぐる旅では、宿泊ごとに荷物をまとめ直す手間が発生しますが、クルーズならそれも不要。
一度キャビンに荷物を広げたら、あとは最終日までパッキングの必要はありません。
寄港地では、貴重品とカメラだけ持って身軽に観光へ。
時間も体力も無駄なく使えるのがクルーズの魅力です。



スーツケースを開けたり閉めたり、忘れ物がないかチェックしたり…。
クルーズではそんな煩わしさは不要です。
クルーズ旅行には、「敷居が高そう」という印象を覆す、実用的かつ魅力的なポイントがたくさんあります。
次章では、もっとも気になる「費用の実態」について、詳しくご紹介します。
一番知りたい!初めてのクルーズ、費用はいくら?


クルーズ旅行の魅力がわかってきたところで、次に気になるのが「費用」の話ではないでしょうか。
「クルーズ旅行って、結局いくらかかるの?」
「料金の仕組みがわかりづらい…」
そんな疑問に、ここでしっかりお答えしていきます。
仕組みさえ理解すれば、自分に合った予算で、ぴったりのクルーズを見つけることができますよ。
クルーズ料金の基本「オールインクルーシブ」とは?
クルーズ旅行の最大の特徴が「オールインクルーシブ」と呼ばれる料金体系です。
オールインクルーシブとは、船での宿泊に加えて、食事・移動・エンタメなど旅行中に必要な多くのサービスがあらかじめ料金に含まれているという仕組み。
言い換えれば、 「海に浮かぶリゾートホテルで過ごす費用が、すべてセットになっている」と考えるとイメージしやすいでしょう。



だからクルーズ中、船内でお財布を持ち歩く必要がないのです。
クルーズ旅行代金に含まれる主な項目
一般的にクルーズ旅行代金には以下の項目が含まれています。
宿泊費:キャビン(客室)での滞在費用
移動費:寄港地から次の寄港地への船の移動費
食事代:朝食、昼食、夕食に加えて軽食や夜食などビュッフェやカジュアルなレストランでの食事代金
エンターテインメント:ショーやミュージカル、映画、プール、ジムなどの施設利用
基本的な飲み物:ビュッフェでの水・コーヒー・紅茶・一部ソフトドリンクなど



基本的に追加料金を支払うことなく、クルーズを過ごすことができますよ。
追加でかかる費用
クルーズ中に必要な費用は上記のクルーズ料金に含まれていますが、中にはクルーズ料金に含まれないものもあります。
事前に把握しておけば、あとから「思っていたより高かった…」ということにはなりません。
以下の費用については一般的にクルーズ料金とは別に請求されます。
船内チップ(サービス料):外国船の場合、乗務員への感謝の意味を込めたチップが1人1泊あたり15〜27ドルほどが自動的に加算され、下船時に請求されます。
一部の飲み物:アルコール類やスペシャルコーヒーなども有料の場合が多いです。よく飲む方は「ドリンクパッケージ(飲み放題)」の利用がおすすめです。
Wi-Fi利用料:船内のインターネット接続は原則有料で、やや割高。
寄港地での観光・食事:港に降りてからの食事や買い物、オプショナルツアーなども旅行代金に含まれません。
一部の有料施設・レストラン:特別なレストランやスパ、アートオークションなども有料となる場合があります。



ラグジュアリー船の場合、クルーズ料金に船内チップやWi-Fi利用料、アルコール、寄港地観光も含まれていることもあります。
クルーズ会社によって異なるため、予約時に確認しておくのが安心です。
予算別に見るクルーズの目安【1人あたり】
次にクルーズ船の「カジュアル」「プレミアム」「ラグジュアリー」のランクごとの料金を見ていきます。
クルーズ船はサービス内容や価格帯、乗客1人あたりが占める面積、乗組員1人あたりの乗船客数になどにより、「カジュアル」「プレミアム」「ラグジュアリー」の3つのランクに区分されていることが多いです。
(しかし明確な定義はなく、販売する代理店などにより区分が異なっている場合もあります)
【カジュアルクラス】1泊:1万〜3万円
雰囲気:明るくにぎやか。大型ショッピングモールのような開放的な雰囲気で、ファミリーや若いカップルに人気。
船会社例:MSCクルーズ、ロイヤル・カリビアン、コスタクルーズなど。
おすすめ:初めてのクルーズにぴったり。MSCクルーズやコスタクルーズは日本発着も行っています。



MSCクルーズのMSCベリッシマが日本発着クルーズを行なっています。
【プレミアムクラス】1泊:3万〜5万円
雰囲気:落ち着いた大人の空間。高級感のある内装と、質の高い食事・サービスが魅力です。
船会社例:プリンセス・クルーズ、セレブリティ・クルーズ、ホーランドアメリカラインなど。



プリンセス・クルーズ、セレブリティ・クルーズ、ホーランドアメリカラインのすべてに乗船したことがあります。いずれもプレミアムクラスと言われていますが、それぞれ雰囲気は異なります。
我が家はセレブリティ・クルーズ、ホーランドアメリカラインが好きです!
【ラグジュアリークラス】1泊:5万円〜
雰囲気:高級ホテルのような贅沢空間。乗客数が少なく、静かに優雅な時間を過ごせるスタイルです。
特徴:多くの場合、チップ・アルコール・Wi-Fiも含まれており、完全なオールインクルーシブ。
船会社例:リージェント・セブンシーズ・クルーズ、シルバーシー・クルーズなど。



ハネムーンや記念旅行にもおすすめです。
クルーズ旅行をお得に楽しむ3つの工夫
リーズナブルなクルーズ旅行ですが、さらにお得に乗船できる方法を紹介します。
早期予約でお得に&条件の良い客室を確保
基本的にクルーズは早めの予約がお得です。
1年以上前から予約できることもあり、価格も部屋の選択肢も広がり、好みの客室を選ぶことができます。
オフシーズンを狙う
連休や夏休みは料金が上がりますが、シーズンを少しずらすだけで割安になります。
アラスカクルーズならシーズン開始直後の5月が狙い目ですよ。



アラスカクルーズへは、シーズン開始直後の5月と、シーズン真っ只中の7月に行きました。
でも気候や寒さの違いはあまり感じませんでしたよ。
というか、5月も7月もアラスカは寒い!
「保証キャビン」で料金を抑える
「ギャランティーキャビン」とも呼ばれる予約方法で、部屋のタイプ(内側・海側など)は選べますが、客室はおまかせ。
その分割引価格になり、場合によっては上のランクの部屋に無料でアップグレードされることもあります。



我が家もよくこの「ギャランティー」で予約します。
ただし客室が決まるのは出港直前ということが多いというデメリットもあります。
クルーズを格安で楽しむための具体的なテクニックは次の記事で5つの方法を徹底解説しています
【クルーズに格安で行く方法】豪華客船での船旅にお得に行く5つの方法
万が一のキャンセルについては次の記事で詳しく解説しています
クルーズのキャンセル料はいくら?|取りやめた時の規定やキャンセル保険について
クルーズ旅行の費用は「高い」と思われがちですが、内容を知れば知るほど、むしろコストパフォーマンスに優れた選択肢だと感じられるはずです。
次章では、そんなクルーズをどう選べば良いのか、失敗しない4つのステップをご紹介します。
失敗しない!初めてのクルーズ旅行の選び方4ステップ


ここからは、実際にクルーズ旅行を選ぶ際の具体的なポイントを、4つのステップに分けて紹介します。
「選択肢が多すぎて迷ってしまう…」「初めてだから失敗したくない」
そんな方も、このステップをたどれば、自分に合ったクルーズが見えてくるはずです。
STEP1:どこへ行く?行き先と航路を決める
まずは、行ってみたいエリアを考えてみましょう。
クルーズには、出発地や寄港地によってさまざまなルートがあります。
初心者に人気|日本発着クルーズ
横浜や神戸などの日本の港から乗船し、日本国内を周遊するプランです。
飛行機移動がなく、乗船中も日本語が通じるケースが多いため、初めての方でも安心です。
外国船の場合、釜山や済州島(韓国)や基隆(台湾)などの海外にも寄港するので、飛行機を使わずに海外に行けるわけです。
また外国船の場合でも、3泊4日のショートクルーズから、東南アジアまで周遊する20日以上のロングクルーズまで、さまざまな選択肢があります。
南国リゾート|カリブ海クルーズ
青く澄んだコバルトブルーの海と白砂のビーチ、カリブ音楽など、非日常感に浸れる楽園のようなクルーズを楽しめるカリブ海クルーズ。
世界三大クルーズの一つであるカリブ海では、多くのクルーズ客船が就航する人気のエリアです。
一言でカリブ海と言ってもその広さは日本の約7倍もあるため、西カリブ海(メキシコ、ジャマイカなど)、東カリブ海(キューバ、プエルトリコなど)、南カリブ海(パナマ、 コロンビアなど)など方面別にクルーズのコースが設定されています。
世界遺産めぐり|地中海・エーゲ海クルーズ
サントリーニ島(ギリシャ)やローマ、ドブロブニク(クロアチア)など、歴史と美景が詰まった寄港地を次々に訪れるルート。
ハネムーンに選ぶ方も多く、また記念日旅行にもおすすめです。
地中海・エーゲ海クルーズも多くのクルーズ船が就航しているので、好みのクルーズプランを比較しながら選ぶ楽しさもあります。
実際に我が家が体験したクルーズ旅行記はこちら
アラスカ・カリブ海・ヨーロッパ・日本発着などクルーズ乗船記
STEP2:何日間?旅行期間を決める
スケジュールに合わせて、旅行日数からプランを選びましょう。
2〜4泊のショートクルーズ
週末+1日の有給で行ける短期プラン。日本発着のアジア近隣航路が多く、「まずは試してみたい」という方にぴったりです。
5〜8泊のスタンダードプラン
船内施設をじっくり楽しみ、寄港地でも観光をしっかり堪能できるバランスの良い日程。
初めての本格クルーズにはこのくらいの期間が理想です。
9泊〜のロングクルーズプラン
寄港地を巡るだけでなく、船旅そのものをじっくりと味わう贅沢なプラン。クルーと顔なじみになる頃には、船が「もう一つの我が家」のように感じられるはずです。



長い日程で寄港地が続くプランの場合、毎日観光していると疲れてしまうので、ほどよく洋上日が挟まれているかどうかもポイントです!
STEP3:どの船に乗る?船会社を選ぶ
船ごとに雰囲気やサービスが異なるため、自分たちに合った船会社を選ぶことも大切です。
カップル・夫婦向け
プリンセス・クルーズ:適度にカジュアルで洗練された雰囲気。映画上映やワイン講座など、アクティブな大人が楽しめるプログラムが充実。スペシャリティレストランでの食事も好評。
セレブリティ・クルーズ:洗練されたインテリアとサービス。ゆっくり贅沢な時間を楽しみたい方に。美食船としても有名。
ホーランドアメリカライン:クラシックで落ち着いた雰囲気が魅力。船内はラグジュアリーすぎず、派手すぎず、上質で知的な時間を過ごせる空間が広がります。
家族向け
MSCクルーズ:ヨーロッパ発のスタイリッシュな大型クルーズラインで、コストパフォーマンスの高さが魅力。
ファミリー向け設備が充実しており、子供料金が無料になるキャンペーンも頻繁に実施しています。
船内は明るくにぎやかな雰囲気で、ビュッフェやショーも充実。
「カジュアルだけど華やかな船旅を楽しみたい」方にぴったりです。
ロイヤル・カリビアン:船内のアクティビティが豊富で、まさに「洋上のテーマパーク」。
サーフィン体験やロッククライミング、アイススケート、スカイダイビング・シミュレーターなど、船上とは思えないアクティビティが盛りだくさん。子供から大人まで、1日中遊んでも飽きることがありません。
ディズニー・クルーズ・ライン:ディズニーの世界観を海の上で楽しめる唯一無二のクルーズライン。
キャラクターグリーティングやショー、子ども向けの専用エリアが充実しており、家族旅行に最適です。
船内の内装やサービスもディズニークオリティで、大人も一緒に夢の時間を満喫できます。



ディズニークルーズの船内で、散歩しているキャプテンミッキーやシンデレラ、ベルなどに会ったことがあります!
STEP4:どの部屋に泊まる?客室タイプを選ぶ
クルーズの客室は大きく4タイプ。過ごし方や予算に合わせて選びましょう。
タイプ | 特徴 | おすすめの方 |
---|---|---|
内側客室 | 窓なし・最安クラス | 費用を抑えたい、船内アクティブ派 |
海側客室 | 窓あり・自然光あり | 景色を楽しみたいけど予算は抑えたい |
バルコニー付き | ベランダで外気OK・一番人気 | 海を眺めてくつろぎたい、部屋で過ごす時間を大切にしたい |
スイート客室 | 広さ・サービスともに最上級 | ハネムーンや記念日、特別な旅に |



料金は内側客室→海側客室→バルコニー付き→スイート客室の順に高くなります。
旅の計画に役立つガイドブック選びも重要です
クルーズ旅行に役立つオススメの本&ガイドブック10選
以上4つのステップをたどれば、目的地・期間・船・客室が明確になり、理想のクルーズ旅行が見えてくるはずです。
次章では、クルーズ旅行の出発前に準備しておきたい「服装」や「持ち物」について詳しくご紹介します。
【これで安心】クルーズの服装と持ち物ガイド


旅の計画もいよいよ大詰めです。
多くの方が最後まで迷うのが「服装と持ち物の準備」。
ですが、ポイントを押さえておけば、クルーズの荷造りは意外とシンプルです。
この章では、服装の基本と、あると便利な持ち物を実用的にまとめました。
シーン別・服装の考え方
クルーズの服装は大きく分けて次の2パターンを想定すれば十分です。
- 昼間(船内・寄港地):リラックス重視のカジュアルウェア
- 夜間(ディナー・フォーマルナイト):少しだけドレスアップ
昼間の服装|動きやすさ&快適さが基本
日中はTシャツ・短パン・ワンピースなど、普段の休日に着る服で問題ありません。
寄港地観光では長時間歩くことも多いため、履き慣れたスニーカーがおすすめです。
プール利用がある場合は、水着とラッシュガードも忘れずに。



船内は冷房が効きすぎて寒く感じることがあります。
薄手のカーディガンやパーカー、ストールなど羽織りものを1枚持参すると安心ですよ。
私も寒すぎて体調を崩したことがあります・・・。
夜の服装|スマートカジュアルを意識
メインダイニングでの夕食では、日中のカジュアルウェアから少しだけきちんとした服装に。
いわゆる「スマートカジュアル」は、少し良いレストランに行く時のイメージです。
- 男性:襟付きのシャツ+チノパンやスラックス
※Tシャツ、短パン、サンダルは避けましょう - 女性:ワンピース、ブラウス+スカートまたはパンツ、アクセサリーで華やかさをプラス
フォーマルナイトの服装|気負わずに“非日常”を楽しむ
クルーズならではのイベントのひとつが「フォーマルナイト」。
初めての方にとっては「何を着ればいいの?」と不安になるかもしれませんが、最近のクルーズでは以前ほど形式ばったものではなくなっています。セレブリティクルーズのように「イブニング・シック」などの柔らかい表現で案内するケースも増えています。
多くの船では、フォーマルナイトといっても「友人の結婚式の二次会」や「少し格式のあるレストランに行く時」程度の服装で大丈夫です。
- 男性:スーツまたはジャケット+スラックス。ネクタイは必須ではなく、シャツとジャケットがあれば問題ありません。
- 女性:きれいめなワンピースにアクセサリーをプラスする程度で十分です。過度にドレッシーな服装よりも、「少しおしゃれした普段着」に近い方が、周囲に馴染みやすい印象です。
ただし、キュナード・ラインのようにドレスコードが厳格なクルーズ会社では、タキシードやイブニングドレスの着用が求められる場合もあるため、乗船前に確認しておくと安心です。
大切なのは完璧な装いではなく、日常から少し離れた時間を楽しむ気持ち。
フォーマルナイトは、記念写真を撮ったり、ディナーをゆっくり味わったりする特別なひとときです。気負わず、自分らしいおしゃれを楽しんでみてくださいね。
フォーマルナイトの詳しいドレスコードや服装例は次の記事が参考になります
クルーズのフォーマルとドレスコード
持ち物チェックリスト|必要なもの&便利グッズ
以下のリストを参考に、効率よく荷造りを進めましょう。
【必需品】
- パスポート(海外航路)
- クレジットカード(船内決済用)
- クルーズの予約確認書(Eチケットなど)
- 現金(少額)
- 常備薬・酔い止め薬
- スマートフォン・充電器
- 着替え(日数分+予備1日分)
【あると便利なもの】
- 洗濯バサミ・携帯ハンガー:水着や小物の部屋干しに
- エコバッグ・折りたたみリュック:寄港地観光や買い物用に
- 電源タップ:コンセントが少ない船室での充電対策に
- 双眼鏡:洋上の景色やイルカの観察に
【不要なもの(船にあるもの)】
- ドライヤー
- シャンプー、リンス、石鹸(備え付けあり。ただし肌や髪質に合わない場合は持参推奨)
- バスタオル・プールタオル(船で提供されます)
【印刷できる】完全版の持ち物チェックリストはこちら。準備がとてもスムーズになりますよ!
クルーズに持っていけばよかったもの・便利グッズ10選|クルーズ旅行に役立つ持ち物チェックリスト付き
初めてのクルーズ Q&A|不安を解消するよくある質問集


ここまでの記事でクルーズ旅行の全体像がだいぶ具体的に見えてきたのではないでしょうか。
最終章では、初めての方が抱きがちな疑問や不安にQ&A形式でお答えします。
予約・出発前のQ&A
- 予約はいつ、どこで取るのが良い?
-
初めてなら、クルーズ専門の旅行代理店に相談するのがおすすめです。日本語でのサポートが受けられ、要望に応じた提案も受けやすいため安心です。
ある程度経験のある方であれば、クルーズ会社の公式サイト経由での予約も可能ですが、英語表記の場合もあるため注意が必要です。 - 英語が話せなくても大丈夫?
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基本的に、日本発着のクルーズであれば心配はほとんどありません。たとえば、飛鳥IIやにっぽん丸といった日本船では、船内放送や案内、レストランのメニューなど日本語で対応されています。まるで国内旅行のような安心感があり、言葉の不安を感じることはまずありません。
一方、ダイヤモンド・プリンセスなどの外国船でも、日本発着クルーズであれば日本語を話せるスタッフが乗船していたり、日本語メニューや案内が用意されているため、初めてでも安心して過ごせます。
海外発着のクルーズでは英語表記が基本となりますが、翻訳アプリや簡単な英単語、ジェスチャーを活用すれば、多くの場面で対応できます。完璧な英語力よりも、「楽しむ気持ち」と「ちょっとした工夫」があれば、言葉の壁は意外と越えられるものです。
覚えておくと便利な英会話フレーズ集はこちら
船内生活に関するQ&A
- 船酔いが心配。どの程度揺れる?
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現代のクルーズ船は大型化が進み、横揺れ防止装置なども搭載されているため、揺れを感じにくくなっています。心配な時は、中央かつ低層階の客室を選び、酔い止め薬を準備しておくと安心です。
船酔い対策のすべてをまとめた記事はこちら - 船内でWi-Fiは使える?
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使えますが、通信速度は陸上より遅く、料金も割高です。最低限の連絡用途にとどめ、船内ではデジタルから離れた時間を楽しむのも一つの方法です。
- チップは必要?
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多くのクルーズでは、1人1泊あたり15〜27ドル程度のサービス料が自動で加算されます。特別な感謝を伝えたい場合は、個別に渡すことも可能です。
- 船内で病気になったり、ケガをしたりしたら?
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ほとんどのクルーズ船には、「メディカルセンター(医務室)」が設置されており、医師や看護師が常駐しています。軽度の体調不良やケガであれば、診察や応急処置を受けることが可能です。
ただし注意したいのは、船内での診療費は日本の健康保険の適用外となり、すべて自己負担となるという点です。診察だけでも数万円かかる場合があり、緊急搬送や入院が必要になると、数十万〜数百万円にのぼることもあります。
そのため、クルーズ旅行に出発する前には、治療費用や救援費用の補償がしっかりした海外旅行保険に加入することを強くおすすめします。安全に旅を楽しむために、保険の準備は欠かせません。
クルーズ保険の選び方とおすすめプランはこちら - クルーズ船は禁煙? 喫煙できる場所はあるの?
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多くのクルーズ船では、客室(バルコニーを含む)やレストラン、劇場などの屋内公共エリアは全面禁煙となっています。これらの場所での喫煙はルール違反とされ、ペナルティの対象となる場合もあります。
一方で、屋外デッキの一部や、船によっては喫煙専用のスペース(例:シガールームなど)が設けられていることもあります。喫煙が可能な場所は船ごとに異なるため、乗船後は船内案内やデッキマップで必ず確認するようにしましょう。
船内の喫煙ルールについてはこちら
乗下船・寄港地に関するQ&A
- クルーズの乗船・下船の流れは簡単?
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以前は空港のチェックインに近い流れでしたが、コロナ禍以降は多くの会社でオンラインチェックインを採用しています。
乗船当日前までに、専用アプリやウェブサイトでパスポート情報やクレジットカードなどを登録することにより、当日の手続きが簡略化されます。
乗船当日は港に到着後、荷物を預けた後、本人確認などを行い、「クルーズカード(乗船証)」を受け取ります。
下船については、前夜に荷物を船に預けます。当日の朝は案内された時間にロビーで待機し、順番に降り、クルーズターミナルで荷物を受け取ります。 - 寄港地では自由に観光できる?オプショナルツアーに参加すべき?
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多くの寄港地では自由行動が可能ですが、土地勘がない場所や言語が不安な場合は、船会社主催のオプショナルツアーに参加すると安心です。ガイド付きで効率よく観光でき、出航に遅れるリスクも少なくなります。
自由行動をする場合は、必ず出航時刻を確認し、余裕を持って港に戻るようにしましょう。
その他、よくある質問をまとめたQ&Aページもぜひご覧ください
クルーズ旅行の疑問50選!船酔い・服装・料金などの不安を完全解消【クルーズ旅行Q&A】
初めてのクルーズを、最高の旅にするために


本記事では、クルーズ旅行の基本から費用の仕組み、プランの選び方や準備のポイント、よくある不安まで、初めての方が安心して出発できるよう、順を追って解説してきました。
クルーズは、「敷居が高そう」「特別な人の旅」と思われがちですが、実は誰にとっても開かれた、とても身近な旅のスタイルです。
目の前に広がるのは、見たことのない景色と、非日常の心地よい時間。朝目覚めるたびに新しい街に出会える、そんな贅沢をぜひ一度体験してみてくださいね。