【クルーズでの船酔い対策】船酔いしない予防方法や原因を解説

クルーズ船

クルーズでの心配ごとの一つにあげられるのが船酔い。
特に過去にフェリーなどに乗った時の経験などから、クルーズでの船酔いを心配する人は多くいます。

実は、私も毎回船酔いに悩まされています。

これはクルーズ好きにとっては大変つらいこと!
巨大なゆりかごと化したクルーズ船では、「酔ったから降ります!」などと車のようにすぐに降りることができません。

最近のクルーズ船には、「スタビライザーという船の航行時の揺れを抑える装置があり、揺れにくくなっている」などと言われることもありますが、揺れる時には揺れます!

実を言うと、以前の私は船酔いなどとはまったく無縁でした。

初めて乗船したアラスカクルーズでは、外洋に出た途端に船が大揺れし、手すりにつかまらないと歩けない、ディナーはほとんどのゲストが欠席、廊下では子供が耐えきれず吐いてしまっている。。。などと強烈なクルーズデビューとなってしまったのでした。

ですが、そんな修羅場の中、どんなに船が揺れても私はへっちゃら!
むしろ揺れている方がよく眠れる、などと豪語していたくらいなのでした。
その後も船酔いとは無縁の楽しいクルーズライフを送っていました。

ところが、その日は突然やってきたのでした。
「なんか、ムカムカして気持ち悪い」

この記事では、船酔いに悩む私の対策方法をご紹介します。
クルーズを楽しむために自分に合った対策を見つけてくださいね。

目次

クルーズ乗船前に行うと効果的な対策 〜船酔いしない方法〜

波立つ海でも船酔いしない方法

船酔いは何回も経験していますが、放っておくとひどくなるばかりで、せっかくのクルーズを楽しむことができません。
少しでも船酔いを感じたら無理をせず、さっさと対処するのが一番!

でも船酔いが心配な時は事前にとれる対策もあります。

揺れの少ない客室を選ぶ

船の安定は、重心の位置や浮心(浮力の中心)の位置によって決まり、アトリウムやゲストサービスなどがある船の中央部は揺れが少なく、逆に船首、船尾寄りの客室は、中央部に比べて揺れの影響を受けやすいのです。

特に前方の客室は、波の影響を受けやすいそうです。
確かに船首に近い客室を利用した時には、波が船体にあたる音が響いていました。

クルーズで船酔いしにくい部屋

また小さな船に比べれば、大きな船は揺れにくいと言われています。

でも大きな船でも揺れる時は揺れます!
私は10万トン弱のクルーズ船に乗船した時に船酔いしました。。。

揺れの少ない航路を選ぶ

揺れが少なければ、船酔いの可能性も低くなります。
ということで、揺れが少ない航路を選ぶのも一つの手段です。

たとえば、内海にあるバルト海や地中海、島々に囲まれているカリブ海、また湾内を航行するアラスカなどは比較的海が穏やかなため、船の揺れをあまり感じないようです。
日本の場合では、本州や四国に囲まれた瀬戸内海の航路も穏やかな航路の一つです。

定期的に決められた航路を進むフェリーなどとは違い、クルーズは天候の安定した揺れない海域を就航しています。そして台風などで海が荒れてくる場合には、航路を変更するなどの対応もとっています。

ちなみに私が揺れを感じたのは

  • アラスカ(この時は外洋を航行)
  • 北海(ノルウェーからスコットランドに向かう途中)
  • カリブ海(コスタリカ沖)
  • 太平洋(横浜から西に向かう途中) などなど

カリブ海は揺れが少ないと思っていましたが、この時は悪天候の影響で船が揺れたようです。
お天気ばかりはどうしようもないですね。

アラスカ・バルト海・カリブ海・ノルウェーフィヨルド・日本周遊などのクルーズ旅行記ブログを見てみる

クルーズ乗船後の船酔い対策 〜船酔いしない方法〜

クルーズでの船酔い対策

船酔いは、揺れだけが原因ではありません。
そのためさまざまな工夫で酔いにくくすることができます。
乗船後にも気をつけておくと船酔いを回避できることがあります。

  • 体調を整える(睡眠をしっかりとる/空腹・食べ過ぎを避ける/疲れをためない)
  • 遠くを見るか、または軽く目をつぶる
  • ゆったりとした服装にする
  • 外気にあたる
  • ガムをかんだり、アメをなめる
  • 頭を固定する(仰向けになって寝る)

体調を整える

体調によって船酔いを招くので、体調には気を付けます。

クルーズでは、寄港地では観光、船に戻っても夜遅くまでさまざまなアクティビティに参加するなど、意外に普段の生活より忙しかったりします。
せっかくの旅行だからと言って無理をしないことが大事です。

体調を崩さないために、以下には気をつけています。

  • 睡眠をしっかりとる
  • 空腹・食べ過ぎを避ける
  • 疲れをためない

遠くを見るか、または軽く目をつぶる

波を見ていると酔いやすくなるので、 水平線や島など動かないものを見る。

ゆったりとした服装にする

身体を締め付けるベルトやシャツのボタンなどは緩める。

外気にあたる

台風などで禁止されていなければ、デッキに出て風にあたる。

ガムをかんだり、アメをなめる

ガムを噛んだり、アメをなめることには, 乗り物酔いを低減する傾向があるそうです。

頭を固定する(仰向けになって寝る)

頭部の揺れが船酔いを誘発しやすいので、頭を固定することは船酔い防止に有効。
この際、枕は低く、仰向けになって寝る。


私が初めて船酔いを感じたのは、空腹時でした。
いつでも何かしら食べることができるクルーズ中に空腹になることはめったにありませんが、うかつにもその時は少々お腹が空いていたのでした。

ただ最近は、空腹・満腹に関係なく船酔いになります。(涙)

船酔いの症状と原因

クルーズ船

船酔いの症状はさまざまです。

代表的な船酔いの症状は、軽度の生つば、あくび、むかつき、気持ち悪さなどから、最終的には顔が青白くなる、吐くなどの症状が出ます。
また動悸、頭痛、体のしびれなどを起こすこともあります。

船酔いの原因は、日常生活には経験しない揺れです。

船酔いの原因

船による不規則な揺れが繰り返されることにより、からだの平衡(バランス)を保つ働きを持つ内耳が刺激されます。
また、人は目で見る情報(視覚)から自分の体の位置関係や傾き具合などを知り、姿勢を崩さないようにしています。

このように「体が感じているもの」「見ているもの」「実際に起きている揺れ」が脳内で一致しないため、平衡感覚を失うのです。

脳内でのズレが続くと、脳自体も不快と判断し、自律神経に障害がおき、胃が不規則に動いたり、体に異変がおこります。
この自律神経の乱れにより、「あくび」「生つば」「胃の違和感」などに始まり、次第に気分が悪くなり、最終的には「嘔吐」などの症状があらわれます。

*参考:
「医学的側面から見た船酔いのメカニズムとその対策」(関西造船協会)
「船酔い対策」(沖縄フェリーNAVI)

クルーズで船酔いしてしまったら

クルーズでの船酔い対策には酔い止め薬

クルーズ船内には、医務室があり、医師や看護師が乗船していますので、必要な時は船内の医療施設を利用することができます。
ただし、治療代や薬代は有料となります。

私は「船酔いになりそうだな」と感じたら、すぐに薬を飲み、寝ることにしています。
1〜2時間も寝れば、その後はスッキリ!

そのため酔い止め薬は必ず持参しています。

船酔い時に役立つ英語のフレーズ

外国船の場合、医務室でのやりとりも英語が基本となります。
そのため、船酔いになってしまった時のために、覚えておくと良い英語のフレーズをご紹介します。

船酔い

seasick (シースィク)

船に酔ってしまいました

I got seasick. (アイ ガトゥ シースィク)

吐きそうです

I feel sick. (アイ フィール スィク)

めまいがします

 I feel dizzy.    (アイ フィール ディズィ)

体がだるいです

I feel languid. (アイ フィール ラングウィドゥ)

少しよくなりました

I feel a little better. (アイ フィール ア リトゥル ベタァ)

ベッドに横になりたいです

I would like to lie down on the bed. (アイ ウドゥ ライク トゥー ライ  ダウン オン ザ ベドゥ)

船酔い止めの薬はありますか?

Do you have any medicine for sea sickness? (ドゥー ユー ハヴ エニィ メディスン フォァ スィー スィックネス)

日本語を話せる方はいますか?

Does anyone speak Japanese? (ダズ エニワン スピク ヂャパァニィーズ)

船酔い以外に役に立つクルーズ用語はこちら
クルーズは英語が話せなくても大丈夫?英語が不安でもクルーズを楽しむ方法

なぜ突然酔うようになってしまったのか? 加齢が原因のこともある

子供の頃から車、電車、バスなどで酔ったことがない私。
大人になってクルーズ船に乗るようになっても平気だったのに、ある日突然船酔いをするようになってしまいました。

それからは、クルーズ中に何度も「酔うかもしれない」という前兆を感じるようになりました。
そんな前兆を感じたら、すぐに薬を服用することで大事には至っていません。

でもなぜ突然船酔いする体質になってしまったのでしょうか?

どうやら加齢も原因の一つらしいのです。

一般に大人より子供の方が乗り物に酔いやすく、大人になると乗り物酔いは軽減すると言われています。
ですが、40〜50代になると、加齢により体の器官の機能が落ちることにより、酔いやすくなることがあるそうです。

加齢と言われてしますと仕方ないですね。。。
これからも船酔いと上手く付き合いつつ、クルーズを楽しみたいと思っています。

船酔いせずにクルーズを楽しむ方法

残念ながら、揺れないクルーズ船はありません。

人によって酔いやすい、酔いにくいはありますが、酔いにくい人でも、私のように突然酔ってしまうこともあります。

しかし船酔いを予防する方法はあります。

  • 体調を整える(睡眠をしっかりとる/空腹・食べ過ぎを避ける/疲れをためない)
  • 遠くを見るか、または軽く目をつぶる
  • ゆったりとした服装にする
  • 外気にあたる
  • ガムをかんだり、アメをなめる
  • 頭を固定する(仰向けになって寝る)

でも一番言えることは

酔い止め薬を持っていくこと!

無理をせずにクルーズを楽しみましょうね。

船酔いと同じくクルーズ不安の一つ「英語は必要か?」
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