【キャンセル料はいくら?】クルーズ旅行をキャンセルする場合の料金や規定について

タブレットを使う人

せっかく予約したクルーズ旅行。
しかし時にはやむを得ない事情で取りやめなければならないこともあります。

そんな時に気になるのが取りやめたことによるキャンセル料ですよね。

クルーズや飛行機、前後泊の宿泊などがセットになったいわゆるパッケージツアーのクルーズ旅行でも、クルーズだけの手配を旅行会社に依頼した場合でも、申し込みの意思表示を行い、予約金(デポジット)を支払うことで正式な申し込み(契約)となり、その後の定められた期間でキャンセルを行うとキャンセル料が発生するようになります。

実は私たちも予約していたクルーズ旅行をキャンセルしたことがあります。
予約時にキャンセル規定を確認していたので、キャンセル料が発生する期間の前に手続きを行いました。そのためキャンセル料をとられることはなく、また支払っていた予約金は返金してもらえました。

この記事では外国船クルーズに関するキャンセル規定について、キャンセル料はいつから発生し、いくら必要になるのか、また見落としがちなポイントなどキャンセルに関する疑問を解説します。

目次

クルーズのキャンセル料は早い時期から必要になることも

クルーズに限らず、旅行商品にはキャンセルに関する規定があります。

一番気になるキャンセル料(取消料)は、予約していた旅行をキャンセル(取消)した際に発生する料金です。
キャンセル料が発生する時期が定められていて、その期間に入ってからのキャンセルが対象となります。

クルーズの場合、キャンセル料はクルーズ会社やクルーズ日数、キャンセルを行う時期、客室のカテゴリーなどによって料率が異なってきます。

日数の短いクルーズではまずは予約金の全額がキャンセル料として徴収される場合が多いようです。
そして出港日が近づくにつれてキャンセル料も多額になっていきます。

また、グレードの高い客室や世界一周などの長期間のクルーズではかなり早い時期からキャンセル料がかかることがあります。

クルーズのキャンセル料規定

クルーズ旅行のキャンセル規定と料金

では実際にはどのような規定になっているのか、ここからは具体的にいくつかのクルーズ会社のキャンセル規定とキャンセル料金をみていきます。

コスタクルーズ

① 世界一周クルーズ
出発の120日以上前15%
出発の119日前から90日前までの期間20%
出発の89日前から60日前までの期間40%
出発の59日前から45日前までの期間60%
出発の44日前から28日前までの期間80%
出発日の27日前から当日100%
② 9日間以上のクルーズ
出発の90日以上前まで無料
出発の89日前から57日前までの期間20%
出発の56日前から29日前までの期間50%
出発の28日前から15日前までの期間75%
出発の14日前以降および無連絡不参加100%
③ 9日間以下のクルーズ
出発の90日以上前まで無料
出発の89日前から57日前までの期間20%
出発の56日前から29日前までの期間50%
出発の28日前から15日前までの期間75%
出発の14日前以降および無連絡不参加100%

プリンセス・クルーズ

① 7泊以上の日本発着クルーズ
乗船日の前日より起算して74日前~57日前予約金相当
乗船日の前日より起算して56日前~29日前総代金の50%
乗船日の前日より起算して28日前~15日前総代金の75%
乗船日の前日より起算して14日前~出港当日総代金の100%
② 6泊以下の日本発着クルーズ 
ご乗船日の前日より起算して59日前~45日前予約金相当
ご乗船日の前日より起算して44日前~29日前総代金の50%
ご乗船日の前日より起算して28日前~15日前総代金の75%
ご乗船日の前日より起算して14日前~出港当日総代金の100%

ホーランドアメリカライン

① グランド ワールドクルーズなど
出港の120~91日前予約金相当
出港の90~76日前総代金の60%
出港の75日前以降総代金の100%
② 7泊以上クルーズ 
出港の90~64日前予約金相当
出港の63~43日前総代金の50%
出港の42~22日前総代金の75%
出港の21日前以降総代金の100%
③ 6泊以下クルーズ 
出港の75~57日前予約金相当
出港の56~29日前総代金の50%
出港の28~16日前総代金の75%
出港の15日前以降総代金の100%

ディズニー・クルーズライン

① 1泊~5泊以内のクルーズ (スイート/コンシェルジェ以外)
89日~45日予約金相当
44日~30日総代金の50%
29日~15日総代金の75%
14日~0日総代金の100%
② 6泊以上のクルーズ (スイート/コンシェルジェ以外)
119日~56日予約金相当
55日~30日総代金の50%
29日~15日総代金の75%
14日~0日総代金の100%

*コスタクルーズ、プリンセス・クルーズ、ホーランドアメリカライン、ディズニー・クルーズの2020年5月時点のキャンセル料金をピックアップしてありますが、それぞれの会社には上記に紹介した規定以外にもありますのでご注意ください。

クルーズ期間が長いほどキャンセル料がかかる時期が早くなるようですね。
特にワールドクルーズ(世界一周)の場合は120日前からキャンセル料が発生します。

またディズニー・クルーズは6泊以上のクルーズでもキャンセル料が発生するのが120日前からと早くなっています。

上記のようにクルーズ会社ごとに規定が異なっています。
キャンセル規定は、パンフレットの裏表紙や各クルーズ会社のwebサイトに必ず掲載されていますので、必ず目を通すようにしておきましょう。

見落としがちな代理店のキャンセル規定と料金

今まで見てきたのはクルーズ会社が規定しているキャンセルポリシーですが、それとは別に販売代理店が独自のキャンセル規定を設けていることがあります。

つまりクルーズのキャンセルを行う際、上記のクルーズ会社のキャンセル料の他に、販売代理店が決めた取り消し料金(手数料)が必要となる場合があるのです。

クルーズのキャンセル規定

以下はある販売代理店が独自で定めている取消手続きにかかる料金です。

A社
クルーズ代金 (諸税込)が3万円以下4,000円
クルーズ代金 (諸税込)が5万円以下6,000円
クルーズ代金 (諸税込)が10万円以下7,000円
クルーズ代金 (諸税込)が15万円以下10,000円
クルーズ代金 (諸税込)が25万円以下16,000円
クルーズ代金 (諸税込)が30万円以下20,000円
*取消手続き料金の一部を抜粋しています。

すべての販売代理店が取り消し料金や手数料を設定しているわけではなく、徴収しない販売代理店もあります。
(私たちがキャンセルをした時に利用した販売代理店には独自の手数料等はありませんでした)

キャンセルが必要になってしまった時に初めて取り消し料金の存在を知って驚いた、などということがないように、申し込み時に販売代理店の規定も合わせて確認することも大切ですね。

出港直前の申し込みや特別価格のプロモーションに注意

海外のクルーズ会社では、出発日が近づくと通常より安い料金で販売することがあります。

私たちも出港の1週間前に格安料金を見つけ、申し込んだことがあります。(旅行記「飛行機を使わずに海外へ!横浜発着クルーズ旅行記」)

多くのクルーズ会社は出港の2週間前からキャンセル料金がクルーズ料金の100%となりますので、申し込んだ途端に100%のキャンセル料金が発生するわけです。(まあ、1週間前ですから自分からキャンセルすることはないとは思いますが)

安い料金で申し込んだはいいけど、万が一クルーズ に行けなくなった場合、クルーズ料金の全額が戻ってこないことになりますので、申し込み時には注意が必要です。

また、クルーズ申し込み時点から100%返金不可の特別価格のプロモーションを購入した場合にも、キャンセルした際の返金等は受けられません。

申し込み時には必ずキャンセル規定の確認を

本記事で紹介したようにキャンセル規定はクルーズ会社ごとに異なり、またクルーズ日数、キャンセルを行う時期、客室のカテゴリーなどによって設定されています。

さらに販売代理店が独自にキャンセル料金を設けている場合もありますので、自分が申し込んだ代理店の規約も合わせて確認することが大事です。

大切なことは、いつからキャンセル料金が発生するのかなどのキャンセル規約をクルーズ旅行を予約する前に確認することです。
細かい内容が記載されていることもあり、規約を見るのは億劫ではありますが、重要な情報なのできちんと理解した上で手配を進めましょう。

せっかくのクルーズ旅行、めったにキャンセルすることは無いとは思いますが、申し込む前にキャンセル規定を確認することをおすすめします。

いつかは行ってみたい!世界一周クルーズについては次の記事で解説しています。
世界一周クルーズの料金を解説|実際に必要な費用を総チェック

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