クルーズ旅行の疑問50選!船酔い・服装・料金などの不安を完全解消【クルーズ旅行Q&A】

「豪華客船のクルーズ旅」
その響きだけでワクワクしますよね!

でも、そのワクワクと同時に、「船酔いは?」「服装って、何を着ればいいの?」「費用はいくら見ておけば…?」など疑問が次々と浮かんできて、一歩踏み出せない。そんな方も多いのではないでしょうか。

でも大丈夫!
あなたの「疑問」をこの記事で全部「解決」します!

クルーズ初心者がつまずきがちな50の疑問に、Q&A形式でスッキリお答えします。予約から旅行準備、船内生活、お金や安全のことまで、あらゆる不安を解消します。

この記事を読み終わる頃には、漠然とした憧れがリアルな旅の計画に変わっているはず。
さあ、一緒にクルーズ旅行の準備を始めましょう!

目次

【クルーズ旅行Q&A ①】予約・準備編:出発前の疑問を解決!

プリンセスクルーズ船と熊のぬいぐるみ

まずは予約や持ち物など、出発前に知っておきたい基本的な疑問から解決していきましょう。

クルーズ旅行の予約はいつ頃するのがベスト?

半年前~1年前の予約がおすすめです。

特に人気の時期(夏休み・年末年始など)や、人気の客室や日程は早く埋まってしまいます。
また早く予約するほどお得になる「早期割引」を設定するクルーズ会社も多くあります。

逆に、出発直前に空室を埋めるための「直前割引」もありますが、選べる客室が限られ、希望と違う部屋しか残っていない可能性が高くなります。

出発1週間前に予約したこともあります!
予約と同時にキャンセル料が100%、ディナーの時間を選べない、準備が大変などデメリットもありますが、破格のクルーズ料金だったので良し!

英語が話せなくても大丈夫?

日本船なら問題ありませんが、外国船では基本的に英語でのやりとりが必要です。

日本船(飛鳥Ⅱ、にっぽん丸、三井オーシャンフジ)の場合、クルーも日本語での接客ができるようトレーニングされており、言葉の心配はほとんどありません。船内新聞やメニュー、アナウンスもすべて日本語で提供されます。

外国船による日本発着クルーズでは、船内アナウンスや重要な案内は日本語でも行われることが多い一方で、レストランでの注文やルームサービス、客室係との日常的なやりとりには、英語での対応が基本となることが多いです。
日本語に対応できるスタッフは限られているため、簡単な英語でのコミュニケーションが求められる場面があることを想定しておくと安心です。

海外発着クルーズでは基本的に英語でのコミュニケーションが必要となります。

英語に不安がある方は、翻訳アプリの活用や、日本語サポートが充実した日本船を選ぶことをおすすめします。

ダイヤモンドプリンセスの日本発着クルーズでは、船内放送は英語に続き日本語での案内がありました。でも客室やレストランのクルーとの会話は英語が必須でした。

多くの翻訳アプリはネット環境が必要になりますが、船内でのインターネット接続を使えば利用できます。
我が家はAI翻訳機の「」を使っています。

パスポートはどんなクルーズでも必要?

外国に寄港するクルーズでは必ず必要です。

日本国内のみを周遊し、一度も海外に出ないクルーズの場合は不要ですが、日本発着クルーズでも外国船籍の船ではパスポートは必須です。

また、有効期限は「乗船日+6か月以上」が推奨されており、寄港地の入国要件によってはそれよりも厳しくなる可能性もあるため、必ず事前に確認を。

プリンセスクルーズでは、「プリンセス・クルーズではクルーズ終了時にパスポートの残存有効期間が6か月以上必要」とされています。

必須の持ち物は?持っていくと便利なものは?

クルーズによって異なりますが、海外クルーズ(外国船籍での日本発着クルーズ含む)で必須なのは、パスポート、クルーズの予約確認書(またはEチケット)、クレジットカードです。
他には、現金、寄港地で着る服、洗面用具、常備薬、モバイルバッテリーなどもお忘れなく。

歯ブラシや髭剃りはアメニティに含まれないことが多いので持参を推奨します。
なおフォーマルウェア、日焼け止め、サングラス、帽子などは必要に応じて持っていきます。

クルーズの持ち物については、次の記事で詳しく解説しているので参考にしてくださいね。

海外旅行保険には入るべき?

はい、加入することをお勧めします。

船内の医務室での治療は高額になることが多いのですが、日本の健康保険は適用されません。
また、寄港地での万が一の事故や、手荷物の紛失・盗難などに備えるためにも保険は必須です。

クレジットカード付帯の保険を利用する場合は、補償内容を事前にしっかり確認しておきましょう。

クルーズの保険については、次の記事で詳しく解説しているので参考にしてくださいね。

予約は旅行代理店と公式サイト、どっちがお得?

一概には言えませんが、日本船(飛鳥Ⅱ、にっぽん丸、三井オーシャンフジなど)の場合は、旅行代理店経由での予約が主流です
代理店では、乗船手続きやオプショナルツアーの案内、各種サポートが受けられ、初心者にも安心です。
公式サイトから直接予約できる場合もありますが、航空券や前後の宿泊手配は原則として自分で行う必要がある場合が多く、また独自キャンペーンや最安値が出るケースは海外クルーズほど多くありません。

外国船の場合は、公式サイトやオンライン専門予約サイトで独自のキャンペーンや割引が実施されることもあり、慣れている方はお得に予約できる場合もあります。
どちらの場合も、サポート内容や特典、条件を比較して自分に合った方法を選ぶのが賢明です。

初心者でも安心なクルーズ会社や船の選び方は?

まずは「日本発着クルーズ」から検討するのがおすすめです。
日本語対応のサービスや、日本人向けの食事・案内が用意されていることが多く、初めてでも参加しやすいでしょう。
ただし、日本発着でも外国船籍の船では、クルーの多くが外国人で、船内の公用語が英語という場合があります。日本語での対応状況は船によって異なるため、英語に不安のある方は、日本語対応サービスが充実した船や、日本船籍のクルーズを選ぶと安心です。

なお、船の規模は、アクティビティが豊富な大型船か、落ち着いた雰囲気の中小型船か、自身の好みで選びましょう。

私たちのクルーズデビューはバンクーバー発着のアラスカクルーズでした。いきなり海外クルーズ、船内では日本語は通じずという状況でした・・・。ちょっとハードルが高過ぎたかな。

外国船での日本発着クルーズの体験記をご覧になりたい方は次の記事をどうぞ。

一人でも参加できる?寂しくない?

はい、一人参加(ソロクルーズ)も人気があります。

「一人参加向けの交流会」や「シングル専用キャビン」「追加料金不要のプラン」が設定されているクルーズ船もあります。

一人でのんびり過ごすもよし、船内のイベントに参加して新しい出会いを見つけるもよし、自由な時間を満喫できます。

乗船手続き(チェックイン)の流れは?

以前は「空港のチェックインと似た流れ」で、
「ターミナル到着→荷物預け→チェックインカウンターでパスポート・乗船券・健康質問票提出→顔写真撮影→クルーズカード受取→出国審査→乗船」というのが一般的でした。

しかし、コロナ禍以降は多くのクルーズ会社でオンラインチェックインが主流となり、手続き方法が大きく変わっています。
出発の数日前までに、専用アプリやウェブサイトでパスポート情報や健康申告、顔写真、クレジットカード登録などを済ませておくことで、当日の手続きがよりスムーズになります。

ターミナルでは荷物を預けた後、本人確認や最終チェックを行い、「クルーズカード(乗船証)」を受け取ります。オンラインチェックイン済みの場合、混雑状況にもよりますが、30分未満で手続きが完了することもあります。

手続きの詳細や最新の乗船方法は、必ずクルーズ会社の公式サイトで確認してくださいね。

セレブリティミレニアムでの日本発着クルーズでは、乗船日当日の朝にオンライン(スマホ)で健康チェックと事前チェックイン。
またターミナルではチェックインカウンターには出向かず、待合室で椅子で待っているところにスタッフがやってきて、事前チェックインした時のバーコードとパスポートをチェック。
クルーズカードは客室に届けられるので、チェックイン時の受け渡しはありませんでした。
その時の乗船記はこちら

クルーズ旅行をキャンセルする場合、どんな手続きが必要?またキャンセル料は発生しますか?

クルーズ旅行のキャンセル手続きは、申し込んだ旅行代理店やクルーズ会社を通じて行います。

キャンセル料は出発日までの日数によって段階的に設定されており、出発直前になるほど高額になります。
ただし、クルーズ会社、航行期間、客室カテゴリー、予約条件によって大きく異なるため、一律の基準はありません。

一般的な傾向として

  • 無料キャンセル期間:出発の75日~120日前まで(会社により異なる)
  • 段階的な料金増加:出発日に近づくにつれて段階的に増加(例:25%→50%→75%→100%)
  • 全額負担:多くの場合、出発30日前以降は旅行代金の100%

またキャンセル料に影響する要因として以下のような点があげられます。

  • 航行期間:長期クルーズほど早い段階からキャンセル料が発生
  • 客室カテゴリー:スイートルームは一般客室より厳しい条件
  • 予約条件:割引料金や特別プロモーションは通常より厳格
  • 時期:繁忙期や特別な航路では異なる条件が適用される場合

重要なポイント

  • 早期の判断:キャンセルを検討している場合は、できるだけ早めに決断することで費用を抑えられます
  • クルーズ保険の検討:病気や急用でのキャンセルに備えたキャンセル保険があります
  • 約款の確認:予約時に必ずキャンセル条件を確認し、理解しておくことが重要

申込時の約款やクルーズ会社の公式キャンセルポリシーを確認することが大切です。

我が家も諸般の事情でクルーズをキャンセルしたことがありますが、早めにキャンセル手続きを行なったことで、キャンセル料がかかりませんでした。

【クルーズ旅行Q&A ②】船内生活・服装編:船の中での過ごし方

ダイヤモンドプリンセスのメインダイニング

クルーズ旅行のメインである船内での過ごし方や、気になる服装のマナーについて解説します。

ドレスコードって厳しい?どんな服を用意すればいい?

それほど堅苦しく考える必要はありません。

ドレスコードは夕方以降(夕食時間帯)に適用され、「カジュアル」「スマートカジュアル」「フォーマルやイブニング・シック、ガラ・イブニングなど」の3段階が一般的です。

最近では多くのクルーズ会社でフォーマルナイトを廃止または緩和する傾向にあり、セレブリティ・クルーズのように「フォーマル」ではなく「イブニング・シック」などの柔らかい表現で案内するケースも増えています。

ただ一部のクルーズ船では現在もドレスコードが厳格に適用されている例もあります。
キュナード・ラインでは「ガラ・イブニング」と呼ばれるフォーマルナイトが設定され、男性はタキシードまたはダークスーツ、女性はロングドレスなどが推奨されます。

カジュアル船ではジーンズやTシャツで過ごせる日も多く、スマートカジュアルなら男性は襟付きシャツとスラックス、女性はワンピースやブラウス+スカートなどがおすすめ。

高級船でも昔ほど厳格ではないとはいえ、少しおしゃれな服を用意しておくと安心して楽しめます。

セレブリティミレニアムの「イブニング・シック」は「フォーマルほどドレスアップする必要はないけど、スマートカジュアルよりはおしゃれしましょう」という感じ。
私はワンピースにちょっと豪華なアクセサリーの組み合わせにしました。

「フォーマルナイト」って何?参加は必須?

船長主催のパーティーなどが開かれる、最も華やかな夜のことです。
ただし、「フォーマルナイト」という呼称を公式に使わず、「ガラナイト」「キャプテンズナイト」「イブニングシック」など、クルーズ会社によって名称や雰囲気が異なります。
多くのクルーズ会社では、航海スケジュールに応じて1〜数回設定され、スーツ/タキシードやイブニングドレスなどフォーマルな装いが推奨されます。

参加は任意で、ドレスコードが合わない場合はビュッフェやカジュアルレストランを利用する選択肢も一般的です。

なお、ノルウェージャンクルーズやヴァージン・ヴォヤージュ、バイキングクルーズなどではフォーマルナイト自体を廃止し、全体的にカジュアルな服装で過ごせるスタイルを採用しています。

クルーズ会社ごとのドレスコード方針を事前に確認し、自分に合った旅のスタイルを選びましょう。

昼間や寄港地観光での服装は?

普段の旅行と同じ、動きやすいカジュアルな服装でOKです。

Tシャツ、ショートパンツ、スニーカーなどで問題ありません。
ただし、寄港地で教会など宗教施設を訪れる際は、肌の露出を控えた服装(羽織るものなど)が必要になる場合があります。

船内で洗濯はできる?ランドリーサービスの料金は?

はい、船内で洗濯可能です。
多くの船には、有料のランドリーサービス(クリーニング)や、セルフサービスのコインランドリーが設置されています。料金は船会社によって異なります。

下着や靴下など、簡単なものは客室で手洗いして干している方も多いです。

我が家も客室の洗面台で手洗いしています。
そのため洗剤や洗濯用ロープ、洗濯バサミを持参しています。

船のWi-Fiは使える?速度や料金は?

有料で利用可能ですが、陸上より高額で速度も劣るのが一般的です。

ただし、最近では「Starlink」などの高速衛星通信を導入する船も増えており、動画視聴も可能な場合があります。SNSの利用やメール・チャット程度であれば、多くのプランで対応可能です。

近年では、プリンセスクルーズやセレブリティクルーズのようなお得なWi-Fiパッケージ付きプランも登場しています。

せっかくなので「デジタルデトックス」と割り切ってしまうのもアリですよ!

船内で家族や友人と連絡を取り合う方法は?

船会社専用のアプリや、客室の電話が利用できます。

最近では、専用アプリ内のチャット機能で無料で連絡が取れる船が増えています。
また、昔ながらに「〇時に〇〇で」と待ち合わせをするのもクルーズならではの楽しみ方です。

プリンセスクルーズのメダリオン(メダル型端末)と専用アプリを使えば家族や友人の居場所を確認することもできます。
なので悪いことはできませんよ!!笑

客室(キャビン)のコンセントの形状は?変圧器は必要?

船や船会社によって異なります。

飛鳥Ⅱなど日本船の船内のコンセントは100V/60Hzです。国内で使用できる電気製品はそのまま利用することが可能です。

外国船の場合は、

  • ほとんどの外国船の船内電圧は、110V/220Vです。
  • 多くの外国船では日本式のプラグ(タイプA・北米タイプ)も使用できますが、船籍や運航地域によってはヨーロッパ型(C/F/G型)のみの船もあります。
  • すべての船でAタイプが使えるわけではないため、マルチプラグの持参をおすすめします。

推奨事項:

  • 乗船前に必ず船会社に電圧とプラグ形状を確認しましょう。
  • 万能変換プラグ(マルチプラグ)を持参すると安心です。
  • 使用前に必ず機器の対応電圧を確認してください(ACアダプターや製品ラベルに「100-240V」などと記載)。
  • 多くの現代の電化製品(スマートフォン、カメラの充電器など)は100-240V対応のため変圧器不要ですが、ノートPCやドライヤーなど消費電力の大きい機器は高電圧対応を必ず再確認してください。
  • 100V専用の機器を使用する場合のみ変圧器が必要です。
  • 最近のスマートフォンやカメラの充電器は100-240V対応が多いため、プラグ形状さえ合えば変圧器は不要な場合が多いです。

火災などのリスクがあるため、事前に船会社に確認することが大切!

ドライヤーやシャンプーなどのアメニティは揃っている?

はい、ホテル同様に揃っています。

ドライヤー、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、石鹸は基本的に備え付けられています。ただし、多くの外国船では歯ブラシや歯磨き粉、髭剃りはない場合が多いので持参しましょう。

シャンプーやコンディショナーは自分の髪質に合わないこともあるので、毎回持参しています。

船内は禁煙?喫煙できる場所はある?

客室バルコニーを含め、船内は基本的に禁煙です。
ただし、船内の数か所に喫煙エリア(シガーバーや、デッキの一部など)が設けられています。灰皿のある場所でのみ喫煙が可能です。

なお喫煙ルール違反には厳しい罰則があります。

  • 罰金(数百ドル)や退船命令が科されることがあります。
  • 特にバルコニーでの喫煙は火災リスクが高いため、最も厳しく取り締まられている違反行為のひとつです。
  • ルールを守らない場合は、船会社の判断で以後の乗船禁止などのペナルティが課される場合もあります。

喫煙される方は、必ず船内の喫煙ポリシーを事前に確認し、指定の場所でのみ喫煙しましょう。

営業中のカジノでプレイヤーは喫煙できる船もあります。
また喫煙可能な場所でも燃料補給中は喫煙が禁止されていることもありました。

毎日配られる「船内新聞」って何が書いてあるの?

その日のスケジュールやイベント、営業時間、ドレスコードなどが記載されています。

クルーズライフには欠かせないアイテムで、一般的には前日の夜に客室に配布されます。

最近では紙の配布と船内アプリでの表示の両方が併用されることも多くなってきました。

なお日本発着クルーズを行う外国船では日本語版が用意されていることもあります。

何語かわからない言語の船内新聞が客室に置かれていたこともありました。笑

【クルーズ旅行Q&A ③】食事・ドリンク編:クルーズの醍醐味を味わう

セレブリティミレニアムのビュッフェレストラン

「クルーズの楽しみは食事!」とよく言われますが、その実態はどうなのでしょうか?
クルーズの大きな魅力である「食」に関する疑問を解消していきます。

食事は本当に全部無料?有料レストランとの違いは?

はい、ほとんどの食事はクルーズ代金に含まれており、追加料金なしで楽しめます。
無料だからといって質が低いなんてことはありません!

無料で利用できるのは主に以下のレストランです。

  • メインダイニング: 毎晩、前菜からデザートまでフルコースディナーを味わえます。日替わりメニューなので連日利用しても飽きることがありません。
  • ビュッフェレストラン: 朝から夜まで営業しており、世界各国の料理やサラダ、フルーツ、デザートなどが食べ放題。好きなものを好きなだけ選べる気軽さが魅力です。
  • その他: ピッツェリア、ハンバーガーショップ、24時間営業のカフェなど、船によってはさまざまな軽食レストランも無料で利用できます。

一方、有料レストラン(スペシャリティ・レストラン)は、「特別な夜を演出したい」「特定の料理を専門店のクオリティで味わいたい」という時に利用します。
寿司の名店、本格的なステーキハウス、有名シェフ監修のフレンチなど、船の個性が光るレストランが揃っています。

料金は、定額(1人$30~$50程度:船会社や料理により変動)でコースを楽しめる「カバーチャージ制」が一般的です。

基本は無料の食事で十分すぎるほど満足できますので、記念日などに利用を検討するのがおすすめです。

我が家のお気に入りビュッフェレストランはセレブリティミレニアム。種類も豊富でどの料理も美味しかったです!
セレブリティミレニアムの食事については次の記事で詳しく紹介しています。
セレブリティミレニアムの食事を徹底解説!おすすめメニューからレストラン情報まで

メインダイニングの時間は決まっている?席は自由?

「時間・席が固定の伝統的なスタイル」と「好きな時間に行ける自由なスタイル」があり、予約時に選べる場合が多いです。

  • 伝統的なスタイル(トラディショナル・ダイニング)は、夕食の時間があらかじめ決められており、通常は「早い時間帯」と「遅い時間帯」の2部制です。座席も毎晩同じで、担当のウェイターも変わりません。
    そのため、乗客の好みやアレルギーなどをウェイターが把握してくれたり、会話を楽しめる関係が築けるというメリットがあります。
  • フレキシブルスタイル(My Time Dining、Anytime Diningなど)では、夕食の時間を毎晩自由に選べます。
    混雑時は待つこともありますが、その日のスケジュールに合わせて食事時間を調整できるため、寄港地観光やショーとの兼ね合いがしやすいのが利点です。

なお、朝食や昼食は自由席・自由時間制が一般的で、夕食のみ上記2つのスタイルから選択となる場合が多いです。

また船によってはどちらか一方しか選べない場合や、希望のスタイルが満席で選択できないこともあるため、予約時に確認しておくと安心です。

出航一年前に予約したのに希望の2部制の「遅い時間帯」がすでに満席だったこともありました。涙
この時は年末年始クルーズで、団体が乗船していたことが原因だったようです。

食物アレルギー対応はしてもらえる?

はい、ほとんどのクルーズ会社で対応が可能です。

最も重要なのは、予約時にアレルギー情報を正確に伝えること。
乗船後には、レストランの責任者と直接打ち合わせをする機会が設けられることもあります。

また毎晩、翌日のディナーメニューを事前に確認し、アレルゲンを除去した特別メニューを用意してくれるなどきめ細かく対応してくれますので、安心して相談してください。

ただし、ビュッフェでは意図しないアレルゲンの混入(コンタミネーション)の可能性もゼロではないため、心配な方はメインダイニングを中心に食事を組み立てるとより安心です。

ほとんどの船で事前申告すればアレルギー対応が可能ですが、完全除去は保証できないこと、ビュッフェはコンタミネーション(混入)のリスクがあることを覚えておきましょう。

船によっては「特別メニューは夕食のみ」や「できる範囲で対応」といった制約もあるので必ず事前に確認を。

プリンセスクルーズでは、事前にアプリを通じてアレルギーやベジタリアン、グルテンフリーなどを知らせることができました。

アルコールも無料?「ドリンクパッケージ」は申し込むべき?

クルーズのグレードによって異なります。

プレミアムクラスやカジュアルクラスのクルーズ船では、アルコール飲料は基本的に有料です。そのため、お酒をよく飲む方向けに「ドリンクパッケージ」と呼ばれるプランが用意されています。

これは、一定額を支払うことで、クルーズ中に対象のビール、ワイン、カクテル、炭酸飲料、有料のコーヒーなどを原則として制限なく楽しめるプランです。
ただし、船会社によっては「1日15杯まで」などの杯数制限が設けられている場合もあるため、実際の利用条件は事前に確認しておきましょう。

また、同室者(または同一予約グループ)全員が同じパッケージを申し込む必要があるというルールを採用しているクルーズ会社も多くあります。

一方で、ラグジュアリークラスのクルーズ船(例:シーボーン、シルバーシー、リージェント・セブン・シーズなど)では、アルコール類を含む飲み物がクルーズ料金に含まれているオールインクルーシブ形式が一般的です。この場合、特別なドリンクパッケージを申し込む必要はありません。

我が家では損益分岐点を超えられそうにないので、ドリンクパッケージを付けることはありません。

飲み物や食べ物の船内への持ち込みはできる?

制限付きで可能ですが、特にアルコール類のルールは厳しいです。

多くの船会社では、乗船時に1人1本まで、ワインやシャンパンに限り持ち込みを許可しています。
ただし、レストランで飲む場合は抜栓料(コルケージ)がかかります。
またビールやウイスキーなどの持ち込みは禁止されていることが多いです。

寄港地で購入したアルコールは、下船まで船側で預かられ、客室には持ち込めません。

ソフトドリンクについては、未開封の缶やペットボトルであれば少量(例:12本まで)OKな場合が多いです。
食べ物は衛生上の理由から基本的に推奨されませんが、個別包装されたお菓子などは問題ないようです。

なおルールは船会社によって大きく異なるため、乗船前に必ず公式サイトで確認しましょう。

ルームサービスは24時間頼める?料金は?

多くの外国船ではルームサービスが24時間利用可能ですが、船によっては提供時間が限定されている場合もあります。

食事代は無料のことが多いものの、近年は1回あたり$4~$10程度の配達料(デリバリーチャージ)がかかる船も増えています。また、特別メニューやアルコール類は有料です。

メニューはコンチネンタルブレックファスト、サンドイッチ、サラダ、ピザなどが定番です。
深夜(例:23時~翌5時)の利用には追加手数料がかかることや、注文できるメニューが限定される場合もあります。

任意ですが、アメリカ系クルーズでは運んできてくれたクルーに$1~$2程度のチップを渡すのが一般的です(日本船では不要な場合もあります)。
詳細は利用するクルーズ会社の案内を確認してください。

軽食や夜食を楽しめる場所はある?

はい、多くの船で24時間何かしらの軽食が楽しめます!

メインの食事以外にも、一日中どこかで何かを食べることができます。
プールサイドのグリルではハンバーガーやホットドッグ、カフェでは焼きたてのペストリー、24時間営業のピッツェリアなど!

ディナー後、小腹が空いたらビュッフェレストランの夜食コーナーを覗いてみるのも楽しいですよ。「クルーズに行くと必ず太る!」と言われるのも納得できるはず(笑)。

「一日3食」と言いますが、クルーズは「一日無限食」です!

レストランごとに服装の決まりはある?

はい、特にディナータイムにはドレスコードが設定されています。

昼間はTシャツや短パンなどカジュアルな服装で問題ありませんが、これは主に日中のパブリックスペースやビュッフェレストランなどに限られます。

夜のメインダイニングや有料レストランでは、ドレスコード(カジュアル、スマートカジュアル、フォーマルなど)に沿った服装が求められます。
例えば、男性は襟付きシャツやジャケット、女性はワンピースやブラウスなどが一般的です。
水着やタンクトップ、ビーチサンダルなどでの入店は断られる場合が多く、「プールで遊んだ後、そのままレストランへ」はNGです。

ビュッフェレストランは夜でも比較的カジュアルな服装で利用できますが、メインダイニングや有料レストランでは、その日のドレスコードに従う必要があるわけです。
ドレスコードは「船内新聞」や案内で毎日告知されますので、必ず確認しましょう。

なお、ドレスコードの内容や厳格さは船会社やレストランによって異なります。
ドレスコードは「推奨」とされる場合もありますが、一部のレストランでは規定に合わない服装の場合、入場を断られることもあるため、できるだけ規定に沿った服装を心がけるのがおすすめです

以前ディズニークルーズの有料レストランを利用した時に、スポーツシューズで行ったら入店を断られました。慌てて客室に戻り、靴を取り替えたことがあります。

【クルーズ旅行Q&A ④】費用・お金編:知らないと損するかも?

セレブリティミレニアムのカジノ

クルーズ代金はオールインクルーシブと言われますが、実際には追加でかかる費用もあります。
お金の仕組みを理解して、スマートにクルーズを楽しみましょう。

チップはいつ、いくら、どうやって支払うの?

最近のクルーズでは、チップ(サービス料)は自動的に船内会計に加算される方式が主流です
封筒に現金を入れて手渡しする必要は、ほとんどありません。

「船内チップ」または「サービス料」として、1人1泊あたり$16~$27程度が船内会計に自動で加算されていきます。
これは客室係やレストランのウェイターなど、サービスを支える多くのクルーに公平に分配されるものです。
下船時に、他の利用料金とまとめてクレジットカードで支払う仕組みなので、手間なく非常にスマートです。

なおチップの料金は船や客室グレードで金額は異なります。
またラグジュアリー船や一部の上級クルーズプランでは、チップが最初からクルーズ料金に含まれていることもあります。
この場合、追加の支払いは不要ですが、サービスに感謝の気持ちを込めて個別にチップを渡すゲストもいます。

チップ制度はクルーズ会社によって異なるため、予約時に確認しておくのが安心です。

クルーズ代金の他にどんな費用がかかる?

「必ずかかる費用」と「利用するサービスによって追加でかかる費用」があります。
そのため予算は少し余裕を見ておきましょう。

  • 必ずかかる費用: 船内チップ(一部船会社では含まれる場合もあり)、港湾税・政府関連諸税(これらは予約時に旅行代金に含まれていたり、別途請求される場合もあります)
  • 利用するサービスによって追加でかかる費用: アルコール等の有料ドリンク代、有料レストラン代、Wi-Fi利用料、寄港地でのオプショナルツアー代、カジノやスパの利用料、お土産代、ランドリーサービス代など。

    最近では 「オールインクルーシブ」のクルーズ船が増えています。またクルーズプランによってはドリンクやWi-Fi利用料金が含まれているものあります。

「オールインクルーシブ」と謳っててもアルコールは別途請求されたりすることもあります。
「オールインクルーシブ」という言葉に安心せず、何が含まれていて何が含まれていないのか、予約時にしっかり確認することが大切です。

船内での支払いはどうするの?現金は使える?

船内は基本的に完全なキャッシュレスです。

すべての支払いは、乗船時に受け取る「クルーズカード」1枚で完結します。
このカードは、①客室の鍵、②身分証明書、③クレジットカードの3つの役割を果たします。
乗船手続きの際にクレジットカード情報を登録することで、船内でのすべての利用がこのカードに記録され、下船時に一括で精算されます。

船内で現金が必要な場面は、カジノで遊びたい時や、クルーに直接特別なチップを渡したい時くらいです。

プリンセスクルーズでは携帯型端末「メダリオン」がクルーズカードの役割を果たしています。

船内のカジノで使える通貨は?

ほとんどの国際的なクルーズ船では、米ドル(USD)が使われます。

スロットマシンは現金またはクルーズカードを直接挿入し、ルーレットやブラックジャックなどのテーブルゲームでは、ディーラーに現金を渡してゲーム用のチップに交換してもらうか、クルーズカードから直接チャージして遊ぶことも可能です。

いずれにしてもついつい夢中になって使いすぎてしまわないよう、予算を決めて賢く楽しみましょう!

船内で日本円からドルへの両替はできる?

はい、一部のクルーズ船ではゲストサービスなどで可能です。

ただしサービス時間や交換できる通貨が限定されており、また両替レートも良くありません。

船内での支払いは多くの場合クルーズカードによるクレジット決済が主流のため、緊急時以外は利用を避け、日本出発前に両替を済ませておくのが賢明です。

寄港地で使う現地通貨はどうすればいい?

「クレジットカード」と「少額の現地通貨」の組み合わせが最も実用的です。

レストランや大きなお店ではクレジットカードが使えることが多いですが、ローカルな市場での買い物や屋台での食べ歩き、公共トイレの使用料、小さなお土産店などでは現金が必要です。

事前に日本で少額を両替しておくか、現地のATMでクレジットカードのキャッシング機能を使って必要分だけ引き出すのがレート面でも有利になることが多いようです。

アルーバやキュラソー、コスタリカ、コロンビアなどカリブの国々ではアメリカドルが使えました。
また台湾では日本円も使えましたが、実勢レートと比較して判断する方が良いです。

クルーズ代金って何が含まれているの?(再確認)

クルーズの基本となる「移動・宿泊・食事・娯楽」がすべてセットになっています。

  • 移動費:次の港から次の港へと運んでくれる交通費
  • 宿泊費:快適な客室での滞在費
  • 食事代:メインダイニングやビュッフェでの一日三食+軽食・夜食(ただし、有料レストランは含まず)
  • エンターテイメント費:毎晩繰り広げられる本格的なショーや音楽ライブ、映画鑑賞、プールやジムなどの無料施設利用料

ただしアルコール類(ラグジュアリー船では無料の場合もあり)や、スパサービス、有料レストランでの食事などは追加料金が発生します。

これだけのものが含まれているクルーズ旅行は、実は非常にコストパフォーマンスが高い旅行スタイルなのです!

【クルーズ旅行Q&A ⑤】健康・安全編:安心して楽しむために

荒れた海

初めてのクルーズ旅行、楽しみな反面、健康や安全のことも気になりますよね。
安心して旅立つために、ここで不安を解消しておきましょう。

船酔いが心配…対策はある?

最新の大型客船は「フィンスタビライザー」という横揺れ防止装置のおかげで、従来の船に比べて大幅に揺れが軽減されています。

でもどんなに巨大な船でも水面に浮かんでいる以上間違いなく揺れます。
心配な方は、万全の対策をしておけば安心です。

  • 客室選び:揺れにくいと言われる「船の中心部・低い階層」の客室を選びましょう。
  • 酔い止め薬:日本の市販薬は非常によく効くと評判です。乗船30分前に服用することで安定した効きめを発揮するため、乗船30分前の服用がおすすめです。
  • 船上での過ごし方:気分が悪くなったら、遠くの水平線を眺めたり、デッキで新鮮な空気に当たったりすると楽になります。満腹や空腹も避けましょう。

船内の医務室やゲストサービスで酔い止め薬を処方してもらえることもありますが、船医による診察が必要になります。有料なので、事前に準備しておくのが安心です。

最近はほぼ毎回船酔いに悩まされている私。
高層階よりは低い階層の方が揺れを感じないことは実感しています。
そして船酔いになりそうになったら薬を飲んで寝てしまえば、起きた時にはスッキリ。

船酔いに関しては次の記事をご覧ください。

船内にクリニックはある?保険は適用される?

はい、船内には医務室(メディカルセンター)があり、医師と看護師が常駐しています。

ただし、治療費は非常に高額になるケースが多く、また日本の健康保険は適用されません。

船内の医務室では一時立て替え払い、帰国後に保険請求となるため、海外旅行保険への加入をおすすめします。
またクレジットカード付帯の保険を利用する場合も、病気や怪我の治療費(疾病・傷害治療費用)の補償額が十分か、必ず事前に確認しておきましょう。

クルーズの保険については、次の記事で詳しく解説しているので参考にしてくださいね。

持病があるけど乗船できる?薬は持っていける?

持病がある方は、予約時にクルーズ会社や旅行代理店に相談しましょう。

クルーズ会社は、それぞれの事例を慎重に判断し、持病のある乗客のスクリーニングを行いますので、事前の申告が重要です。
症状や持ち込む医療機器によっては、英文の診断書や主治医の許可証が必要になる場合があります。また、クルーズ会社によっては健康状態の事前申告(メディカルフォーム提出)が義務付けられている場合もあります。

薬の持ち込みは基本的に可能です。
必ず「旅行日数分+数日分の予備」を、スーツケースではなく手荷物として船内に持ち込みましょう(ロストバゲージ対策)。
万が一のために、主治医からの英語の処方箋を持参したり、病状や常服薬を英語で説明出来るメモがあると役立つため、かかりつけ医に薬の名前や成分を英語で記載した「薬剤証明書」を用意してもらうと、さらに安心です。

ただし、向精神薬や麻薬指定薬など一部の薬は国や寄港地によって持ち込み制限があるため、事前に各国大使館やクルーズ会社に確認してください。

新型コロナウイルスなどの感染症対策はどうなっている?

コロナ禍を経て、クルーズ業界全体の衛生基準は大幅に向上し、厳格な感染症対策が実施されています。
日本のクルーズ会社では、国土交通省が監修し、日本外航客船協会が策定した「外航クルーズ船事業者の新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」に基づき、感染症対策を実施しています。

船内各所には手指の消毒液が設置され、高性能な換気システムが常に船内の空気をクリーンに保っています。また、手すりやドアノブなど人がよく触れる場所はクルーが頻繁に消毒・清掃を行い、衛生管理が徹底されています。

ただし2025年現在も新型コロナウイルスの流行は完全には終息していません。
有症者が発生した場合は検査を実施し、陽性者や濃厚接触者は自室待機となります。状況によっては船内イベントや施設の利用を中止し、自室待機となる場合もあります。

十分な対策が取られていますが、感染リスクがゼロではないことを理解した上でクルーズを楽しみましょう。

海賊に襲われる心配はない?安全性は大丈夫?

基本的に心配はありません。

ニュースで話題になるような海賊の危険がある海域(ソマリア沖など)は、観光用のクルーズ船が通常航行することはありません。

クルーズ会社は国際的な安全基準に従い、安全な航路のみを運航し、厳重な保安体制を敷いています。また、万が一リスクのある海域を通過する場合でも、警備艇の護衛や進路変更、夜間航行など多重の安全対策が講じられます。

むしろ、クルーズ旅行中に注意すべき現実的なリスクは、寄港地でのスリや置き引きなどの軽犯罪です。寄港地観光の際は、貴重品の管理など一般的な防犯対策を心がけてください。

避難訓練は必ず参加?

はい、避難訓練は国際的な法的義務として定められています

避難訓練(マスタードリル)は出港前または乗船後すぐに実施されるのが一般的です。
指定の集合場所(マスターステーション)に集まり、安全に関する説明を受けるのが一般的でしたが、現在では客室TVやスマホアプリで安全ビデオを視聴し、避難場所を確認する方法を採用しているクルーズ船が多いです。

訓練方法は船によって異なるため、乗船後に確認してください。
万が一の時に自分と大切な人の命を守るための、非常に重要な訓練です。

訓練に参加しない人は船内放送で何度も呼び出されていましたよ。

貴重品の管理方法は?

クルーズ船の客室には通常、セーフティボックス(金庫)が備え付けられています。

パスポートや現金、予備のクレジットカード、高価な宝飾品などの貴重品はセーフティボックスに保管します。
ただしセーフティボックスのサイズには限りがあるため、ノートパソコンや大型カメラなどが入らない場合もあります。高額な貴重品や多額の現金は、できるだけ持参しないことをおすすめします。

船内ではクルーズカード1枚で客室の鍵や決済、身分証明ができるため、貴重品を持ち歩く必要はほとんどありません。

なお、セーフティボックス利用中の盗難や紛失に対しては、船会社が責任を負わない場合が多いため、貴重品の管理はご自身の責任で行ってください。

船内ではクルーズカードとスマホがあればOK!

セーフティボックスのデジタル表示が消えていて、暗証番号が確認できずに慌てたことがありました!
クルーに連絡したところ、電池切れだったようです。

船から落ちたりしない?手すりの高さは?

普通に過ごしていれば、クルーズ船からの転落事故は極めて稀です。

デッキの手すりは、国際的な安全基準に基づき、子どもが簡単によじ登れない十分な高さ(通常1.1~1.2m以上)に設計されています。

過去の事故例の多くは、お酒に酔って手すりに登ったり、過度に身を乗り出したりといった、極めて危険な行為が原因です。

ただし、まれに事故が発生することもあるため、常識的な行動を心がけて安全に過ごすことが大切です。特に小さな子供連れの場合は、手すりに近づきすぎないよう注意する必要があります。

【クルーズ旅行Q&A ⑥】その他の知っておくと得する豆知識

韓国・釜山のクルーズターミナル

寄港地での過ごし方や、さらにクルーズを楽しむためのヒントをご紹介します。
知っていると、旅の楽しさや満足度がグッと上がりますよ!

寄港地ではどう過ごすのがおすすめ?

ここでは3つの寄港地での過ごし方を紹介します。
それぞれの長所・短所を理解して、自分に合ったものを選んでください。

1. 船会社主催の「オプショナルツアー」に参加する
長所:個人では行きにくい観光名所へ効率よくバスで連れて行ってくれ、一般的に船への乗り遅れリスクが低いという安心感があります。
初心者の方や、語学に不安がある方には最適な選択肢です。万が一ツアーが遅れた場合でも、船が待ってくれるか、船会社が次の寄港地までの移動を手配してくれることが多いです。

短所:料金が割高で、団体行動のため自由度が低いのが難点。興味のないお土産物屋に立ち寄る時間が含まれていることも。また、稀に船会社主催ツアーでも乗り遅れが発生する場合があります。

2. タクシーや公共交通機関で「自由観光」する
長所:自分のペースで好きな場所を巡ることができ、費用を抑えられる可能性があります。
ガイドブックに載っていないローカルな雰囲気を味わえるのも、自由観光ならではの醍醐味です。

短所:すべて自己責任。言葉の壁や交通トラブル、そして最大のリスクは「船への乗り遅れ」です。
船は定刻で出港し、遅れた場合は自力で次の寄港地まで移動する必要があり、費用も自己負担となります。綿密な下調べが欠かせません。

3. 港の周りを「のんびり散策」する
長所:最も手軽で、お金もかかりません。港町の雰囲気を味わいながらカフェで一息ついたり、近くのマーケットを冷やかしたり。
早めに船に戻り、ガラガラのプールやジャグジーを独り占めする、という贅沢な過ごし方もできます。

短所:その土地のハイライトとなる観光地は見逃してしまうかもしれません。

初めて訪れる寄港地なら、まずはオプショナルツアーで全体像を掴むのが安心。
慣れてきたら午前中はツアーに参加し、午後は港の近くを自由に散策する、といった組み合わせも賢い楽しみ方です。

寄港地によっては治安や交通事情、ビザ要件、パスポートの携帯義務など注意点が異なりますので、事前に最新情報を確認しましょう。

万が一、寄港地で船の出港時間に乗り遅れたらどうなる?

考えたくない事態ですが、答えは非常にシビアです。基本的に船は定刻で出港し、乗り遅れた乗客を待つことはありません
これは港の利用時間や次の港までの航行スケジュールが厳密に決まっているためです。ただし、船長や港の判断でごく短時間だけ待つことが稀にあります。

もし乗り遅れてしまったら、以下の手順で「自力で」船を追いかけることになります。

  • 冷静になる:まずはパニックにならないこと。
  • 緊急連絡先に電話:乗船時に渡される「船会社の現地代理店(ポートエージェント)」の連絡先に電話し、状況を伝えます。
  • 次の寄港地へ移動:飛行機や列車、バスなどをすべて自費で手配し、次の港で船に合流します。移動費用や宿泊費は全額自己負担となり、乗り遅れた区間のクルーズ料金も返金されません。


こうした事態に備え、パスポート、クレジットカード、現金、そして船の緊急連絡先リストは必ず身につけて下船するようにしましょう。
また、船会社主催のオプショナルツアーに参加していても、まれに乗り遅れが発生する可能性はありますが、その場合は船が待つか、船会社が次の寄港地までの移動を手配することが多いようです。

いずれにしても時間管理は大切!
時間厳守で行動しましょう。

台風や悪天候で、航路が変更になったり抜港になったりすることはある?

はい、あります。乗客の安全を守ることが絶対最優先だからです。
天候や海上の状況を判断し、航路を変更する権限は船長にあります。

変更には、以下のようなパターンがあります。

  • 航路変更:台風などを避けるため、全く違うルートを通ることがあります。
  • 寄港地の順序入替:天候の良い港から先に訪れるなど、スケジュールを入れ替える場合があります。
  • 抜港(ばっこう):波が高くて接岸できない、安全な上陸が困難などの理由で、寄港そのものをキャンセルすることがあります。

抜港になった場合、その日は予定していた寄港地に立ち寄らず、次の寄港地に向けて航海を続けます。多くの場合は「終日航海日」となりますが、次の港に早く到着して滞在時間が延びる場合もあります。実際の対応は航路や寄港地の受け入れ態勢によって異なるため、船内アナウンスやデイリープログラムで最新情報が案内されます。

なお、こうした日程変更や抜港による旅行代金の返金は、原則としてありませんが、支払い済みのオプショナルツアー代金は全額返金されることが多いです。
詳細は各クルーズ会社の約款や契約条件を確認ください。

私たちも強風のために抜港を経験したことがあります。そのため次の寄港地には予定日の前夜に到着したため、夜の街を経験することができました。
その時は抜港した港の港湾税が返金になりました。

船長やオフィサー(上級船員)と話す機会はある?

はい、意外とたくさん機会があります!

船長(キャプテン)は船の最高責任者、オフィサーは航海士や機関士、ホテル部門の責任者など、船を動かす幹部たちです。彼らの制服の肩章にある線の数で階級がわかるので、注目してみるのも面白いですよ。

彼らに会える主なチャンスは以下の通りです。

  • 船長主催のカクテルパーティー:フォーマルナイトや特別なイベントで開かれることが多く、乗客と気さくに話したり、記念撮影に応じてくれます。
    なお、感染症対策等で開催されない場合もあるので、最新の船内案内を確認しましょう。
  • 船内でのすれ違い:オフィサーや船長も普通に船内を歩いています。目が合ったら、笑顔で「Hello!」と挨拶してみましょう。
  • その他の機会:ブリッジツアー(操舵室見学)や、船長による船内放送後の質疑応答、特別なイベントやセレモニーなどでも会える場合があります。ただし、ブリッジツアーはセキュリティや感染症対策のため実施されないこともあります。

船長やオフィサーは重要な職務に従事しているため、忙しそうな時や業務中は無理に話しかけず、適切なタイミングを見計らうことが大切です。

「This is a wonderful cruise!(素晴らしいクルーズですね)」「Thank you for the safe voyage.(安全な航海をありがとう)」といった簡単な言葉だけでも、感謝の気持ちは十分に伝わります。

船内で楽しめるショーやイベントは予約が必要?

大規模なショーや人気イベントは予約が必要な場合もありますが、小規模なイベントや日常的なアクティビティは自由参加が基本です。

予約が必要なもの:メインシアターで行われるブロードウェイスタイルのショー、マジックやアクロバットショー、一部の有料イベント(料理教室、ワインセミナーなど)は、予約が推奨または必要となる場合があります。人気イベントは早く満席になることもあるため、乗船後すぐに予約状況を確認するのがおすすめです。

予約方法:近年は、船内Wi-Fiに接続したうえで船内アプリや客室テレビから予約するのが主流です。船会社や船によっては、ゲストサービスデスクでの直接予約や、乗船前のオンライン予約が可能な場合もあります。

予約不要なもの:ラウンジでの生演奏、ピアノバー、トリビアクイズ大会、ダンス教室などは、予約不要で自由に参加できます。

なお、一部のメインシアターでのショーは、予約不要で先着順入場の場合もあります。クルーズ会社や船によってシステムが異なるため、乗船時に必ず確認してください。

毎晩客室に届けられる(またはアプリで配信される)「船内新聞」や「デイリープログラム」に、その日のすべてのイベント情報と予約の要否が記載されています。
これをしっかりチェックすることが、クルーズを最大限楽しむコツ!

クルーズ中に誕生日や記念日を迎える場合、何か特別なサービスはある?

はい、あります!

重要なのは「事前にそのことを伝えておく」ことです。
予約時に旅行代理店に伝えるか、乗船前のオンラインチェックイン時、または乗船後にゲストサービスデスクで「今回、結婚記念日(または誕生日)で乗船しました」と申し出てみましょう。

下記のようなサービスを受けられることが多いです(内容は船会社やプランによって異なります):

  • レストランでのサプライズ:ディナーのデザートの際に、ウェイターが歌を歌いながらお祝いのケーキを持ってきてくれることがあります(ケーキは有料の場合と無料の場合があります)。
  • 客室のデコレーションやギフト:有料オプションでバルーンやバナーによる客室デコレーション、フルーツバスケットやシャンパンなどのお祝いギフトを用意できる場合があります。
  • その他のサービス:船内アナウンスでのお祝い、特別な記念写真撮影、客室へのお祝いカードの配達などが行われる場合もあります。

なおサービス内容や有料・無料の区分はクルーズ会社や船によって大きく異なります。
また、繁忙期や大型客船では、すべての希望に応えられない場合もあるので、できるだけ早めにリクエストしておくのがおすすめです。

恥ずかしがらずに伝えてみてください。レストランでは周りの乗客も一緒に拍手してくれることが多く、船全体に祝福されているような温かい気持ちになれますよ。

我が家もメインレストランのディナー時に結婚記念日を祝ってもらいました!
この時はクルーズ予約時に代理店に乗船中に結婚記念日をむかえることを伝えておきました。

日本発着クルーズと海外発着クルーズ、初心者にはどっちがおすすめ?

初めてクルーズを体験する方には、「日本発着クルーズ」がおすすめです
その理由は以下の通りです。

アクセス・手軽さ:日本の港から直接乗船できるため、長時間のフライトや時差調整が不要で、荷物の持ち運びも簡単です。

言語の安心感:日本発着コースでは、日本語対応の船内新聞やメニュー、日本語が話せるスタッフや日本人コーディネーターが乗船していることが多く、案内や手続きも日本語で受けられるため、言葉の壁が低くなっています。
ただし、外国船籍の場合は船内の公用語が英語で、クルーの多くも英語を使います。日本語対応は限定的な場合もあるため、細かな要望や緊急時には英語でのやりとりが必要になることもあります。

食事の安心感:日本人の口に合う料理や和食メニューも充実している船が多く、食事面でのストレスも少ないです。

一方、海外発着クルーズは国際色豊かな雰囲気や幅広い寄港地、非日常感が魅力ですが、英語での対応や海外移動、時差、食文化の違いなど、初心者にはハードルが高い場合もあります。

まずは日本発着クルーズで船旅の流れや楽しさを体験し、自信がついたら次のステップとして海外発着クルーズに挑戦してみましょう!
言葉に不安がある場合は、日本語サービスが充実したコースや日本人コーディネーター乗船便を選ぶとより安心ですよ。

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