この記事は2023年4月にダイヤモンドプリンセスで行ったクルーズ乗船記(8回目)です。
横浜を出港し、ひたちなか、宮古、青森、秋田、釜山(韓国)、長崎を巡る日本発着クルーズでの観光の様子や、初めて乗船したダイヤモンドプリンセス船内を乗船記として紹介しています。
今日は長崎に寄港します。
ぜひ皆さんのクルーズ旅行の参考にしてくだいね。
旅行概要や準備の内容は「準備・概要編」を、クルーズ旅行全行程の内容を簡潔にまとめた記事は「旅行記ダイジェスト版」をご覧ください。
ダイヤモンドプリンセス 2023年クルーズ旅行概要
- 日程
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2023年4月19日(水)〜 4月29日(日)10泊11日
(クルーズのみ:2023年4月20日(木)〜 4月29日(日)9泊10日) - 航路
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横浜(乗船)→ ひたちなか(茨城県)→ 宮古(岩手県)→ 青森(青森県)→ 秋田(秋田県)→ 終日航海)→ 釜山(韓国)→ 長崎(長崎県)→ 終日航海 → 横浜(下船)
※この記事は、「長崎(長崎県)」の内容となっています。
- 乗船した船
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ダイヤモンドプリンセス(プリンセスクルーズ)
長崎松が枝国際ターミナルに入港
2023年4月27日(木)
釜山から日本に戻り、今日は最後の寄港地である長崎です。
この日も晴れ!今回のクルーズはお天気に恵まれています。
入港:7:00am
出港:4:00pm
ドレスコード:正装・おしゃれな服装
ふ頭:長崎松が枝国際ターミナル
シャトルバス:なし
この日のスケジュール
路面電車に乗車
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長崎市南部と西部を結ぶ女神大橋をくぐり、ダイヤモンドプリンセスは長崎湾を進みます。
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湾の両側に造船関係の施設が増えてきました。
ダイヤモンドプリンセスは三菱重工長崎造船所で建造されたので、里帰りということになりますね。
三菱重工長崎造船所には個人でも見学できる資料館があります。
国の重要文化財に指定されている日本最古の工作機械など貴重な記念品が展示されており、いつかは見学したいと思っていたのですが、この時は建物工事により休館中でした。残念。
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朝食は今日もホライゾンコートで。
「示唆も」?
何かを示唆する意味深なネーミング?
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と思ったら「ししゃも」でした。
ちょっと汚い写真になってしまいましたが、残り少ないということは人気なのかな。
この「ししゃも」や納豆など、ダイヤモンドプリンセスには和食も用意されている点も日本人に人気なのでしょうね。
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9時前に下船。
昨日は釜山だったので、船をおりて少し歩いた先にある建物で長崎で入国(帰国)審査を受けます。
日本人と外国人に分かれており、パスポートチェック、税関申告書を提出して終了。
このクルーズで一番の懸念事項だったVisit Japan Webについては何のチェックもなし。
(Visit Japan Webについては乗船日にステートルームホストに印刷物を見せただけ)
ええ〜!せっかく準備したのに!!
クルーズターミナル内には観光案内や両替のデスクが出ていました。
嬉しかったのは長崎市電(長崎電気軌道)の一日乗車券の販売窓口もあったこと。
長崎市電は運賃が140円、一日乗車券は600円です。
ですので5回以上乗車する場合は1日乗車券の方がお得になります。
今日は長崎市電でいろいろと回るぞ!
長崎市電で平和公園へ
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まずは平和公園へ行くため、長崎松が枝国際ターミナルから一番近い長崎市電の「大浦海岸通」停留所へ。
ターミナルからは歩いて5分ほどです。
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「新地中華街」で「赤迫」行きに乗り換え、「平和公園」で下車。
停留所近くの大きな通りを渡ると上記の写真のように平和公園の入り口が見えます。
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平和公園内には、「❶ 平和祈念像」「❷ 平和の泉」「❸ 原爆落下中心地」「❹ 原爆資料館」などがあり、位置関係は上記の通りです。
青で囲った「現在地」が平和公園の入り口(2つ上の写真)、長崎市電「平和公園」停留所は黄色の枠にです。
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エスカレーターの脇には防空壕の跡を見ることができます。(上記地図の緑の枠)
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1945年8月9日の原子爆弾投下により爆心地から半径500m以内にいた方はほとんど即死されたそうですが、防空壕の中では生き残った方もいらっしゃったそうです。
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エスカレーターを上った先の「平和の泉」。
水を求めながら亡くなった原爆犠牲者の冥福を祈ると共に、世界恒久平和と核兵器廃絶の願いを込めて1969年(昭和44年)に建設されたそうです。
石碑には被爆された少女の言葉が刻まれていました。
完成してから50年以上も経ちましたが、平和と核兵器廃絶の願いは少しでも叶っているのでしょうか。
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平和の泉の周辺には、ドイツ・ブルガリア・中国など世界各国から贈られた平和を象徴するモニュメントが設置されています。
ソ連からも昭和60年に母親が子供を抱いた愛と平和を表現した像が送られています。現在の情勢を考えると微妙な気持ちに・・・。
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公園の奥にある「平和祈念像」。
高く掲げた右手は原爆の脅威を、水平に伸ばした左手は平和を意味しています。
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次に原爆落下中心地へ。
1945年8月9日、上空500mの地点で原爆が炸裂しました。
唯一の被爆国であり核兵器の恐ろしさを知っている国なのに、その「核の傘」で国を守るってどういうことなんだろうと考えてしまいます。
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原爆で倒壊した浦上天主堂壁の一部です。
当時、浦上天主堂は爆心地から500mの位置にあり、原爆で建物のほとんどが倒壊・焼失。
上記の写真は、わずかに残った聖堂の南側の一部で、この場所に移築されたものです。
長崎原爆資料館で原爆の悲惨さにふれる
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次は長崎原爆資料館に向かいます。
館内では原爆投下直後の長崎の町の惨状や、そこからの復興の様子、原爆が投下されるに至った経過や核兵器開発の歴史などを知ることができます。(写真撮影は一部を除き可能となっています)
テレビや学校での学習で認識していたつもりでしたが、実際に資料や写真を目にすると、原爆の恐ろしさを改めて深く考えさせられます。
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山王神社の一本柱鳥居と被曝クスノキ
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ちょっと休憩。
原爆資料館から長崎市電の「原爆資料館」停留所へ向かう途中、コンビニで見つけた「カステラアイス」。
後から知ったのですが、以前にテレビでも紹介された人気商品なのですね。
カステラでアイスを挟んだデザートで、カステラとアイスの甘さがちょうど良くて、あっという間に食べてしまいました。
今回は白玉小倉味をチョイスしましたが、他にもフレーバーがあるのでいろいろと食べてみたいな。
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「原爆資料館」停留所から長崎市電に乗車し、一つ先の「大学病院前」で下車。
そこから「山王神社」を目指します。徒歩で10分くらいかかりました。
階段の奥に見えるのが、山王神社の一本柱鳥居。
静かな住宅街にあります
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爆心地から800mの場所にある山王神社の鳥居は被曝し、片側の柱が吹き飛んでしまい、片足の状態で残っています。
すぐ近くには吹き飛ばされた柱も残されています。
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山王神社の境内入り口には被曝したクスノキもあります。
大きな被害を受けたにも関わらず、今では緑豊かな大木となっています。
爆風により吹き飛ばされた多くの石がクスノキの中に入ってしまい、その石も見ることができます。
一本柱鳥居もクスノキも原爆の恐ろしさと共に、力強さを感じました。
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ランチをとるために長崎市電を乗り継いで浜町アーケードまでやってきました。
お目当ては長崎ご当地グルメのトルコライスの「ニッキー・アースティン」。
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と思ったら、何とお休み!
長崎駅前店は営業しているということでしたが、疲れて駅まで戻る気力はないため、ランチは船でとることに。
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船に戻る前に、せっかくなので近くにある「眼鏡橋」へ。
現存するアーチ型石橋としては最古のもので、誰でも知っている長崎の観光スポットですよね。
川面に映る姿が「眼鏡」のように見えるからその名前が付けられたそうです。
確かに二つの丸が見えますよね。
メダリオンクラスアプリ「オーシャンナウ」でデリバリー
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船に戻りランチです。
すでに15時前。
ホライゾンコートのランチは15時30分までなのでまだ料理は並んでいますが、今日はメダリオンクラスアプリの「オーシャンナウ(OceanNow)」を使ってピザをオーダーしてみました。
オーシャンナウではピザの他にも、ハンバーガーやホットドッグも注文できます。
上のスクリーンショットを見てもわかるように、文字化けしている箇所が多いのはいただけませんが、メダリオンのおかげで自分がいる場所まで料理を届けてくれるのは便利ですね。
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10分ちょっとでピザが到着しました。
でも直径30cmはあるのではないかという大きさ!
そう、アプリではピー単位での注文ができず、ホールになってしまうのですよね。
2人で食べられるか心配でしたが、美味しくて完食してしまいました。
注文してから焼いているということもあるけど、ダイヤモンドプリンセスのピザは美味しい!
ディナーはパシフィックムーンダイニング
今夜のドレスコードは「正装・おしゃれな服装」です。
正直「フォーマル」との違いはわかりません・・・。(特に説明もなかったと思いますが、)
なので、フォーマルと同じ服装でレストランへ向かいます。
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前菜は、
ウェッジサラダ(Wedge Salad)
タコの酢の物(Tako Sunomono)
タコの酢の物をフォークとナイフで食べるの?と思ったけど、このように洋皿に盛られると意外に違和感がないですね。
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メインは二人で同じものを。
ランド&シー(Land & Sea)
牛ヒレ肉とロブスターテールの組み合わせです。
やっぱりフォーマルディナーといったらこの料理ですよね!
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デザートは、
チェリートライフル(SF Cherry Trifle)
チョコレート ピスタチオドーム(Chocolate Pistachio Dome)
この日もディナーが終わったのは21時過ぎ。
夜のメインステージでのショーは21時スタートなので、このクルーズでは1回も見ることができませんでした・・・。
明日は終日航海日、そしてクルーズ最後の日です。
早いな〜。