クルーズの楽しみの一つは、何と言っても食事!
美味しいお料理を好きなだけ食べることができるのはクルーズの醍醐味ですよね。
といっても、どのような場所でどんな料理が食べれるのか、本当に毎日無料で食べれるのか気になるところ。
そこで、ホーランドアメリカラインのウエステルダムで日本発着クルーズ(ウエステルダムで行く日本発着クルーズ旅行記)を経験した私たちがウエステルダムのレストランや実際に出てくるお料理など食事についてレポートします。
これからウエステルダムに乗船される方は、ぜひ参考にしてくださいね。
クルーズの楽しみ「食事」。クルーズではどんな食事がいただけるのか詳しく解説
【食事がおいしいクルーズ船は?】豪華客船クルーズのお食事事情とグルメランキング
ホーランドアメリカラインのウエステルダムでのダイニングオプション

一般的に、クルーズ料金には毎日の朝食やランチ、ディナーでのコース料理などの費用が含まれています。
つまり追加料金無しで毎日の食事をすることができるわけです。
カジュアルクラスのクルーズ船では、ディナー時の無料の水(水道水)の提供がないこともありますが、ホーランドアメリカラインの場合、ディナーの時でも水や食後のコーヒーや紅茶は無料でいただくことができます。
ウエステルダムで食事を提供している場所は、
- メインダイニング(1ヶ所:無料)
- ビュッフェレストラン(1ヶ所:無料)
- グルメバーガーのカウンターサービス(1ヶ所:無料)
- スペシャリティレストラン(3ヶ所:有料)
と大型のカジュアル船のように多くはありません。
ただ船内には派手な設備やアトラクションがないため、ゲストを満足させるために「食事には力を入れている」と聞いたことがあります。
確かに、今までに経験したホーランドアメリカラインでのクルーズでも食事でガッカリしたことは、ほとんどありません。
また、2016年末のクルーズ(年末年始をカリブ海で★西カリブ海クルーズ旅行記 )でご一緒した料理研究家の方も「ホーランドアメリカラインの食事は美味しい」と言っていました。
プロのお墨付きですから間違いはないですよね。
まずは、無料で利用できるウエステルダムのレストランからみていきましょう。
無料で食事が楽しめるレストラン
クルーズ中に頻繁に利用することになるのが、無料で利用できるメインダイニングとビュッフェレストランのリドマーケット(リド)です。
メインダイニング (デッキ 2 & 3)

落ち着いた雰囲気のインテリアでまとめられたメインダイニングは船の後方にあります。
毎日の朝食とディナーだけではなく、アフタヌーンティーやリピーター向けの特別なランチなどもメインダイニングで行われています。
毎晩コース料理を堪能、メインダイニングでのディナー
ウエステルダム でのディナーは、予約制またはオープンシーティングの2種類があります。
・オープンシーティング
5:30から9:15の間の好きな時間にメインダイニングへ行き、順番に空いたテーブルに案内してもらいます。
空いている時にはすぐにテーブルを用意してもらえますが、混雑時にはかなり待たされることもあります。
(ホーランドアメリカラインのザイデルダムでパナマ運河クルーズに行った時は、年末年始クルーズ ということもあり、テーブルに案内されるまで30分以上待ったことがありました)
その日の予定に合わせて食事時間を変えられるという点は便利ですが、その都度違うテーブルで食事をするスタイルは落ち着かず、私たちには合いませんでした。
・予約制
食事の時間をあらかじめ決めます。
5:45または8:00のどちらかを選び、毎晩同じ時間・同じテーブルで食事をすることになります。
オープンシーティングのように待たされることはありませんが、必ず決められた時間には行かなくてはいけません。
ただ、毎日同じクルーにお料理をサーブしてもらうので、自分の好みを覚えてもらえることも。
私たちはクルーズ予約時に時間の指定と共に、「2人テーブル」いう希望も伝えています。(テーブルサイズは確約ではありませんが、今までに希望が通らなかったということはありません)
メインダイニングのディナーは、前菜、スープ、メイン、デザートの中から選ぶのが基本ですが、自由にアレンジできるようです。
オーダーしていなのに、美味しいからといって前菜2品、デザート2品などをもらったこともあります。
またグルテンフリーや乳製品を含まない料理、ベジタリアン料理も用意されています。
以下にウエステルダムでいただいたお料理を紹介します。




もちろんパン、食後のコーヒー・紅茶も無料でついてきます。
コーヒー・紅茶以外のソフトドリンク、アルコール、ボトルウォータなどは有料になりますので、ご注意を。
ロブスターもステーキも無料! ガラディナー

クルーズ中に何回か行われるフォーマルナイト(ホーランドアメリカでは Gala (ガラ) と呼ばれています)では、ディナーにステーキとロブスターという豪華な組み合わせのお料理( Surf and Turf :サーフアンドターフ)も提供されます。
もちろんステーキもロブスターも追加料金無しでいただけます。^^
朝からステーキ! メインダイニングでの朝食
7:30から9:00 (洋上日は8:00から9:30)
メインダイニングでは毎日の朝食も提供しています。
通常7:30から9:00(または8:00から9:30)とリドに比べてオープンしている時間はやや短めですが、リドのように自分で席を探さなくてよいし、慌ただしくなくゆっくりと食事を楽しめます
(ただしお料理が出てくるのに時間がかかる場合があるので注意!)
予約も必要なく、またディナーのようにテーブルが決まっているわけでもありませんので、気楽に利用することができます。
メインダイニングでの朝食で食べれるのは以下のようなものです。
- シリアル
- フルーツ
- ヨーグルト
- エッグベネディクト
- オムレツ
- ワッフル
- アメリカンブレックファースト
- アジアンブレックファースト
また通常のメニューの他に「Breakfast Special Mixed Grill」という特別メニューが提供された日もありました。
なんと朝からステーキが食べれるのです!

優雅な午後のひととき、アフタヌーンティー
15:00から
ホーランドアメリカラインのすべての船では、毎日15:00からアフタヌーンティー(Afternoon Tea)が行われます。
通常はサンドウィッチやケーキに、紅茶やコーヒーを楽しむことができるのですが、航海中に何度かスペシャルなアフタヌーンティーが行われます。
もちろんアフタヌーンティーも無料です。

リドマーケット (デッキ 9)

おそらくクルーズ中に一番訪れたのではないかと思うのが、ビュッフェレストラン リドマーケット (Lido Market:リド)。
朝、昼、夜、さらに夜食もありますので、深夜や早朝ではない限り、リドに行けば何かしら食べることができるわけです。
ビュッフェレストランですので、好きなものを、好きなだけ食べることがきる夢のような場所です!
ウエステルダムのリドでは、食事を提供するカウンターは左右に2箇所あります。
両方のカウンターにあるのは同じ料理かなと思ったら、片方だけにしかないこともあるので、まずはどのような料理があるので全部をみてみましょう。
なお、朝や昼のオープンした直後などは、片側のカウンターだけしか開いていない場合もあります。

リドでは食事だけではなく、飲み物も提供しています。
無料でいただけるのは、コーヒー、水、お湯、レモネード。
紅茶はアールグレイ、ダージリン、イングリッシュブレックファースト、グリーンティーなどのティーバッグが用意されています。
その他のソフトドリンクやアルコールは有料です。
お料理の多くはクルーがサーブしてくれます。
ビュッフェレストランであれば、英語を使わず、指をさすだけでオーダーはできますが、やはり最低限の会話はしたいですよね。
英語ができなくてもクルーズは楽しめる?
【英語が不安でも豪華客船でのクルーズ旅行を楽しむ方法】
海をみながら。リドでの朝食
6:00から10:00 (洋上日は7:00から10:30)
朝はパンや、オムレツ、サラダ、ハム、クレープ、エッグベネディクトなどいろいろな種類の食事が用意されています。
お粥もあり、ディナーで食べ過ぎた胃袋にはちょうど良いですよ。
朝食時のみ数種類のソフトドリンクが用意されています。
定番のアップル、オレンジ、グレープからクランベリー、トマト、プルーン、パイナップルなど。
どれを飲もうかと悩むのも楽しい!
窓際のテーブルに座れば、海をみながらの優雅な朝食に!


デザートも好きなだけ! リドでのランチ
11:30から14:00
ランチでは、ピザ、サンドイッチ、ローストターキーなどのお肉料理、スープ、寿司の盛り合わせ、肉やシーフード、野菜の炒め物などアジアチックな味付けの料理もあります。


そして、いつも行列ができているのがサラダコーナー。
いろいろな具材から自分の好きなものを選ぶことができる人気コーナーです。
さらにランチライムからはデザートも提供されます。
いつも数種類用意されており、海外で食べるデザートは甘すぎるものが多いのですが、ホーランドアメリカのデザートは程よい甘さで私たちにはちょうど良いのです。
サラダやピザ、デザートは14:00以降も食べることができます。
気楽にディナーを。リドでのディナー
17:30から20:00 (停泊の日は21:30まで)
リドのディナーでも前菜、スープ、メイン、デザートの各料理が提供されています。
私たちが乗船した時は日本発着クルーズ(というかアジアクルーズ)だったためか、毎晩、春巻きや餃子のようなアジア系のお料理も提供されていました。
また、アジアクルーズに合わせたディナーイベント「Asian Themed Dinner」も行われました。


上記の写真は、Asian Themed Dinner のお料理です。
小腹が空いても大丈夫、夜食もあります
22:30から23:30
リドのディナータイムは20:00までですが、22:30から軽食の提供が始まります。
軽食といっても、結構ボリュームのある物やデザートなども用意されています。
これでお腹が空いて寝れない!なんてことはないですね。

ダイブイン (デッキ 9)
11:30から17:00
ダイブイン(Dive-In) は、ホーランドアメリカラインのすべての船にあるハンバーガーとホットドッグ、フレンチフライを提供するカウンターです。
オープンしているのは、昼前から夕方まで。
夕食に食べよう!と思っても、残念ながらディナータイムにはやっていません。
私たちはダイブインのハンバーガー、ホットドッグ、フレンチフライが大好きで、クルーズ中に何度も食べています。
ダイブインのハンバーガーを食べてから、M○C や B○rgerK○ng などのハンバーガーが食べれなくなってしまったほどです。^^

絶品グルメバーガーとホットドッグのダイブインについては次の記事で詳しくご紹介しています。
ダイブイン(Dive-In)|ホーランドアメリカのグルメバーガー&ホットドッグ
憧れのベランダで食事を
碧い海と青い空を見ながらのベランダでの朝食。
クルーズに行ったのであれば一度は憧れるシチュエーションですよね。
もちろんウエステルダムでも無料でルームサービスをお願いすることができます。(一部有料のメニューもあります)
朝食の場合は、毎日ターンダウンの際に用意される注文カードにチェックし、ドアノブにかけておくだけです。
もちろん船内電話からのオーダーも可能です。
[朝食メニュー] 6:00から11:00
コンチネンタルブレックファースト、オムレツ、シリアル、ジュースなど
[終日メニュー] 11:00から23:00
シーザーサラダ、サンドウィッチ、パニーニ、リガトニ、ニューヨークチーズケーキ、フルーツなど
[終日メニュー] 23:00から 6:00
コブサラダ、クラブサンドウィッチ、パニーニなど
美食クルーズならではのスペシャリティレストラン

ウエステルダムには以下の3つの有料レストランがあります。
(ただし3つのうちの2つの有料レストランは同じ場所で提供されます)
- カナレット(Canaletto:イタリアン)$19 / Dinner
- ピナクルグリル(Pinnacle Grill:ステーキハウス)$39 / Dinner
- ルディズ セルデメール(Rudi’s Sel de Mer:フレンチ)$49 / Dinner
いずれのレストランも料理ごとに価格が設定されておらず、1人あたりの料金設定となっています。
料金も1人$19から$49 なので、驚くほど高いというわけでもないですよね。
基本的に無料で利用できるメインダイニングやビュッフェレストランで毎日の朝・昼・夜の食事をいただくことができます。
ですので、わざわざ追加料金を支払ってまで有料レストランに行く必要はないのですが、誕生日や記念日のお祝いや気分を変えたい時などに有料レストランを利用するのも良いですね。
カナレット(Canaletto)

[場所]デッキ9
[料金]$19/ Dinner
[時間]17:30から21:30
[メニュー]「Small Plates」「Pasta」「Large Plates」「Desserts」から一品ずつ
カナレット (Canaletto) は、リドの一角にあるイタリアンレストランです。
リドの中にあるので、ディナータイム以外は誰でも自由にテーブルを使うことができます。ただ夜になると一部が仕切られ、カナレットに早変り。
有料レストランといえども、リドの一部なのでそんなに堅苦しくなく、気楽にイタリアンを楽しめます。
カナレットについては次の記事で詳しくご紹介しています。
Canaletto(カナレット)|ホーランドアメリカのイタリアンレストラン
ピナクルグリル (Pinnacle Grill)
[場所]デッキ2
[料金]$15/Lunch $39/ Dinner
[時間]12:00から13:00 17:30から21:30
[メニュー]Lunch:「FIRST」「MAIN」「Desserts」から一品ずつ
Dinner:「FIRST」「SEA or LAND」「Desserts」から一品ずつ
ピナクルグリル (Pinnacle Grill) は、ホーランドアメリカラインのすべての船にある有料ステーキハウス レストランです。
ステーキだけではなく、高級シーフードも楽しめます。
レストラン内は落ち着いたインテリアで、記念日などのちょっと特別な食事にピッタリです。
そのためか、スーツやワンピースなど少しオシャレをしたゲストが多いのが特徴。
またピナクルグリルはランチも格安料金の$10で提供しています。
ただ、ランチは洋上日のみ、また12時から13時までの1時間しか営業していませんので、希望する場合には早めに予約を入れた方が良いです。
(私たちは予約するのが遅かったため、ピナクルグリルでのランチは予約できませんでした)
ピナクルグリルについては次の2つの記事で詳しくご紹介しています。
ピナクルグリルでちょっぴり豪華なディナーを
昼からステーキを堪能?
ルディズ セルドゥメール(Rudi’s Sel de Mer)

[場所]デッキ2
[料金]$49/ Dinner
[時間]17:30から21:30
[メニュー]「Appetizers」「LES ENTRéES」「Side Dishes」「Desserts」から一品ずつ
ルディズ セルドゥメール(Rudi’s Sel de Mer)は、ホーランドアメリカラインのマスターシェフ Rudi Sodamin のプロデュースによる有料のフレンチレストランです。
ホーランドアメリカラインのコーニングスダム (Koninsgdam)、ニュースタテンダム (Nieuw Statendam) にはセルドゥメール専用のレストランがありますが、ウエステルダムなどその他の船では特定の日にピナクルグリルの場所でセルドゥメールの料理を提供しています。
私たちが乗船した14泊15日のクルーズでは、セルドゥメールはクルーズ中に2回だけありました。
いつセルドゥメールが提供されるかは、事前にホーランドアメリカラインの有料レストランの予約画面から知ることができますし、前夜に客室に配布される船内新聞にも掲載されています。
ルディズ セルドゥメールについては次の記事で詳しくご紹介しています。
ルディズ セルドゥメールでのディナー|ホーランドアメリカのフレンチレストラン
ウエステルダムで美味しいクルーズを!
ウエステルダムのレストランをまとめると以下の通りになります。
朝食 | ランチ | ディナー | アフタヌーンティー | 夜食 | |
---|---|---|---|---|---|
メインダイニング | ◯ | ◯ | ◯ | ||
リド | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
ダイブイン | ◯ | ||||
ルームサービス | ◯ | ◯ | ◯ | ||
カナレット | ◯ | ||||
ピナクルグリル | ◯ | ◯ | |||
ルディズ セルドゥメール | ◯ |
さまざまなお料理が初めからクルーズ料金に含まれているのがクルーズ旅行の魅力の一つ。追加料金がなくても十分に楽しめる料理が豊富に用意されています。
また航路に合わせ趣向を凝らしたメニューが用意されており、クルーズ中に食事で飽きることはありません。
ぜひウエステルダムで美味しくて楽しいクルーズを過ごしてくださいね。
*上記の記事は、私たちが乗船した2019年春の時のものです。料金や時間などは変更になる場合もありますので、ご注意ください。