この記事は2023年4月にダイヤモンドプリンセスで行ったクルーズ乗船記(6回目)です。
横浜を出港し、ひたちなか、宮古、青森、秋田、釜山(韓国)、長崎を巡る日本発着クルーズでの観光の様子や、初めて乗船したダイヤモンドプリンセス船内を乗船記として紹介しています。
今日は秋田に寄港します。
ぜひ皆さんのクルーズ旅行の参考にしてくだいね。
旅行概要や準備の内容は「準備・概要編」を、クルーズ旅行全行程の内容を簡潔にまとめた記事は「旅行記ダイジェスト版」をご覧ください。
ダイヤモンドプリンセス 2023年クルーズ旅行概要
- 日程
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2023年4月19日(水)〜 4月29日(日)10泊11日
(クルーズのみ:2023年4月20日(木)〜 4月29日(日)9泊10日) - 航路
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横浜(乗船)→ ひたちなか(茨城県)→ 宮古(岩手県)→ 青森(青森県)→ 秋田(秋田県)→ 終日航海)→ 釜山(韓国)→ 長崎(長崎県)→ 終日航海 → 横浜(下船)
※この記事は、「秋田(秋田県)」の内容となっています。
- 乗船した船
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ダイヤモンドプリンセス(プリンセスクルーズ)
秋田に寄港
2023年4月24日(月)
今日は秋田に寄港。
この日も天気は良いが、風が強く、寒い。
入港:7:00am
出港:6:00pm
ドレスコード:スマートカジュアル
ふ頭:秋田港クルーズターミナル(中島ふ頭)
シャトルバス:秋田港クルーズターミナル ⇄ 秋田キャッスルホテル(25ドル/往復)
この日のスケジュール
360度のパノラマが楽しめる展望台や秋田の特産品・名産品が買える施設
クルーズ船が寄港する時に営業する「秋田港クルーズ列車」に乗車
竿燈などの秋田郷土の民俗行事や伝統芸能を紹介する資料館
江戸時代後期に建てられた商家兼住宅
秋田名物の稲庭うどんやきりたんぽ鍋が食べられるお店
予定は7時でしたが、6時過ぎには秋田港に入港。
今日もお天気は良いのですが、風が強くて寒い・・・。
防寒対策をして出かけます。
9時前に下船。
クルーズターミナルではパスポートチェックがありました。
ターミナル内では秋田犬となまはげがお出迎え。
写真の秋田犬は1歳ほどの女の子ちゃんだそうです。かわいい〜。
秋田犬に会える秋田犬ステーションは今日(月曜日)が定休日ということで諦めていたのですが、ターミナルに来てくれるとは嬉しい!
道の駅あきた港 ポートタワー・セリオンへ
まずは最初の目的地「道の駅あきた港 ポートタワー・セリオン」へ向かいます。
「道の駅 あきた港」はポートタワー・セリオンのほか、セリオンプラザ、セリオンリスタの3つで構成されている観光施設です。
ちょうどクルーズターミナルからポートタワー・セリオン行きの無料のシャトルバスがあるということなので乗車したら、スタッフの方々が行く・行かないと揉め出して・・。
結局発車してくれたのでよかったのですが、目の前で揉めないでよ〜。
バスに乗りましたが、実はポートタワー・セリオンはクルーズターミナルから徒歩で10分程度の場所にあるので、バスを使わなくても良かったかも。
ポートタワー・セリオンには無料の展望台があり、地上100mの高さから秋田の絶景を360度見渡すことができます。
旦那はあるテレビ番組で紹介されていた「うどん自販機」が設置されていた場所を探したかったのですが、結局見つからず。
ポートタワーセリオンの1階には、秋田名物のきりたんぽや、稲庭うどん、いぶりがっこ、地酒などいろいろな特産品・名産品が買えるショップやレストランが入っています。
また曲げわっぱなどの工芸品もあります。
秋田のお酒は美味しいですよね〜。
うどん自販機と同じカップ・麺・つゆ・天ぷらを使ったパックも売ってますよ!
旦那が楽しみにしていたうどん自販機はポートタワーの隣にある屋内緑地公園「セリオンリスタ」内にあると聞いたので行ってみたら・・・。
なんと入院中!
設置されてから50年以上も経っているのですから、仕方ないですね。
元気になって早く戻ってきてね。
(4月29日から営業再開したそうです。よかった!)
レアな秋田港クルーズ列車に乗車
次はポートタワーセリオンから歩いてすぐ近くにある秋田港駅へ。
ここから秋田駅へ臨時で運行する列車「秋田港クルーズ列車」に乗車します。
「秋田港クルーズ列車」はクルーズ船が寄港した時にだけ運行するレアな列車で、クルーズ乗客しか乗車できないのです。
秋田港駅自体も普段は列車が発着しない駅なので、これは貴重な体験です!
この日の運行は下記の通り。
- 秋田港駅→秋田駅:8:59、10:25、11:46
- 秋田駅→秋田港駅:14:21、1534
本数が少ないため乗り遅れないため発車時刻の30分ほど前に行ったのですが、すでに多くの人が待っていました。
その後もエクスカーションで列車を利用すると思われる団体もやってきて、ますます人が増えていきます。
船が用意しているシャトルバスは秋田市街地まで連れていってくれますが、いかんせん料金が高い!
2人で往復50ドル、日本円にしたら7,000円もします!!
一方の「秋田港クルーズ列車」は片道200円(大人一人)です。
何がなんでもこの列車に乗らなくては!
ちなみに帰りの秋田駅では、普通に券売機で切符を購入します。
クルーズ寄港時だけの営業なのに、秋田港駅の待合室(?)はとてもきれい。
今日はとても寒いので、このように建物内で待てるのは嬉しいですね。
こんな大勢が乗車できるのか?と心配になりましたが、都心の朝の超ラッシュに比べたらまだまだ余裕あるといった感じでした。
約15分で秋田駅に到着!
駅ではなまはげが出迎えてくれました。
ねぶり流し館で竿燈などの秋田伝統芸能を学ぶ
秋田駅到着後、まず最初に向かったのは秋田出身の旦那の知人から教えてもらった「秋田市民俗芸能伝承館(ねぶり流し館)」。
竿燈などの秋田郷土の民俗行事や伝統芸能を紹介する資料館です。
入館料は100円。
ダイヤモンドプリンセス乗客向けの割引がありました。
1階の展示ホールでは展示されている竿燈を担ぐ体験ができます。
見学者が実際に担いでいましたが、小さいものでもなかなか難しいそう。
竿燈には4種類あり、一番大きいのは高さ約12m、重さ約50kgで大人が演技する竿燈。
最も小さいものでも高さが約5m、重さ5kgあり、これを持って演技する小さな子供もいるとか。
元々は祖先の霊を弔う行事として行われていたものに、豊作祈願の意味も結びついたと言われているそうです。
稲穂に見立てた竿燈には、米俵を模した提灯が吊るされています。
提灯には町内の象徴、風雅、長寿、祝福、子宝、豊作を意味する縁起物などの町紋が描かれています。
2階の展示室では、秋田万歳や黒川番楽、羽川剣ぎばやしなど秋田の民俗芸能を人形やパネル、映像で紹介しています。
3階には和太鼓があり、実際に叩くことがでます。
隣に置かれているビデオではお囃子のリズムが流れており、それを手本にしながら叩けば良いのですが、これがなかなか難しい!
残念ながらお祭り気分は味わえませんでした。
なお秋田駅からねぶり流し館までは徒歩で20分弱かかりました。
市内の主要スポットを巡回するバス(「ぐるる」)を利用すればよかったな。
有形文化財「旧金子家住宅」
ねぶり流し館の入館料で隣接する「旧金子家住宅」も見学できます。
旧金子家住宅は江戸時代後期に建てられた商家兼住宅です。
明治19年に主屋は大火で焼失しましたが、翌年に再建。
安政元年に質屋・古着屋を開業し、明治には呉服・太物(綿織物・麻織物)卸商「金子商店」を創業。
昭和57年まで、この建物で商売が営まれていたそうですが、平成8年に秋田市へ寄贈され、平成9年に江戸時代後期の伝統的な建物として、秋田市の有形文化財に指定されました。
写真右手に見えるのは、主屋が焼失した大火にも耐えた土蔵。
入り口の上には、唐草文や金子家の家紋が彫られています。
土蔵から玄関までは幅1.5mの通り土間が続いており、この通り土間に沿って部屋が配置されているのが商家の特徴です。
通り土間の先にあるのは昭和初期の店先の様子を再現したもの。
かすり・足袋など扱っていた商品も展示されています。
屋根に大きな甕(かめ)が設置されているのは秋田の町家の特徴です。
大火から建物を守るために防火用として甕や桶を屋根の上に設置し、そこに雨水をためていたそうです。
現在屋根の上にある甕は復元品ですが、土間には実際に使用されていたものが展示されています。
旧金子家住宅を後にし、次に向かったのは「無限堂 大町本店」。
ランチにきりたんぽ鍋が食べたいと思い、旦那の知人から教えてもらったお店です。
店内は落ち着いた商家の雰囲気。
テーブル席だけではなく、カウンターや個室、大広間まであるようです。
念願のきりたんぽ鍋。
比内地鶏の旨味に舞茸の風味が加わってとにかく美味しい出汁です。
もっちりしたきりたんぽも👍
もう一品は稲庭うどんと天丼のセット。
初めて食べた稲庭うどんは細くてツルツル。柔らかで弾力もありこちらも美味しいですね。
シャトルバスが発着する秋田キャッスルホテル前のにぎわい広場で竿燈の実演が行われていました。
初めてみた竿燈ですが、両手で持って歩くだけかと思っていたのですが、手だけではなく、額や腰などに乗せてバランスを取るのですね。
特にこの日は風が強く、竿燈を上げるのが大変そうでしたが、素晴らしい演技でした!
この広場では竿燈演技だけではなく、なまはげ太鼓、あきた舞妓の演舞もありました。
クルーズターミナル内では演技のスケジュールが記載されたチラシが配られていましたので、ぜひチェックしてみてくださいね。
再び秋田駅から「秋田港クルーズ列車」に乗って船に戻ります。
出港時にはなまはげ太鼓の見送りがありました。
なまはげが太鼓を打ち鳴らす勇壮で迫力満点の演技!
秋田の次は釜山(韓国)に向かいます。
ということで船の中で出国手続きがありました。
パスポートを見せて手続きは終了。
終了後に証明書をもらいます。
手続きは日本人と外国人に分かれていたので、あっという間に完了!
ディナーはサンタフェ・ダイニングで
今夜のディナーはこのクルーズ2回目のサンタフェ・ダイニングでいただきます。
前菜は(写真左から)
牛肉巻き(Gyu Maki)
トロピカルフルーツカップ、マカデミアナッツ(Tropical Fruit Cup)
牛肉巻きは見た目のイマイチな感じと違い、美味しかったです。
メインは
コルヴィーナ(白身魚)のフライパン焼き、レッドカレー添え(Striped Corvina)
ビーフストロガノフ(Beef Stroganoff)
ビーフストロガノフにはエッグヌードルが使われています。
ご飯と一緒に食べるものだと思っていたのですが、アメリカではエッグヌードルにかけるのが一般的なのだとか。
デザートは、
クラスティバナナタルト ヘーゼルナッツ(Banana Tart)
プリンセス ラブボート ドリーム(Love Boat)
この日も食べ終わったのは9時過ぎ。
そのまま部屋に戻って床に就きます。
明日はこのクルーズ初めての終日航海です。
ここまで4日間寄港が続いたので、明日はゆっくりと船で過ごせそうです。