クルーズでの心配ごとの一つにあげられるのが「英語」。
クルーズ旅行に行ってみたいけど、英語がネックになってためらっている方も多いのではないでしょうか?
最近は日本を発着するクルーズ増加と共に、外国船でも日本語での対応を充実させているクルーズ船が増えてきました。
とはいえ、まだまだ多くのクルーズ船の船内公用語は英語です。
外国船の場合、船内の案内、新聞、放送、レストランでのメニューなどあらゆる場面でのサービスが英語で提供されるのです。
でも英語が不要なクルーズもありますし、英語ができなくてもクルーズは楽しめます!
ここでは、英語が苦手な私たちのクルーズを楽しむ方法をご紹介します。
またクルーズ旅行中に役立つクルーズ特有の用語(英単語)をまとめました。
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クルーズ旅行で英語が必要となるシーン
私たちが乗船した外国船では、船内の案内はすべて英語、船内放送も船内新聞も英語、日本語がわかるクルーもいない方が多かったです。
(日本人クルーが乗船していたとしても、1人か2人程度)
さらに日本人ゲストも私たちだけという時は、私たち夫婦で会話する以外は朝から晩まですべて英語という状態で2週間ほど過ごしました。
クルーズの場合、特に英語が必要となるシーンは
- レストランやバーなどでの注文
- 乗船後のスパや寄港地観光、有料レストランへの申し込み
- トイレが詰まったり、タオルが足りないなど部屋に不備があった時
- 寄港地変更や出港時間変更などの情報を得る時
- 電話での会話
- 寄港地観光に参加したとき(集合場所や集合時間は聞き取れないと困る)
- 他のゲストとの会話(レストランで相席になった時など)
トイレが詰まることはよくあります!
最初は英語で何と言えば良いのかわからず大慌てしたのですが、クルーもすぐにわかってくれて、「no vacuum?」と聞いてくれたのでした。
船内の案内も英語です。
大事な非常時の対応の方法も書かれているので、きちんと目を通しておきたいですね。
また入港や出港時間の変更、回収されたパスポート返却など重要な情報も英語で提供されます。
多くの場合、印刷されたもので配布してくれますので、辞書を片手に翻訳します!
なお電話がかかってくることはほとんどありません。
私たちが電話を受けたのは、有料レストランを予約していた時のその確認や、予約していた内容を変更しないかという確認でした。
船内生活のすべてが英語でも、船での生活パターンはだいたい決まっているので、そんなに困りません。
それに、もしレストランでの英語の注文ができないのであれば、ビュッフェレストランで済ませてしまうという方法もあります。(ちょっと味気ないですが)
また、他のゲストと会話せずに過ごすことだってできます。
ただ、混んでいるビュッフェレストランで相席をお願いされたり、こちらからお願いすることもあります。
そんな時は無言で食べ続けるのもツライので、その日の観光予定やどこから来たのか、など簡単な会話をすることもあります。
せっかく同じテーブルになった縁ですので、少しでも楽しく過ごしたいですね。
日本発着を行なっている外国船の場合
最近増えている外国船による日本発着クルーズ。
日本発着クルーズとは、日本の港から出発し、再び日本の港に戻ってくるクルーズです。
寄港する港もほとんどが日本国内のため、ほぼ日本を周遊する旅行というわけです。
「外国船でも日本を周遊するのだからクルーズ船内も日本語で大丈夫!」
というわけにはいきません。
日本に来ているといっても外国船の船内では基本的に英語が必要になります。
上記の「クルーズ旅行で英語が必要となるシーン」で解説したように、船内生活のすべてが英語なのです。
ただ、下記で紹介しているように日本発着クルーズでは日本人コーディネーターが乗船することが多いようです。
英語が必要ない、または日本語サポートがあるクルーズ
英語を必要としない、または日本語のサポートがあるクルーズもあります。
- 日本船によるクルーズ
- 添乗員付きのクルーズ
- 日本語コーディネーター乗船のクルーズ
日本船によるクルーズ
現在、日本でクルーズを行っているのは4艘あります。
いずれのクルーズ船も船内の公用語は日本語ですので、言葉の心配はありません。
また単に公用語が日本語だけではなく、日本的なきめ細かなサービスを受けることができます。
添乗員同行クルーズツアー
添乗員が同行するクルーズツアーでは、海外クルーズでも日本を出発する時から帰国まで添乗員が同行します。
チェックインなどもサポートしてもらえ、船内ではレストランのメニューや船内新聞を日本語に翻訳し、配布してくれます。
言語はもちろん、万が一のトラブルも対応してくれます。
日本語コーディネーター乗船のクルーズ
日本発着クルーズや日本人が多く乗船する海外発着クルーズには、日本語コーディネーター(日本人スタッフ)が乗船していることがあります。
日本語コーディネーターが乗船しているクルーズでは、日本語での説明会や、日本語新聞やメニューの作成などのサポートを受けることができます。
乗船までは自力で行う必要がありますが、困った時などにも相談に乗ってもらえるので、心強いですよね。
私たちが乗船した日本発着クルーズ(旅行記「2019年ウエステルダムで行く日本発着クルーズ」、「横浜発着クルーズ旅行記・ブログ|飛行機を使わずに海外へ!)」でも、日本語コーディネーターが乗船していました。
船内に専用のデスクが設置され、そこで毎日数時間、日本人ゲストの対応をしていました。私たちも出入国の手続きなどを教えてもらいました。
日本人コーディネーターが乗船するクルーズとしては、クァンタム・オブ・ザ・シーズ(ロイヤルカリビアンクルーズ)、ホーランドアメリカラインなどがあります。
添乗員同行クルーズや日本人コーディネーターが乗船していていれば、言葉の心配はかなり解消されます。
でも添乗員や日本人コーディネーターが常に一緒にいてサポートしてくれるわけではありません。
ある海外クルーズに行った時、添乗員が寄港地観光に行ってしまい、その寄港地観光に参加しなかったツアーの人たちから現地を案内してもらえないか、とビックリするようなお願いをされたことがあります。(私たちはそのツアーとは無関係で、個人手配でクルーズに参加)
そう、添乗員付きだからと言っても、自分自身で対応しなくてはいけないことはあるのです。
英語ができなくてもクルーズを楽しむ方法
外国船によるクルーズの場合、船に乗るためのチェックインに始まり、船内のいろいろな場面で英語が必要になります。
とはいえ、ある程度パターンが決まっています。
ですので、事前にこのパターンを覚えておけば、実際に英語がわからなくても戸惑うことが少なくなります。
たとえば、初めて乗船したクルーズの初日のディナーの時、サーバーの言った英語がどうしても聞き取れませんでした。
それは
「Do you have any allergies?」
です。
食べ物のアレルギーの確認だったわけですが、この「allergies」がまったく聞き取れなかったのです。
日本語の「アレルギー」とはまったく発音が違いますからね。
でもそんな違いを知った後は、レストランでアレルギーの有無を聞かれても大丈夫!
このようによく使われるパターンを増やしていくようにしているのです。
また最近のクルーズでは、Webサイト上でレストランのメニューやエクスカーションの内容を公開していたり、乗船中は船内アプリでその日のディナーのメニューや船内イベントの内容がわかるようになっています。
レストランのメニューなど事前にチェックしておけば、注文時に慌てなくてすみますよね。
船内でよく見るクルーズ用語(英語音声付き)
クルーズでは、普段の生活では使わないクルーズ船ならではの言葉に出会うことが数多くあります。
ここでは、船の用語に限らず、クルーズ内で使うことが多い代表的な英単語や英語フレーズをご紹介します。(英語音声も聞くことができます)
船について
- Aft (アフト)
-
船の後部エリア。フォア(Fore)←→アフト(Aft)
- Cabin キャビン
-
客室。ステートルーム(Stateroom)ともいう
- Gangway ギャングウェイ
-
船と港をつなぐタラップ。乗船/下船の時に使われる
- Starboard Side スターボード・サイド
-
船の右舷側
- Deck デッキ
-
船内の各フロアのこと
- Tender Boat テンダーボート
-
船が港に接岸するのが難しい時に使われる小型船
- Bridge ブリッジ
-
操舵室
- Fore フォア
-
船首のこと。フォア←→アフト(Aft)
- Port Side ポート・サイド
-
船の左舷側。単に「ポート」ともいう
- Midship, mid ミッドシップ
-
船体中央部エリア
- Life Boat ライフボート
-
救命艇のこと
船内スタッフ
- Officer オフィサー
-
航海士、機関士、通信士、船医、事務長などの上級乗組員
- Cabin Attendant キャビン・アテンダント
-
客室係。ベッドメーキングやキャビンの清掃、ルームサービスなどが主な職務。キャビン・スタッフ(Cabin Staff)やキャビン・クルー(Cabin Crew)ともいう
- Crew クルー
-
乗組員。スタッフを総称してクルーと呼ぶこともある
- Captain キャプテン
-
船長。船の総指揮官・最高責任者。
- Table Steward テーブル・スチュワード
-
ダイニング・レストランでのテーブル付きのウエーター
その他
- At Sea Day アット・シー・デイ
-
洋上日、航海日または終日航海日。どこにも寄港せずに航海する日のこと
- Embarkation エンバケーション
-
乗船すること
- Overnight Stay オーバーナイト・ステイ
-
クルーズ中に、寄港地で一泊以上停泊すること
- Cruise Card クルーズカード
-
乗船証明カード。乗客であることを証明する身分証、クレジットカード登録、キャビンのカードキーを兼ねている。船内ではクルーズカードだけを持参していればOK。何かを購入するときはクルーズ カードで支払い、下船時に精算する
- Gala Party ガラ・パーティー
-
クルーズ中に開かれる最も華やかで盛大なパーティーのこと
- Shore Excursion ショア・エクスカーション
-
寄港地での観光旅行。乗船前や乗船後の船内で申し込むことが可能
- Speciality Restaurant スペシャリティ・レストラン
-
ダイニング・レストラン、カフェテリア、コーヒーハウスなどの他に船内に設けられているレストラン
- Seating シーティング
-
ディナーの時間を2回にわけるクルーズの伝統的な方式で、1回目を「ファースト・シーティング」、2回目を「セカンド・シーティング」とよぶ
- Scenic Cruise シーニック・クルーズ
-
フィヨルドや氷河など、洋上からしか見られないような景色の中を航行すること
- Daily Program デイリー・プログラム
-
船内の日替わりイベントやアクティビティが掲載された船内新聞。船内のイベント情報、レストランの営業時間、寄港地観光情報、天気予報等の情報が記載されている
- Disembarkation ディスエンバーケイション
-
下船すること
- Dress Code ドレス・コード
-
夕方から就寝までの船内の服装基準。カジュアル、セミフォーマル(インフォーマル)、フォーマルの3段階にわかれているのが一般的
- Boat Drill ボート・ドリル
-
非常時の緊急避難訓練。略してドリルともいう
- Port Charge ポート・チャージ
-
入出港に要する費用で、入港料、水先料、曳船料、岸壁使用料など
- Life Jacket ライフ・ジャケット
-
救命胴衣のこと
私も最初のクルーズの時、クルーから「ギャングウェイに行くの?」と聞かれ、とっさに「ギャングウェイ」に向かっていたにもかかわらず、「ギャングウェイ」の意味がわからず、「No」と答えてしまったことがありました。
日常生活ではお目にかかることはない単語ですものね。
上記のクルーズ用語をPDF資料にまとめました。
下記のリンクからダウンロードしてお使いください。
クルーズは英語が話せなくても大丈夫!英語が苦手な時の対処方法
英語を必要としないクルーズ、または日本語のサポートを受けれるクルーズであれば、英語の心配は解消されます。
その場合、
- 日本船によるクルーズ
- 添乗員付きのクルーズ
- 日本語コーディネーター乗船のクルーズ
を選びましょう。
外国船によるクルーズの場合、いろいろな場面で英語が必要になりますが、パターンを事前に覚えておくことにより、実際に英語がわからなくても戸惑うことが少なくなります。
私もこの方法で毎回乗り切っています。笑
次の記事では、クルーズでのパターン「クルーズ旅行を楽しくする英会話サンプル77選」をご紹介しますね。
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