この乗船記ブログではセレブリティミレニアムの日本一周クルーズで寄港した広島での観光の様子を紹介しています。
横浜を出港し、神戸・大阪と巡った後、6日目に広島へ寄港しました。
以前にもクルーズで来たことがある広島。
その時は原爆ドームや資料館など広島市中心地を散策したので、今回は日本三景の一つ、宮島を訪問することに。
この乗船記ブログでは広島観光で巡った観光スポットのほか、移動手段、費用などもあわせて紹介しています。ぜひクルーズで広島に行った際の参考にしてくださいね。
今回のクルーズの概要は下記の記事をご覧ください
セレブリティミレニアムで行く日本一周クルーズ乗船記
広島の観光プラン
広島への入港は13時です。
当初の予定では10時だったので、宮島でランチを食べようと思っていたのですが、そのプランは断念することに。
今回は宮島のシンボル「厳島神社」を中心に巡ることにします。
広島観光で巡ったルート
広島観光に出発!
無料シャトルバスで五日市駅(南口)へ。
広島電鉄宮島線(約20分)
「広電五日市駅」から宮島線に乗車し、終点の「広電宮島口駅」で下車。
JR西日本宮島フェリー(約10分)
「宮島口桟橋」からJR西日本宮島フェリーに乗船。「宮島フェリーターミナル」で下船。
海上に建てられた日本最大の木造鳥居。2019年から始まった改修工事は2022年12月に完成。
日本三景の一つ「安芸の宮島」の代表的な建築物。本殿・拝殿・回廊など6棟が国宝に指定されている。
空海が開基した宮島で最も歴史のある真言宗御室派の大本山。
豊臣秀吉によって創建されたが急死により工事は中止。現在は未完成のままとなってる。畳857枚分の大広間「千畳閣」が有名。
JR西日本宮島フェリー(約10分)
「宮島フェリーターミナル」からJR西日本宮島フェリーに乗船。「宮島口桟橋」で下船。
広島電鉄宮島線(約20分)
「広電宮島口駅」から宮島線に乗車し、「広電五日市駅」で下車。
無料シャトルバスでふ頭へ。
これで広島観光は終了!
約5時間の観光でした。
広島観光でかかった費用
広電宮島線 「広電五日市駅」〜 「広電宮島口」 乗車料金(大人1名:190円 | 2人)380円 |
JR西日本宮島フェリー 「宮島口」〜 「宮島」 乗船料金(大人1名:300円 | 2人)600円 |
厳島神社 昇殿料金(大人1名:300円 | 2人)600円 |
JR西日本宮島フェリー 「宮島」〜 「宮島口」 乗船料金(大人1名:200円 | 2人)400円 |
広電宮島線 「広電宮島口」〜 「広電五日市駅」 乗車料金(大人1名:190円 | 2人)380円 |
合計(2名分) | 2,360 | 円
JR西日本宮島フェリーは片道大人200円ですが、入島時に宮島訪問税100円が別途かかります。そのため行きと帰りで料金が異なります。
広島で巡った観光スポット紹介
5月7日(月)
入港:13:00
出港:22:00
昨日の15時に大阪を出港したセレブリティミレニアム。
今日は広島に寄港します。
でも船は高知沖から九州と四国の間にある豊後水道を通るというルートのためか、広島への到着時刻は13時に変更されてしまいました。
午前中はセレブリティミレニアム船内で過ごす
到着が午後のため、午前中はデッキ11の「スカイラウンジ」でのんびり過ごします。
しばらくすると小さな島々が見えてきました。
船首部分にあるスカイラウンジは前方が大きな窓になっているため、窓の外に広がる大パノラマ展望を楽しむことができる私たちのお気に入りの場所です。
午前中にはさまざまなイベント・アクティビティが催されていました。
上記の写真はスカイラウンジで行われていたミニアーチェリー。(屋台の射的みたいな感じ?)
他にもミュージックトリビア、ダンス教室、豆袋投げ大会、美容・健康セミナーなど船内各所で行われていました。
ミュージックトリビアや一般常識クイズに参加しましたが、クイズがアメリカ人(?)向けなのか、ほとんど答えがわかりませんでした。涙
ふとスカイラウンジから下を見てみると、普段は入ることができないヘリパッドが開放されているではありませんか!
船首のデッキから瀬戸内海の絶景を見ることができるなんて素敵!
慌てて船首デッキへ向かいます。
と思ったら、「スイートゲストのみ」の案内が。
一般ゲストは立ち入ることができないのですね、残念。
確かに飲み物を配っているようだったし、オフィサーの姿もありましたね。
シャトルバス、広電、フェリーを使って宮島へ
13時、広島港に到着しました。
五日市ふ頭の最寄駅は、広島電鉄宮島線「広電五日市駅」、またはJR山陽本線「五日市駅」ですが、どちらも徒歩で30分以上かかります。
シャトルバスがなかったら歩くか、タクシーを使う予定でしたが、セレブリティミレニアムは無料のシャトルバスを用意してくれていました。
広島以外にも、神戸、釜山、清水でも無料シャトルバスがありました。
詳しくは「セレブリティミレニアムのシャトルバス運行状況」をご覧ください。
13時から下船可能でしたが、私たちは少し遅れて14時30分頃にギャングウェイへ向かいました。
パスポートチェックなど無く、そのまま船外へ。
シャトルバスは13時・14時台には約3分おきに運行されていたため、バス待ちの長蛇の列ができていても、すぐに乗車できました。
無料のシャトルバスは五日市ふ頭と広電五日市駅(南口)を約10分〜15分で結んでいます。
広電五日市駅からは広島電鉄宮島線に乗って、宮島へ向かいます。
シャトルバスを降りたすぐ近くに駅の階段があったため、つい上がってしまいましたが、宮島方面のホームは階段の先にある入り口から入ります。
電車に揺られること約20分、終点の「広電宮島口駅」に到着。
ここからはフェリーに乗って宮島に渡ります。
フェリー乗り場(宮島口旅客ターミナル)は、広電宮島口駅を出ると、すぐ左手にあります。
旅客ターミナル内には、フェリーのチケット売り場の他に、お土産物屋、観光案内所、トイレなども入っています。
宮島に渡るフェリーには、JR西日本宮島フェリーと宮島松大汽船の2種類があります。
どちらも料金は片道大人200円(宮島に向かう時には別途入島税100円が必要)、所要時間も10分程度と変わりません。
ただJR西日本宮島フェリーは宮島行きの日中の便では、大鳥居の近くを通るので、海から大鳥居を眺めることができます。
私たちはJR西日本宮島フェリーに乗船しました。
フェリーから見た大鳥居は こんな感じ。
日本三景の一つ「宮島」に到着!
宮島に上陸!
まずは大鳥居を目指して海岸沿いを歩きます。
途中にあった日本三景と世界遺産を示す碑。
日本三景とは「松島」「天橋立」そしてここ「宮島」で、古くから景勝地として知られている場所です。また厳島神社は1996年世界遺産に登録されました。
世界遺産碑の丸い穴からは鳥居が見えるそうです。
うまく鳥居を写真におさめることができませんでした。涙
干潮時の厳島神社・大鳥居
フェリーを降りてから10分ちょっと歩いて大鳥居へ。
ちょうど干潮時だったようで、鳥居の近くまで歩いていくことができました。
この時の潮位は33cmくらい。(16時時点)
なお潮位が100cm以下だと鳥居まで歩いていけて、250cm以上だと厳島神社が海に浮いて見えるそうです。
潮位は下記のWebサイトで調べることができます。
「年間潮汐・潮見表(宮島観光協会)」
こんな根元まで近づけることができるなんて!
ただこの日の潮位が250cm以上になる時間帯は、「朝7時から10時」と「夜19時以降」だったので、海に浮いている神社を見ることができませんでした。
厳島神社の社殿へ
次は厳島神社を参拝します。
上記写真の左側が昇殿受付、奥に見えるのが東廻廊入り口。
昇殿受付で昇殿料を支払います。
順路としては、
昇殿受付 → 客神社 → 朝座屋 → 東廻廊 → 桝形 → 御本社 → 高舞台 → 平舞台 → 大黒神社 → 長橋 → 天神社 → 西廻廊 → 反橋 → 能舞台 → 出口
東廻廊から見た客神社(まろうどじんじゃ)。
昇殿受付から社殿に入り最初に目にする客神社には、天忍穂耳命、活津彦根命、天穂日命、天津彦根命、熊野櫞樟日命の5柱の神々が祀られており、国宝に指定されています。
能が奉納される高舞台は2024年12月まで修理中。
屋外にあるため紫外線の影響で劣化してしまった漆部分を補修しているそうです。
毛利元就によって1571年に改築された御本社の本殿。
市杵島姫命、田心姫命、湍津姫命の三女神が祀られています。
真言宗御室派の大本山「大聖院」
厳島神社の参拝が終わった後は次の場所へ移動します。
神社の西廻廊出口から出て、金刀比羅神社脇の路地を進みます。
インバウンドや修学旅行と思しき学生、もちろん普通(?)の旅行客などで賑わっていた厳島神社。そこから近い場所にあるにも関わらず、この路地はほとんど人が歩いておらず、厳島神社の喧騒が嘘のようです。
5分ちょっと歩くと立派な門が現れます。
ここは空海(弘法大師)が開いたとされる宮島で最も歴史のある真言宗御室派の大本山「大聖院」。
この門は大聖院の表玄関にあたる「仁王門」で、2体の金剛力士像が左右に配置されています。
広大な境内の中には多くのお堂があります。
またこの案内図でもわかるようにお堂は山の傾斜に建てられており、上り下りが厳しそうです・・・。
仁王門をくぐると「摩尼車(まにぐるま)」が並んだ石段が続きます。
この摩尼車にはお経が書かれていて、一回まわすことでそのお経を一回読んだと同じ功徳が得られると言われています。
階段は100段近くあります!
頑張って摩尼車を回しながら上りましょう!
こちらは「仏足跡」。
この下にはインド八大仏跡の砂が収められており、靴を脱いで仏足跡にあがり、「ノウマク・サンマンダ・ボダナン・バク」と三反唱えるとご利益を得ることができるそうです。
大聖院の一番奥にある「太子堂」の地下にある人口洞窟「遍照窟(へんじょうくつ)」。
天井は多くのランタンで埋め尽くされており、その光に包まれたとても厳かな雰囲気の場所です。
ここには四国八十八箇所の寺の本尊が安置されています。
また本尊の前にある四角いタイルの下には各霊場の砂が埋められており、その上を歩くと四国八十八箇所を遍路したのと同じご利益があると言われています。
「観音堂」正面の縁側にある地下につながる階段。
ここは「戒壇めぐり」といって、地下通路の暗く狭い場所を通ることで穢れを祓い、心身を清めることができると言われています。
階段を降りるとまったく光がない真っ暗な状態です。左手で左側の壁をつたいながら、ゆっくりと歩きます。
日頃、このような真っ暗闇を経験することはないので、最初はかなり怖かったです。
その後明かりの灯った仏様が現れ、とても神秘的な光景を見ることができます。
最後に見学したのは「観音堂」に飾られていた「砂マンダラ」。
空海による開基から数えて1200年にあたる記念事業としてチベットの僧によって作られたものです。
本来、砂マンダラは祈りを捧げた後はすぐに壊してしまうものですが、大聖院ではそのままの姿で残されています。
極彩色の砂で作られたマンダラは緻密で繊細、大変美しく、見ているだけで心が浄化されていくようです。
大聖院の閉門時間は17時。
実は私たちが砂マンダラを見たのは閉門時間が少し過ぎた頃で、観音堂はすでに閉まっていたところ、特別に開けて見学させてもらいました。
(そんなわけで慌ててて写真は撮れませんでした・・・)
でもわざわざ開けて見学させていただき、ありがとうございました。
他にも大聖院には、学業成就にご利益あるといわれる「読み・書き・そろばん地蔵」、心をうつす鏡「御心鏡」、お釈迦様がお亡くなりになるシーンを再現した「釈迦涅槃像」、「あんぱんまん地蔵」など、多くの見どころがあります。
私たちは1時間くらいしか滞在できませんでしたが、もっと時間をかけてゆっくりと見てまわりたかったです。
豊臣秀吉によって創建された豊国神社
大聖院の次に向かったのは「豊国神社」です。
豊臣秀吉によって創建された豊国神社は、彼の急死により工事は中止され、現在は未完成のままとなっています。畳857枚分の大広間は「千畳閣」とも呼ばれており、その広さは圧巻と言われています。
豊国神社の閉門時間(16時30分)に間に合わず、中に入ることはできませんでした。
でも大広間をのぞくことはでき、それだけでも広さを実感することはできました。
豊国神社から町屋通りを歩きます。
歴史を感じさせる建物もあり、風情のある通りです。
先には五重塔が見えますね。
再び大鳥居に戻ってきました。
時刻は18時過ぎ。
先ほどは干潮で歩いていけた大鳥居も、その時から2時間たつと海の中へ。
出港は22時なのでまだまだ時間はありますが、このあたりで観光は終了とします。
行きと同じく、フェリーと広電を乗り継ぎ、五日市駅からは無料のシャトルバスでセレブリティミレニアムへ戻ります。
宮島口にあるフェリー乗り場(宮島口旅客ターミナル)のセブンイレブンで購入した「生もみじ」。
抹茶・こし餡・粒餡の3種類があります。
皮はしっとり、もちもち。中の餡も程よい甘さでした。
広島名物の普通の「もみじ饅頭」よりパサパサしていない「生もみじ」の方が好き!
次は釜山(韓国)に寄港するため、乗船前に出国審査がありました。
海外からのゲストはまずパスポートチェックが必要で、そのための列ができていましたが、私たち日本人はそのチェックはなし。すぐに出国審査を受けることができました。
パスポートを見せてスタンプを押してもらうだけで完了!
入港時間が遅かったため、宮島での滞在時間が短くなり、ちょっと残念。
明日は終日洋上日で、その次は釜山(韓国)に寄港します。
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