ホーランドアメリカライン(Holland America Line) でクルーズへ!


ホーランドアメリカライン(Holland America Line : HAL )は、1873年にアメリカとヨーロッパを結ぶ海運会社として誕生したプレミアムクラスのクルーズ会社です。
2019年10月現在、14艘の船を持ち、1泊から50泊以上のクルーズを年間に500以上提供し、カリブ海、アラスカ、ヨーロッパ、南アメリカ、南太平洋、アジアなど約100カ国/400の港を訪れています。
シアトル(アメリカ)に本社を置いていますが、現時点では日本に支社などはありません。ただ日本の旅行代理店でもホーランドアメリカラインのクルーズ旅行を取り扱っているので、日本語での申し込みや問い合わせは可能です。

私たちが初めてホーランドアメリカラインのクルーズを経験したのは2015年夏。その数ヶ月前にディズニークルーズで東カリブ海に行ったばかりだったのに(カリブの碧い海へ!ディズニー ファンタジーで行く東カリブ海クルーズ」旅行記 )、涼しい北欧に行きたくなり、いろいろと探した結果ホーランドアメリカラインのクルーズを見つけたのでした。(「北欧バルト海クルーズ」旅行記
その時の印象がとても良く、また落ち着いた雰囲気とフレンドリーなクルーが多いホーランドアメリカラインのクルーズが私たちに合っており、2015年のクルーズ以降、ほぼ毎年ホーランドアメリカラインでのクルーズを楽しんでいます。

この記事では、なぜ私たちがホーランドアメリカラインを選ぶのか、今までにカリブ海、パナマ運河、バルト海、北欧フィヨルド、アジアなどのクルーズを経験した私たちが船内施設や食事などホーランドアメリカラインの魅力をご紹介していきます。

*ホーランドアメリカラインでのクルーズ旅行の具体的な内容をお知りになりたい方は下記の旅行記をご覧ください。

 

プレミアムクラスのホーランドアメリカライン

ホーランドアメリカラインといえば、古き良き航海時代の客船を意識している白と濃紺で彩られたエレガントな船体、良質なチーク材を使ったデッキ、レストランやバー、ラウンジなどに飾られるのは生花、また船内をアンティークや美術品で装飾しているなど上質で落ち着いた雰囲気が特徴です。

クルーズ船は、サービス内容や価格帯、乗客1人あたりが占める面積、乗組員1人あたりの乗客数になどにより、「カジュアル(またはスタンダード)」「プレミアム」「ラグジュアリー」の3つのカテゴリーに区分されることが多いです。
「カジュアル」船は、乗客数が多い一方、大型のアトラクションや多種多様なレストランやショップなど乗客を楽しませる施設が多数あります。また乗客数は少なく、行き届いた細やかなサービスを提供するのが「ラグジュアリー」船です。そしてカジュアルクラスの手軽さを併せ持ちつつ、ラグジュアリークラスほどのフォーマルさを重要視する必要ないのが「プレミアム」です。カジュアルとラグジュアリーの中間で両方の良さをバランスよく味わえるカテゴリーと言えます。
*クルーズ船のカテゴリー区分については、明確な定義はなく、販売する代理店などにより区分が異なっている場合もあります。

ホーランドアメリカラインラインは「プレミアム」に属します。
プレミアムのホーランドアメリカラインの乗客定員は1,000~2,500人ほどです。大型船の場合、乗船や下船の時や食事の時などに長い行列ができたり、時間がかかってしまうことがあります。しかし、ホーランドアメリカクラスだと混雑していると感じることは多くありません。

なお、「カジュアル」船のように大型で派手なアトラクションなどがあるわけではないので、ファミリーにはあまり向いていないかもしれません。初めてホーランドアメリカラインでクルーズに行った時には、乗客の年齢層が高く、また子供がほとんどいないのでびっくりしたものでした。そう乗客の年齢層が高いこともホーランドアメリカラインの特徴の一つです。

もちろんアクティビティは用意されているので、船内で「ヒマで何もすることがない!」などということはありません。またフレンドリーなクルーが多く、気軽に彼らとコミュニケーションをとることができます。一方で船内で静かに読書をしたり、音楽を聞いたりといった一人の時間を楽しむこともできます。

*船首部分にあるラウンジ。読書をしたり、音楽を聞いたり、ゆったりと過ごすことができます。

*階段ホールに飾られた彫刻。船内のあちこちに美術品が置かれています。


小さすぎない、大きすぎない、程よい大きさの中型船

2019年10月現在、ホーランドアメリカラインが所有する船は14艘です。(2021年に新造船「ラインダム」(総トン数9万9500トン) を就航する予定となっています)
船は大きさによりいくつかのクラスに分類されています。

 乗客定員総トン数客室数乗組員数就航年
◆ピナクルクラス
Nieuw Statendam
(ニュースタテンダム)
2,66699,8001339102512/5/18
Koningsdam
(コーニングスダム)
2,65099,500133110364/8/16
◆シグネチャークラス
Nieuw Amsterdam
(ニューアムステルダム)
2,10686,70010538747/4/10
Eurodam
(ユーロダム)
2,10486,27310528767/1/08
◆ビスタクラス
Noordam
(ノールダム)
1,92482,3189868112/22/06
Westerdam 
(ウェステルダム)
1,96482,348958

 

 

4/16/04
Oosterdam
(オーステルダム)
1,91682,3059588128/3/03
Zuiderdam
(ザイデルダム)
1,96482,31898281712/14/02
◆Rクラス
Amsterdam
(アムステルダム)
1,38062,73569060410/30/00
Zaandam
(ザーンダム)
1,43261,3967166045/6/00
Volendam 
(フォーレンダム)
1,43261,21471660411/12/99
Rotterdam
(ロッテルダム)
1,40461,84970260312/15/96
◆Sクラス
Veendam
(ヴィーンダム)
1,35057,0926755745/25/96
Maasdam
(マーズダム)
1,25855,57562956912/3/93
◆プリンセンダムクラス      
Prinsendam (プリンセンダム) 2019/7引退835 37,983419 499 6/3/02(1988)


(ホーランドアメリカラインの14艘の中で、今までに乗船した船は5艘です。船名の前に が付いているものが乗船したことのある船です)

ホーランドアメリカラインが所有する船はいずれも5~9万トンの中型客船です。10万トン以上だとサービスが行き届かないとの理由から10万トン以下に抑えているそうです。一方、収容人数の少ない小さな船の場合、クルーズ料金が高くなる傾向があります。
小さすぎず、大きすぎず、程よい大きさの中型船を揃えているところがホーランドアメリカラインの魅力の一つです。

フレンドリーで明るいクルー

ホーランドアメリカラインを選ぶ理由の一つがクルーのサービスが素晴らしいさです。格式ばっておらず、フレンドリーで明るいクルーが多く、もちろん丁寧で細やかなサービスを提供してくれます。
ホーランドアメリカラインの名前の通り、オランダで設立された会社が母体となっているためか、旧オランダ領のインドネシア人クルーが多いのが特徴の一つです。特にビュッフェレストランやメインダイニング、ステートルームホストにはインドネシア人クルーが多く従事しています。インドネシアは親日国としても知られているので、日本人にとっては親しみやすいのかもしれません。
もちろんインドネシア人に限らず、ホーランドアメリカラインの多くのクルーは気さくに話しかけてくるので、彼らと積極的に交流すれば、クルーズがさらに楽しくなります。仲良くなったクルーとは会話が弾んでしまい、10分以上も話し込んでしまったことがあります。(もちろん彼らの仕事の邪魔にならない程度に)

またクルーの多くはゲストの名前を憶えて、会うたびに声をかけてくれます。
一度だけ話したクルーに別のクルーズで再度会った時に私たちの名前を覚えていてくれたこともありました。また話したことはなかったけど、「以前にも別の船で会ったことがあったよね」と覚えていてくれたこともありました。このようなクルーとの再開はとても嬉しいものです。(もちろん逆に忘れられていたこともありましたが)
クルーのサービスの良し悪しが船旅の良し悪しを左右するとも言って過言はないのではないと思っています。

*メインダイニングで担当してくれたクルーと。最後は別れるのが寂しいくらいの仲良しに。

ゲスト(乗客)数とクルー(乗組員)数という観点からみると、高級なラグジュアリー船になるほど乗組員一人あたりの乗客数が少なくなるためきめ細かな手厚いサービスを受けることができます。一方で乗客数の多い大きなカジュアル船は、乗組員1人あたりの乗客数は上がります。
ラグジュアリークラスでは乗客定員500人程度に対し、クルーは400人くらいですが、カジュアルクラスの最大客船ともなれば、乗客5,000人強をクルー2,000人強で担当することになります。
各クラスのクルーズ船を比べてみた表が以下の通りです。

カテゴリ船名乗客定員乗組員数乗組員1人あたりの乗客数
カジュアル アリュール・オブ・ザ・シーズ 5,400人 2,384人2.3人
コスタネオロマンチカ1,800人622人2.9人
プレミアムダイヤモンド・プリンセス2,706人1,100人2.4人
ウェステルダム1,916人958人2.0人
ラグジュアリーシルバーミューズ596人411人1.4人
ル・ラペルーズ 184人110人1.8人

*アリュール・オブ・ザ・シーズは乗客とクルーを合わせた7,000人以上という数は、旦那の生まれた町の人口より多いのです。笑

ウェステルダム (ホーランドアメリカライン)は、1人の乗組員(クルー)が2人の乗客(ゲスト)を対応しているということになります。ラグジュアリーのような一人一人に対する手厚い対応は難しいですが、カジュアル船のような画一的ではないバランスのとれたサービスを受けることができます。

朝/昼/晩、いつでも食事が美味しい

クルーズの楽しみの一つが食事!
ホーランドアメリカラインのクルーズ料金には毎日の朝食やランチ、軽食からメインダイニングでのディナーコースなどが含まれています。つまりクルーズ中に追加料金無しで毎日の食事を済ますことができるわけです。また毎回航路に合わせ趣向を凝らしたメニューが用意されており、クルーズ中に食事で飽きることはありません。

ホーランドアメリカラインの場合、メインダイニング(1ヶ所)、ビュッフェレストラン(1ヶ所)、グルメバーガーのカウンターサービス(1ヶ所)、有料レストラン(3ヶ所(*1)) と大型のカジュアル船のようにレストランの数は多くはありません。
ただ船内には派手な設備やアトラクションがないため、ゲストを満足させるために食事が美味しいと聞いたことがあります。
実際に経験してみて、食事でガッカリしたことはほとんどありませんでしたし、2016年末のクルーズ(「年末年始をカリブ海で★西カリブ海クルーズ」旅行記 )でご一緒した料理研究家の方もホーランドアメリカラインの食事は美味しいと言っていました。プロのお墨付きですから間違いはないですよね。

*メインダイニングでのガーラディナー出されるロブスターとフィレミニヨンの贅沢なセット。追加料金なしでいただけます。

なおホーランドアメリカラインは外国船ですので、食事は洋食が中心となります。朝食時に味噌スープや焼き鮭などを用意していますが、残念ながら「一回食べたら十分」と旦那は言っていました。まあ、メニューも “和食” ではなく、”Asian” でしたからね。 
また日本発着クルーズの時に「日本風ランチ」というランチイベントが行われました。お刺身や味噌スープ、牛すき焼き、マグロのタタキ など「日本風」な食事をいただくことができましたが、ホーランドアメリカラインでの食事はあまり “はずれ” がないのですが、和食に関してはまだまだかなと。^^;

ただ、ビュッフェレストランで提供しているお粥は私たちが普段食べているものと変わりなく、またトッピングの種類も多彩で、クルーズ中必ず食べる一品となっています。ディナーで食べ過ぎた胃袋にはちょうど良いですよ。

(*1)Nieuw Statendam (ニュースタテンダム) Koningsdam (コーニングスダム) には有料レストランが5ヶ所、Eurodam  (ユーロダム) Nieuw Amsterdam (ニューアムステルダム) には有料レストランが4ヶ所。

レベルが高い有料レストラン

ホーランドアメリカラインの船には無料レストランの他に有料レストランが用意されています。
すべての船にあるのは、
・Canaletto(カナレット:イタリアン)$15/ Dinner
・Pinnacle Grill(ピナクルグリル:ステーキハウス)$35 / Dinner 
・Rudi’s Sel de Mer(ルディズ セルデメール:フレンチ)$49 / Dinner 

限られた船でのみ提供しているのは
・Tamarind(タマリンド:アジア料理)$25 / Dinner
・The Culinary Arts Center(キュリナリー アーツ センター:アメリカ料理)$20 / Dinner 

ちなみに、以前は Le Cirque というニューヨークにある高級レストランのメニューが提供されていたのですが、現在はなくなってしまいました。とても好きだったので、残念!

今までに行ったことがある有料レストランは、カナレット、ピナクルグリル、ルディズ セルデメール、タマリンド です。いずれのレストランも料理ごとに価格が設定されておらず、1人あたりの料金設定となっています。(ただし、ルディズ セルデメールはメニューごとに料金が設定されている船もあります)
料金も1人$15から$49 なので、驚くほど高いというわけでもないですよね。もちろんお料理はいずれも美味しかったですよ。

ピナクルグリルやルディズ セルデメールのレストラン内は落ち着いたインテリアなので、記念日などのちょっと特別な食事にピッタリです。そのためか多くのゲストはスーツやワンピースなど少しオシャレをしています。たまには気分を変えて有料レストランでの食事も良いですよね。

*ルディズ セルデメールで食べたWHOLE DOVER SOLE MEUNIÈRE。 セルデメールは前菜、メイン、デザートとすべてが美味しかったです。

日本発着クルーズも行なっています

年間に500以上提供し、約100カ国/400の港を訪れているホーランドアメリカライン。もちろん日本にも来ています。
特に最近テレビでも放送されて人気が高まってきた日本発着クルーズ についても、年に数回行ってます。2018年春まではVolendam (フォーレンダム) という約60,000トンの船がメインで日本発着を行っていましたが、2018年秋からはさらに大型の Westerdam(ウェステルダム:約80,000トン)が投入されました。近年の日本(およびアジア)でのクルーズ人気の高まりを受け、ホーランドアメリカラインも日本でもさらに集客できると考えているのかもしれませんね。
私たちも 2018年に上海や釜山、奄美大島、広島などを巡る日本発着クルーズ2019年には台湾、済州島、神戸、石垣島などを巡る日本発着クルーズ に行きました。海からアプローチするクルーズは鉄道や飛行機などを使った旅行とは一味違う楽しさがあることに気づきました。


といっても、まだまだ日本での認知度はそれほど高くないように思えます。
今までホーランドアメリカラインでのクルーズで日本人の方と一緒になったのは、2015年バルト海クルーズで約20人、2016年西カリブ海クルーズで5人、2017年ノルウェーフィヨルドクルーズで3人、そして2017年パナマ運河クルーズでは0人。
西カリブ海クルーズで一緒だった方に聞くと、その方も過去のホーランドアメリカラインでのクルーズで日本人と一緒になったことはないとおっしゃっていました。ホーランドアメリカラインには日本人クルーが(現時点では)いないので、海外発着クルーズの場合、日本人にとってはまだ敷居が高いのかもしれませんね。

2020年の日本発着クルーズ

では、2020年にはどのような日本発着クルーズが良いされているのでしょうか。
2020年のホーランドアメリカラインの日本発着クルーズは、春に台湾へ行く南航路とロシアへ行く北航路、そして秋に台湾と韓国へ行く南航路の3つです。 

クルーズ船出港日日数料金寄港地
ウェステルダム3月28日15日$2,375〜横浜、神戸、那覇、石垣島、花蓮、基隆、鹿児島、油津、清水、横浜
ウェステルダム4月11日15日$2,424〜横浜、清水、大阪、高知、福岡、金沢、ウラジオストク、小樽、函館、青森、横浜
ノールダム10月12日15日$2,199〜横浜、神戸、那覇、石垣島、花蓮、基隆、済州島、福岡、長崎、横浜

*料金はホーランドアメリカライン の公式サイトに掲載されていたものです。

3月28日出港のクルーズは、私たちが2019年に乗船した 2019年には台湾、済州島、神戸、石垣島などを巡る日本発着クルーズ とほぼ同時期、同航路となります。3月下旬ですので、まだ横浜や神戸は肌寒いですが、運が良ければ桜を見ることができます。しかし南下していくにつれ気温が上昇しますので、体調管理が難しかったです。

ノールダムはウェステルダム の姉妹船で同じく約80,000トンの船です。船内設備や配置などはほぼウェステルダム と同じになります。

バランスのとれたプレミアムクラスで大人の船旅を

大型船のような派手なアトラクションや施設はないけど、十分な設備が船内には備わっているホーラドアメリカラインのクルーズ船。行き届いた細やかなサービスを提供するのが「ラグジュアリー」船のように価格も高くはありません。
レストランやラウンジには生花が欠かさず、また船内のいたるところには美術品が飾られているホーランドアメリカラインは、夫婦2人でゆっくりと船旅を楽しむのにはぴったりの居心地の良い船ではないでしょうか。



以下の記事では、今までに乗船した5艘の船を中心にホーランドアメリカラインの船内施設やレストランなど詳細をご紹介していきます。あわせてご覧ください。

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